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きっと本編 桃太郎の巻
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昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに。おばあさんは川へ洗濯に。
ある日、おばあさんは、川の上からりっぱな桃が流れてくるのに気がつきました。
「ま、まぁああ!!! 桃! 桃ね!!!」
おばあさんは喜びいさんで桃を引き上げました。
「うふふ。キレイな桃だこと。それにまぁ、何てずっしりと重たいんだろう。身もひきしまってて・…こりゃあ高く売れるに違いない!!」
おばあさんは老体にムチをうち、その大きな桃をエイヤエイヤとなんとか町まで運び、見事に高値で売りさばきました。
「やったわ!! これなら、もう今年の年越しだって安泰だわ! ああ、おじいさんはどんなにか喜んでくれることでしょう…」
優しく賢いおばあさんは、おいしい小ぶりの桃をおじいさんへのお土産に買い、まだまだ残ってあまりあるお金と共に、ほくほくとお家に帰って行きましたとさ。
おしまい。
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