日常133 体調不良。退行するまひろ 上
翌朝。
「けほっ、こほっ……うぅぅ……あ、頭痛い……」
儂は朝から猛烈な寒気と頭痛、喉の痛みに襲われて目を覚ました。
体は怠く、どこまでもベッドに沈み込んでいってしまいそうになるくらいに重く感じる。
小さな体になっておるとはいえ、ここまで重いとは……。
「し、しかし、この程度、問題はない……!」
ズンと思く感じる体を何とか起こして、制服に着替える。
足取りはいつもより重く、上手く歩けないのかふらふらする。
壁伝いに歩き、なんとかして食堂へ向かおうとする途中、
「あれれ? まひろ君だ。おはよー」
食堂へ向かおうとするアリアと遭遇。
「こほっ、こほっ……う、うむ、おはよぉ……じゃぁ……」
「あれ!? まひろ君、どうしたの!? 顔真っ赤だよ!?」
儂を見た途端、アリアは大慌てでふらつく儂に近づく。
「だ、だいじょーぶ……こ、この程度、も、問題なし、じゃ……!」
「絶対大丈夫じゃないよね!? ってあぁ、ほら! すごい熱だよ!?」
「へ、へーき、へーき……」
「平気じゃないって! もう! まひろ君、ちょっと失礼するね!」
「ふえ……ぁっ」
大丈夫と言い続ける儂に、アリアがしびれを切らしたのか、少しだけ怒ったような口調で一言入れると、儂を持ち上げた。
顔をまっすぐに向ければ、そこにはいつもより必死そうに見えるアリアの顔があり、少しだけドキッとした。
「アリスティアお嬢様、いかがなさいましたか……って、まひろお嬢様!?」
アリアにお姫様抱っこの形で運ばれる途中、柊さんに遭遇。
急いでいるアリアを見てどうしたのか尋ねた直後に、儂の姿を見て焦ったような声を上げた。
「まひろ君、熱があるみたいで……なので、すぐに部屋に戻そうと」
「それは大変です。すぐに祥子様を呼びましょう。御厨さんは氷枕と薬を。天谷さんは厨房へ行き、おじやを作ってもらってきてください。私は祥子様を呼びに行きます」
「「かしこまりました!」」
「では、アリスティアお嬢様、お部屋へ」
「うん!」
テキパキと指示出しをすると、柊さんたちはそれぞれの目的を達成するべく、この場を去った。
アリアの方も、歩く足を速めて、儂の部屋へ。
せっかく着た制服を脱がせ、近くにあった寝間着に着替えさせようとしたが、
「あ、これはダメだね。寝汗がすごいし……新しいのにしよっか」
先ほどまで着ておった寝間着をぺいっして、近くクローゼットから新しい寝間着を用意する。
とは言っても、儂は基本的に薄着で寝るため、上はYシャツではあるが……。
アリアの手により着替えを行い、儂はベッドに寝かせられた。
「はぁ、はぁ……す、すまん、な……運んで、もらって……」
「ううん、気にしないでいいよ。でも、体調が悪いなら無理しちゃダメ! まひろ君、去年もそうだったよね?」
「……すまん……」
「謝罪はいいから、今は休んで、ね?」
「……ぅむ」
ベッドに寝転ぶと、一気に辛さが押し寄せてきた。
寝起き状態であることと、先ほどまで動いていたこともあって、余計に酷いらしい。
「大丈夫かい、まひろ君?」
アリアに休むように言われてほんの少しして、祥子姉が部屋に入っくるなり、心配する言葉をかけてきた。
「……だ、だいじょうぶ……」
「どう見ても大丈夫じゃないだろうに。……それじゃあ、早速診察と行こうか」
「祥子さん、できるの?」
「もちろんだとも。これでも、医師免許も持っているさ。TSF症候群を発症した者たちのことを良く知り、調べるためには、医師としての技術や知識が必要だったからね」
……き、規格外、じゃな……。
「さ、口を開けてくれるかい? まずは、喉を見よう」
「あー……」
「……ふむ、赤くなっているね。それじゃあ、次は」
病院にて、風邪を引いた時に使用する、あの金属製の物とライトで口の中を見た後、祥子姉は聴診器を取り出し、Yシャツをはだけさせると、胸に聴診器を当てる。
「……ん、なるほど。それじゃあ、次は熱を測ろう。脇に挿せるかい?」
「……なん、とか……」
儂は祥子姉から体温計を受け取り、左脇に体温計を挿し、熱が計り終えるのを待つ。
三十秒ほどで鳴り、祥子姉が体温計を回収。
「38度9分……これはまた、高熱だね。朝でこれなら、上がる可能性もあるが……まひろ君、いつから体調が悪かったんだい?」
「熱、は、今朝から、じゃが……昨夜、くしゃみと咳が、出て……あと、寒気も、あった、な……」
「何時頃かわかるかい?」
「……多分、八時くらい、か?」
「なるほど……少し早いかもしれないが……一応、インフルエンザの検査をしておこう。もし、インフルエンザなのなら、対策をしなければいけないからね」
「た、のむ……」
「それじゃあ、少し痛いかもしれないけど、我慢してくれ」
そう言うと、祥子姉は綿棒のようなものを取り出し、儂の鼻にそれを挿し入れる。
鼻の奥に異物が入り、ツンとするような痛みやむず痒さのようなものを感じ、顔を顰めるが、この行為はすぐに終わる。
「……よし。数分待ってくれ。それで、わかるから」
「……ぅむ」
体の調子が悪い為、いつものように上手く声が出せない。
はぁ、最悪じゃなぁ……。
数分後。
インフルエンザ検査が終わり、結果は……
「風邪だろうね」
風邪だった。
まひろがインフルエンザのような病気ではないとわかり、アリスティアや祥子は安堵し、近くに控えている柊も同様であり、ほっと胸をなでおろしていた。
「おそらく、昨日のプール掃除が引鉄だろうけど……君の場合、その姿になってから色々あったからね。おそらく、今まで蓄積してきた疲労が、昨日の行事で一気に噴き出してしまったんだろう」
「そう、か……」
「だから、今日一日……いや、二、三日は安静にしておいた方がいいだろうね。しかも、そんな状態で予習復習も欠かさない辺り、変なところで真面目だしね」
「……ぅむ」
「しかし、こうも弱々しくなってしまうと、調子が狂う。ま、君が学園にいないのならば、今日学園に行く意味は無いし、私が看病でもしよう」
「あたしも看病したいけど……さすがに休めないから、あたしは学園に行くね」
「……気に、する、でない……」
心の底から心配し、看病したいけど、と言うアリスティアに、まひろは辛そうな顔で小さく笑みを浮かべて、安心させるような言葉をかける。
「あまり大勢来るのもまずいと思ったから、美穂君たちには遠慮してもらっている。だから、安心して休むといい」
「……あり、がとう」
「気にしないでくれたまえ。それから、小夜子さんも呼んであるよ」
「……婆ちゃん、来てくれる、のか……?」
「あぁ。つい先ほど電話したら、『何ィ!? まひろが熱を出した!? 待ってな、すぐ行く!』と言っていたから、すぐ来ると思うよ」
「……そう、か。ありがたぃ、のぅ……」
体調が悪いにも関わらず、例を言うまひろに、アリスティアと祥子は呆れたように笑う。
「ともかく、だ。今日は安静にするように。それと、食欲はあるかい?」
「……あまり」
「だろうね。しかし、食欲がない時こそ食べなければいけない。この後、メイドがおじやを持ってくるだろうから、一口でも食べるように」
「……わか、った……けほっ、けほっ……はぁ、はぁ……」
「ふぅむ、体が小さいから余計に重症化しているのか……? まひろ君、しんどいかもしれないが一つ訊かせてほしい」
「なん、じゃ……?」
「君がまだ男性だった時の風邪というのは、そこまで酷かったかい?」
「祥子さん、今それを聞くの?」
そう祥子に言うアリスティアの表情は、どこか非難するようなものであった。
しかし、それを受け止める祥子は、真面目な顔で事情を説明する。
「あぁ。TSF症候群はまだわかっていないとこがたくさんある。当然、未知のことも。だから、こうして風邪を引いた際、もしかすると、未知の病気に変異している可能性もあるからね。ここでもし、全く違う点があるのならば、治療法を変えなくてはいけないのさ」
「なるほど……。じゃあ、まひろ君、どうなのかな?」
「……ここまで、では、なかった、気がする……体が、小さいから、じゃろうか……ごほっ……」
「あぁ、それ以上は言わなくていい。今のでOKだ。悪かったね。とりあえず、おじやが出来上がるまで寝ているといい」
「ぅむ……そう、させ……て……もら…………すぅ……すぅ……」
よほど消耗しているのか、まひろは言葉を言い終えるよりも早く、瞼が閉じて行き、すぐに苦しそうな寝息を立て始めた。
表情は辛そうであり、汗も酷い。
現在は六月で、今日は昨日に引き続き暑い為、既に冷房を付けてある。
熱中症にならないためでもある。
暑すぎず、寒すぎない絶妙な温度設定であるため、現在のまひろへの負担は少ない。
「たしかに、子供が風邪を引いた場合、大人より辛そうになる場合がある……他の発症者たちも、まひろ君のように変化がある人たちもいた気がするが……これも、用研究案件かな。あとで、メールでも送っておこう」
「祥子さん?」
「ん、あぁ、気にしないでくれたまえ。……ほら、まひろ君は私が見ておくから、アリス君は食堂へ行くといい。このままでは遅刻してしまうぞ」
「あっ! そうだった! じゃ、じゃあ、まひろ君を頼むね! それじゃあ!」
「あぁ、頼まれた」
アリスティアは学校のことを思い出し、まひろのことを頼むと言ってかれあ大慌てで部屋を出て行った。
「すぅ……くぅ……うぅっ……んっ、はぁっ……ふぅっ……」
「……これは、かなり辛そうだ」
辛そうに眠るまひろの頭を優しく撫でながら、祥子はぽつりと言葉を零す。
「祥子様。氷枕と、おじやをお持ち致しました」
「あぁ、ありがとう。そこの机に置いておいてもらえるかい?」
「かしこまりました。では、こちらへ置いておきます」
「助かるよ」
「いえ、私どももまひろお嬢様が心配ですから」
「だろうね。今にも全メイドたちが押し寄せてきそうだよ」
「……実は、柊様が止めております」
「あー、やっぱりか」
遠くから、何やら鈍い音や爆音に近い何かが聞こえて来て、祥子は苦笑を零す。
(ここのメイドたちは、まひろ君大好きだからなぁ)
「っと、そう言えば、小夜子さんは来たかい?」
「はい。ちょうど。もうすぐ――」
「――邪魔するよ」
メイドが言い終わる前に、小夜子が部屋に入ってきた。
「おはようございます、小夜子さん」
「あぁ、おはよう、祥子。それで、まひろは?」
「こちらで寝ていますよ」
「どれ……こりゃまた、辛そうだね……」
祥子に言われ、真っ直ぐまひろが眠るベッドへ近づくと、荒い呼吸をしながら眠るまひろを見て、表情を険しくさせる。
「で、原因は?」
「風邪です。今までの疲れが、昨日のプール掃除で一気に出たのかと」
「なるほどね。そういや、TSF症候群に発症した奴らってのは、よほどの能天気でもほぼ確実にどこかで病気になると聞くね……」
「そうなんですか?」
「あぁ。大体は、ストレスや疲労から来る風邪だ。場合に寄っちゃ、ウイルス系の病気にもなったりするが……ま、命に関わるような病気になった奴はいないって話さね」
「なるほど、そうなんですか……」
「で? 症状はいつからだい?」
「昨日の夜らしいですよ」
「そうかい……」
「一応、食事はこちらに。眠ったばかりで、起こそうか迷っているんですが……」
眠ったばかりを起こすのは忍びないと思った祥子は、困ったような表情と共に、小夜子にそう話す。
祥子はふむ、と口元に手を当てて軽く考える素振りを見せ、口を開いた。
「いや、ここは一口でも食べさせておくべきさね。見たとこ、まひろは性別が変わるどころか、体が肉体年齢と同じものになっている。だから、体力も年相応だろうね。なんで、体力をつけるために、飯は食わせた方がいい」
「……本当、医術とかガン無視ですよね、小夜子さん」
「ははっ、ま、ワシにゃ、この程度しかできんさ。氣を見りゃ大体わかる」
「それがおかしい気がしますが……とはいえ、わかりません。起こしましょう」
「あぁ、そうしな」
「……まひろ君、辛いかもしれないが起きてくれ。食事だ」
「……ん、ぅ……しょく、じ……?」
「あぁ、そうとも。あと、小夜子さんも来てくれたよ」
「……ばあ、ちゃん……?」
「あぁ、ワシだよ、まひろ。辛いかもしれないが、きちんと飯は食いな。……一口だけでもいいからね」
「……ばぁば、じゃぁ……うれ、しい、のう……しょうこ、ねぇ、もいるし……あんしん、じゃ……」
大好きな祖母がいるとわかるなり、まひろは苦しそうな顔をわずかに破願させ、まるで子供のように喜ぶ。
「ば、ばぁばて……まひろ、そいつァ、随分と昔の呼び名だろうに……」
「……ばぁば、や……?」
「嫌じゃないさね。それで構わんよ」
「小夜子さん……」
「仕方ないだろう、可愛い可愛い孫がばぁば呼びだぞ? ババアとしちゃァ、死ぬほど嬉しいってもんさね」
「……見たことないくらいに、破願していますからね、今」
デレデレとした顔をする小夜子にそう指摘しながら、祥子はなんとも言えない表情を浮かべる。
それから、気を取り直して食事の方をさせることにする。
「ほら、まひろ君。おじやだよ。食べられるかい?」
「……ふーふー、して……」
祥子が食べられるかどうか尋ねると、まひろは赤い顔で、上目遣いをしながら祥子にそう言って来た。
「おいおい、君は子供じゃないだろう……」
「ふーふー、してくれ、なきゃ……や……」
うるうる、と瞳を潤ませながらの上目遣いに、子供のような喋り方に、二人はと言えば、
「「――ッ!」」
胸を抑えて膝をついていた。
(え、可愛すぎないかい? 私のお嫁さんは? というか、これは……幼児化? もしや、風邪を引いたことによって、『成長退行』が精神面に影響を? ……それとも、単純に熱によって正常な判断が出来ず、単純に幼くなっただけ、か? ……ま、どちらにせよ、これは可愛いな……)
(ワシの孫が可愛すぎて辛いんだが? しかも、ばぁば、か……ははっ、昔を思い出すねェ……まさか、今になって、その呼び方をされるとは思わなかったねェ……)
祥子は可愛いと思った直ぐ後には、なぜこうなったのかの考察をし始めるが、結局可愛い、という考えに着地した。
小夜子の方は、孫ラブであるため、可愛いと思ったことと、過去の呼び方に感慨を覚えていた。
「……だめ……?」
「仕方ないね、まひろ君は。どれ、私がしてあげよう」
「わぁい……!」
「くっ……」
(まずい、無邪気すぎてなんだか、おかしな扉を開きそうになる……! 気をしっかり持つのだ、神祥子よ!)
「ふーふーすればいいんだね?」
「……ぅん」
「それじゃあ……ふー、ふー……はい、あーん」
「あー……む……んむんむ……もっとぉ……」
「食べきれるかい?」
「……ぅん。だから、もっと……あーん」
(くっ、なんという破壊力……! これは、瑞姫君だったらおそらく死んでいたな……)
目の前のあまりに破壊力が高すぎるまひろの言動や行動に、祥子はふっと苦笑しながらどっかの変態お嬢を頭に思い浮かべていた。
ちなみに、もしも瑞姫がこの光景を目にした場合、100%失血死する。
死因はもちろん、鼻血の出し過ぎである。
「ふー、ふー……はい、あーん」
「あむ……むぐ、もぐ…………もっと……」
「はいはい。じゃあ、食べられなくなったら言うようにね」
「……ぅん」
限界の時は必ず言うようにと告げて、祥子はまひろが満足するまでおじやを食べさせ続け、結局まひろはぺろりとおじやを平らげた。
「ごちそう、さまでした…………けほっ、こほっ」
「大丈夫かい? ほら、スポーツドリンク」
咳をするまひろに、祥子は先ほどメイドがおじやと一緒に持って来たスポーツドリンクをコップに注ぎ、まひろに手渡した。
まひろはそれを両手で受け取ると、こく、こく、と可愛らしく喉を鳴らしながら、流し込んでいく。
「……はぁ」
「よし、飲んだね。解熱剤は……必要だろうか?」
「どうだろうね……本来発熱ってのは、体内のウイルスを殺すための現象だからねェ……どちらかと言えば熱は下げない方がいいが……ふぅむ、今のまひろは小さいからねェ……祥子はどう思うんだい?」
「そう、ですね……見た所、食事もできていますし、僅かに幼児化しているとはいえ、そこまで重症というほどでもないようですので、私としては飲ませない方がいいと思いますね。もし、重症化すればすぐに解熱剤を投与しますが」
「そうか。なら、それでいいと思うよ」
二人は話し合って、まひろに解熱剤は飲ませないことにした。
理由は、概ね小夜子が言ったとおりである。
「んぅ……ねむぃ……」
「それなら、眠るといい。風邪を治すのならば、やはりしっかり食べて、しっかり眠ることが近道だからね」
「……おてて、握ってて……?」
「そ、そう来たか……!」
「……だめ?」
「構わないよ。ほら、これでいいかい?」
上目遣い+潤んだ瞳、というのは凶悪コンボであり、祥子はすぐにまひろの手を優しく握った。
すると、まひろは安心したような表情を浮かべ、すぐに眠りに落ちた。
手はしっかり握られたままで、離そうとする気配はない。
「……ふむ、先ほどに比べて、幾分か表情が和らいだか?」
「ま、傍に人がいる時ってのは安心するもんさね。祥子、しっかりまひろの手、握ってやんなよ」
「もちろんですよ。というより、離れられませんよ、これでは」
「それもそうだ。……さて、ワシも腹が減ったねェ……何か作って来てもらうかい」
「あ、すみませんが、私の分も適当に持ってきてもらえると助かります」
「祥子は食べていないのかい?」
「えぇ、食べようとした時に、まひろ君が熱を出したと聞いたので」
「そうかい。そう言う事なら、ついでに貰ってくるよ」
「助かります」
「じゃ、ちィっと待ってな」
そう言って、小夜子は一度部屋を出て、二人分の食事を取りに行った。
祥子はすやすや、と寝息を立てるまひろの頭を、小夜子が戻って来るまでの間優しく撫で続けた。
どうも、九十九一です。
一話にまとまるかなぁ、とか思いましたが、なんか長そうになりそうだったので、一度ここで投稿しました。三話くらいで終わるかな? 多分。
次回も以下略です。
では。