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40/108

37体目 5体目

________________________

 能力

:生体具現:レベル4【増加必要SP50】


限界実体数:84体(4+16+32+32)

限界模写体数:4体

________________________


 あと一歩で5体に届かない感覚がある……。

 出せる数の計算も大変になってきた。

 本体が4体出し、その4体も4体出せるようになり合計16体。

 そしてその16体は2体ずつだ。


 32体になった分身が1体ずつ出せるが、これは限界値。

 感覚を共有するので意識して性能を変えなければ、30体前後までは分身が弱すぎるということにもならない。



「本体が出せる数は変更なしと……。SP分の成長は感じるしいいか」


 小型も表記する意味を感じなくなったので削った。

 ちなみに血肉を備えた生体分身の数は、模写体と同数だ。

 ただし生体は生命力を、模写体は精神力を異常なまでに使用するという違いがある。


 こうして考え事をしている最中に、なにやら連絡が入ってきた。


「……ん? このメッセージ知り合いか?」

「す、すいません聞き逃しました。何でしょうか?」


 大人でも難しい本を読んでいたモモカが、うつ伏せでベッドに寝そべっていた姿勢を正し、反応してきた。

 奴隷根性は大分改善して、徐々に年相応の態度を取れるようになっている。

 それでいて引き締める場所では引き締めるから、実に頭のいい子だ。


「ああいいや、モモカじゃなくて……。迷惑メールかと思ったらマー坊……(まさる)の親で、息子と最近連絡が取れないんだけど、何か知らないかって」

「行方不明ってやつですかね?」


 冒険者が行方不明になるのは珍しいケースだ。

 多くの場合は死体が発見されるし、上へ進む冒険者ほど危険な場に行く際は自分の居場所を明確にするものだからだ。


「自分の意思で隠れてる気がするな。桜の件で怨み買ってそうだし、警戒しておくか」

「横取りした形ですからね……」


 そうなると、攻略もいいが早急にレベルを上げたほうがよさそうだ。

 分身ならやられたところで構わないが、一応マー坊の行けない階層で戦うか。


「よし。レベルだけ増えるのはあんま好きじゃないけど、明日は本格的に自分のレベルを上げるか」


 こうは言うも、レベリング自体は大好きである。

 ガンガン上がるのは爽快感があって、実に気分がいいものだ。


「それじゃあ、わたしは訓練でしょうか?」

「いいや。最近は色々あったから休めなかったけど、基本的に土日は休み。でも最低限の調整は怠らずにな」

「分かりました」


 しかし俺の本体は半分休んでるようなものだから、明日も普通にレベル上げを実行する。

 それ自体が、政府関係で溜まったストレスの発散にもなるというものだ。





 敵は150階層代の魔物で推定レベルは400から420。

 つまり380の俺からしたら格上だ。



『レベルが4アップしました』

『レベルが5アップしました』

『レベルが3アップしました』

『レベルが4アップしました』

『レベルが3アップしました』

『レベルが4アップしました』

『レベルが2アップしました』


 当然こうなる。


「おっと昼過ぎてた……。現地に1体残して全解除っと」

『レベルが9アップしました』

「……あと1上げてから昼にするか」


 分身30体と吸収部隊18体による効率的な戦闘により、半日でもう同格になった。

 レベル410にして遅めの昼食を済ませると、午後に切りのいいレベルにして終了だ。



________________________


 トウヤ 19歳 男 レベル:421

 S P:0

 体 力:649(+100)

 魔 力:777(+100)

 筋 力:414(+100)

 敏 捷:523(+100)


 知 力:170

 器用さ:470


 能力

:生体具現:レベル5【増加必要SP50】

:加速する世界:レベル15【増加必要SP5】

:ふくろ:レベル6【必要SP5】

:変質吸収:レベル5【増加必要SP10】

:気力操作:レベル8【増加必要SP5】


 強化

:生命力強化‐‐【増加必要SP10】

:精神力強化‐‐【増加必要SP10】

________________________


 俺は切りのいいレベルで終了と言った……。

 しかしあれは嘘だった。

 レベル420で切り上げようと思ったが生体具現を増加できるSPに1足りず、レベル1分欲張った。


________________________

 能力

:生体具現レベル5【増加必要SP50】


限界実体数:325体(5+20+60+120+120)

限界模写体数:5体

限界生体数:6体

________________________


 生まれ変わった気分だ。

 これまでは物事の処理は4つ同時が限度だった。

 しかし脳が増えたようにすら感じ、同時に処理できる作業が5つになった。

 そして生体具現のせいで、真面目に脳が増えたのではないかと少し不安にもなった……。


 死闘染みた実戦だと、28体が適切な数だろうか。

 325体など生み出した日には、持続時間が数分持つかどうかだ。


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