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17体目 ボスラッシュ

「なんか弱いな……」

「普通4人で倒す奴だからじゃないか?」


 俺が出した4体の分身が3体ずつ出し、16体中15体でボスをリンチにしている。

 念のため1体は本体の護衛をしている。

 ボスを倒すと扉の上にある紋章が光った。

 9個ある紋章全てを光らせろということだろうか……。


 続けてサクサク倒したかったが、リンチは続かなかった。

 1体目のボスは同格のレベル220だった。

 次の部屋に入ると、出てきたボスはレベル230。

 さらに次は240、250とレベルが上がっていった。


『レベルが4アップしました』

「ふあー! 疲れたぁ!」


 下から順番に3部屋でレベルが6上がり、加速する世界を1上げた。

 そして今回の4部屋目で合計10アップになり、SPを使いもう1つ上げる。

 これで自発的に思考を加速するのも、集中力を多く使わず済むだろう。


「一旦休憩するから飯の準備よろしく。俺は寝床用意して休んどくか」


 この階層? に転移されてから二度目の休憩。

 幸い敵は出現しないのでたっぷり休める。

 試練が長引く可能性を考え、保存が利く食べ物を多く用意しておいて正解だった。




 そして3日目に入り5部屋目のボス……。

 数秒だけボスの頭上に現れた数字見て、絶望感を味わった。


「嘘だろ……!? レベル400とかふざけんなよっ!」


 倍とまではいかないが、レベル差170。

 女性般若のボスは、以前は同格のレベルでギリギリの戦いだった。

 それがサイズも元に戻り、圧倒的レベル差になったことでより恐ろしい。


 敏捷をそれなりに上げている俺を遥かに超えるスピードで接近してくるサムライ。

 しかし、あの頃とは違う。


「何度も死線通って来たんだ! 見えない速さじゃないぞ……!」


 ただし見えるからと言って、追いつけるわけではない。

 俺の盾として刀による攻撃を防いだ分身は、続く2撃目で真っ二つになった。

 だが消えずにそのまま相手を掴んで傷が高速で修復するのだから、敵からしたらビックリだろう。


 現在の具現化レベルなら、文字通りレベルが違うのだから多少のことでは消滅しない。

 複数人で固めてエネルギーを奪うが、それでも相手のチカラが強く引きはがされる。

 次々と斬られ、中には消されるのもいるが耐えきれる。


「数だ! もっと数で押しきれ!」


 強引に押し切れると判断した俺は、実体を24体追加した。

 合計40体もの男が3メートルある女性型のボスを襲い押し潰すのは正直酷い絵面だと思う。

 しかしあれは魔物なのだから気にしてはダメだ。


 なにやら柔らかい感触を味わった分身が複数体いるが、心を鬼にして全てのエネルギーを奪い去る。


「……終わったな」

『レベルが30アップしました』


 安全を確認して分身を解除すると、感じたことがないような万能感がやってきた。

 一度で30も上がったものだから、能力が大きく上昇したのを実感できる。


『レベルが25アップしました』

『レベルが30アップしました』

『レベルが25アップしました』


 そして上がった熱気が冷めぬ内に6から8部屋目に挑戦。

 レベル420、450、470のボスを倒した。

 残すは9個目の扉を残すのみだ。



________________________


 トウヤ 19歳 男 レベル:340

 S P:9

 体 力:551(+100)

 魔 力:723(+100)

 筋 力:387(+100)

 敏 捷:471(+100)


 知 力:165

 器用さ:430


 能力

:生体具現:レベル3【増加必要SP50】

:加速する世界:レベル14【増加必要SP5】

:ふくろ:レベル2【必要SP3】

:変質吸収:レベル5【増加必要SP20】

________________________


________________________

 能力

:生体具現レベル3【増加必要SP50】


限界実体数:64体(4+12+24+24)

限界模写体数:2体

限界小型体数:64体

________________________


 この1日で異常な進歩を遂げた実感はある。

 しかし予想通り、生体具現のレベルを上げても本体が4体を超える具現化を成すことはなかった。

 同時に4つ事を処理するのには壁がある。

 それが5つともなると、脳の処理がどうしても間に合わない。



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