表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/30

君に贈るランキング

ゆきさんは、かわいさNo.1。

ちえさんは、かしこさNo.1。

らんさんは、駆けっこNo.1。

だけど、私はどれも、最後から数えたほうがはやい。


ある日、自分のいいところを原稿用紙一枚の作文で書く。という宿題が出た。

私のいいところなんて、ぜんぜん思い浮かばないよ!

それでも私は書く。

まず、ありとあらゆる褒め言葉を書いて、これは自分に当てはまらない、これは違うと、書いては消して、いつしか原稿用紙はぐちゃぐちゃ、机の上は消しゴムのカスだらけ。

ふと、その様を見て気づいたの。自分のいいところに。

私はその気づいたことをありのままの心で書いた。何度も書きなおしながら。そしてようやく書き終わった作文が、とてもいい出来だったから、コンクールに出していいかって聞かれて、もう一度書きなおして……

数ヶ月後、その作文は、地方紙の片隅に、私の顔写真付きの記事になった。

ゆきさんも、ちえさんも、らんさんも、私が新聞に載るなんて! と驚き、私達の方が、もっと大きな記事で載るんだから! ……と、陰で話していたらしい。


そうして二十年後。

ゆきさんは結婚詐欺で事情聴取され、ちえさんは架空投資で、らんさんは窃盗罪で逮捕されたと、それぞれ全国版の記事になった。


えっ、私?

私は、新聞に載りはしないけれど、細々と作家をしている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ