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Maverick  作者: たぴおか。
4/9

Gazer

(にしても、ここから出たところでどうすればいいんだ。)

現在二人がいるのは、さびれた廃工場のようなところ

鉄筋には錆がところどころ見られ、名前も知らない草がまとわりついている。

そんな事を考えているとこの女が

「ねーねー少しは私の事気にかけてよ。頭痛くて倒れちゃったんだし。」

「ああ、確かにお前は痛いな。別の意味で」

「そ、そこまで言わなくてもいいじゃない・・・」

彼女はしょげている様で気を引いてくる

まったくめんどくさい女だ。

とはいえ、何もしなければなにも始まらない。

とりあえず、安全を確認しつつ桔梗と外に出ることにした。

「もーほんとに安全なの?」

「だからこんなに慎重に動いてるんだろうが、馬鹿かお前は。」

そういうと、いつものように彼女はむっとした表情を浮かべる

実はこの表情が嫌いじゃない自分がいる事に様々な葛藤が生まれる。

そんなことを考えているうちに、なにも危なげなく外へ出ることができた

「割と何もなく外に出られたな。」

「ほんとさっきのは何だったんだろうね」

だが、先ほど僕たちが逃げてきた方向の先には黒煙が吹き上げている

どうやらあの事態は夢などではなかったことを再認識させられる

「とりあえず、人を探そう。なにか新しい情報がわかるかもしれない」

あまり期待してはいないが、少しでもこの状況を打破できるならと

しかし、あたりには人の姿はおろか気配すら感じられない

どうしたものか、都会には不釣り合いな風景が広がっている

「誰も...見当たらない」

「やっぱ、もうみんな非難したんじゃないのー?私たちも早く非難しようよ」

みんな非難したのならいいけど

と最悪の事態が僕の頭をよぎった

そんなことを考えていると桔梗が

「あっ人がいる!!ちょっと見てくるね!」

「あっ勝手に行くんじゃねえよ!!」

なぜかその時、嫌な感じがした

そんな気持ちなど知るわけもなく桔梗は近づいていく

見た目はごく普通のサラリーマンの男性のようだが、足がおぼつかないようでフラフラしている。

「すみませーん!」

桔梗が声をかけると、男性は顔をあげた

とても顔色が悪い、なにかおかしい

そんな風に見ていると

「たす...けて」

男性はその一言を残したその瞬間


彼の肌から血が噴き出した

「!!!!!」


この出来事に、なにもできずただ声を上げる事すらできない

桔梗は目の前で倒れる男性を見ながら口を押えている

平静を装えないまま桔梗の手を引っ張り、その場から後ずさる

よく見ると、身体のから溢れ出す血の噴出口からは毛のような細さと長さの触手のようなものがうにょうにょと蠢いている

だが、そんな事をいちいち確認する余裕はなくその場を離れた。

何が起こっているのか、自分の身に迫る危機、様々な思いが交差していた



どことなく、最初に戻ったような気がした。





お久しぶりです

前回のお話から時間を空けまして、少し家を離れて都心へ赴いていました


やはり地元とは違う都心の空気や風景に触れて頭の中をいい意味で空っぽにできお話を書く意欲へつながりました。


ぐだぐだしている小説ですが、まだまだ続きます...


それともう一つお知らせ、

Twitterを始めました。

良かったらフォローしてやってください!!


https://twitter.com/tapioca_novel?lang=ja


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