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銀翼のヴァルキリー -その翼は、自由を識る-  作者: 翔司
第三章 銀翼と王女の邂逅

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第七十二話 覇道


 イストガレス一行はベルファルドを通り過ぎ、そのまま進軍を続けていた。


「リズよ。

 奴の強さはどうだ」


 レグナはオリビアの強さが気になっていた。


「正直強かった...です。

 でもおにぃには及ばない。

 ただ...」


(最後の一撃に乗ったあの異常な魔力圧...あれはおにぃやレグナ様にも匹敵するかもしれない)


 リズはオリビアの異様なほどの魔力圧を感じ取っていた。


「ただ、なんだよ」


 トアはリズの最後の一言を聞き逃さなかった。


「あの魔力圧はヤバかった」


「ほぉ、お前が言うんだからそれほどなんだろうな。

 あー、やっぱり俺がいけばよかった」


 リズの違和感を他所にトアの表情はワクワクしていた。


「それほどまでの逸材。

 やはり、手放しにして置くのは惜しいな。

 あやつはセレスティアとか言っておったが、それはなんだ?」


 レグナ達イストガレス一行はセレスティアについてはなにも知らなかった。


「さぁ、俺にもわからねぇ。

 ただ、さっきの銀髪は聞いたことあるな。

 銀の戦乙女だったか。

 中隊長ながら圧倒的な戦闘力を誇るとか聞いた事あるぞ」


「オリビア・エルフォード。

 奴とはまた相見える気がするな」


 レグナは不敵な笑みを浮かべた。


「お!見えてきたぜ。

 あれがルフラン王国だ。

 確か小さな国だがここにも手練れが一人いたはずだ」


 トアは遠くに目をやり記憶を呼び起こす。


「確か名前は...」


「天翼のエルサ」


 リズが思い出しそうにないトアを見かねて横から言葉を被せる。


「そう!それだ!」


「天翼のエルサか。

 楽しみが増えたのぅ」



 その会話を身近で聞いていた一般兵は三人のジャンキーさに苦笑いするしかなかった。



 その頃ルフラン王国ではーー


 希代の愚王チャールズ14世が座する王の間に一人の兵が報告をしていた。


「報告します!

 このルフラン王国に向けて敵軍が進行中とのこと。

 旗印からイストガレス帝国かと思われます!

 数はおよそ五万!

 いかがなさいますか」



 ガキィィィィィン



 チャールズは杖を床に叩きつけ、怒鳴る。


「なぜ、今なのだ!!

 あの暴君共が!

 えぇい、即刻、軍を出せ!

 迎え撃つぞ!」


「は!」


 兵は下がり足早に王の間を出る。


 そして、そのまま総司令官の元へと向かう。


「レーヴァテイン総司令官!

 国王より、イストガレス軍を迎え撃てとのことです!」


「はぁぁ」


 金と銀の混じった綺麗な髪の毛をかきあげ、大きくため息を吐く美しい女性。

 ルフラン王国軍総司令官エルサ・レーヴァテインである。

 その強さ、美しさ、慈悲深さから国民からの人気も非常に高い。


「まったく、あの愚王はどれほどの人の命を無駄にするのよ...。

 相手はあのイストガレスよ。

 タダじゃ済まない。

 

 ...軍から二千名を住民の避難に当てなさい!

 残りは城門へ集めて!」


 エルサは国民の命を最優先に布陣を組む。


 そして、エルサはイストガレス軍と相見えるのだった。



 翌日ーー



「号外号外!!」


 新聞屋が広場で新聞をばら撒いている。


 新聞の見出しにはルフラン王国が落ち、イストガレス帝国が占領したと報じられたのだった。

 

 そして、チャールズ14世は処刑され、国民やエルサを筆頭とした軍はイストガレス帝国に吸収された。


 人々の反応は様々だった。


 悪政を強いていたチャールズ14世は国民からの人気もなく、立ち居振る舞いが王のそれとはほど遠かったからだ。


 こうして一つの国が一日にして滅びたのであった。



Tips


◆名前

エルサ・レーヴァテイン


◆年齢

25歳


◆性別

女性


◆備考

天翼の二つ名を持つ武人。

ルフラン王国随一の魔力を誇り、その剣捌きや魔力操作においても右に出るものはいない。

その美しさゆえチャールズ14世からはしつこく言い寄られていたらしい。

剣は8本持っており、6本は雷の力で浮遊させ操作する。


挿絵(By みてみん)






 


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