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お題シリーズ6

この世で最も強い力 命

作者: リィズ・ブランディシュカ



 この世で最も強い力は、命だと思っている。


 命の力、生命力だ。


 どんな状況でも生き抜こうとする命の輝きは素晴らしい。


 適応しようとする生命力。


 それは、偉大なのだ。





 だから、とある研究者は研究しようとした。


 命の力を最大限引き出す方法を。


 強い命が生まれれば、社会の利益にもなる。


 そのため、研究を補助するお金はたんまり給付された。






 プロジェクトを固めた後は、専用の研究施設を建てて、命を宿した妊婦を集めた。


 研究の中では、様々な事を試みたが、どれもいまいちな結果だった。


 極寒の地や灼熱の大地、真空の宇宙など、様々な条件を再現して命に負荷を与えたが、成果がでない。


 その過程で、研究者は思いつく。


 母親の中に命が宿った瞬間に、手を加えれば、命の力はもっと強くなるのではないかと。


 研究者は、命が命となった瞬間に負荷をかける事にした。


 母親の胎内に過酷な環境を作り出して。


 きっと、それを克服して生まれてきた命には、きっと素晴らしい輝きが宿っているに違いない


 と考え。





 何千回、何万回の実験を行った末。


 それは成功した。


 力強い輝きを持った命が誕生した。


 その命は、何があっても一人で生きられる。


 どんな環境でも、逞しく成長していける。


 だからその命は、心のない、愛を知らない人間に育った。



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