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神の御前にて

現在の生活に疲れている、日本の普通のおっさん加納太郎。


今日も仕事で疲れた身体を愛犬と一緒の晩酌と風呂で癒して眠りについたのでした。

床に入ると一気に眠りについた。


だが、ふと気づくと前方に光が見える。

そして、そこから「加納太郎よ!」と自分を呼ぶ声が聞こえてくる。


光に導かれるままに歩いて行くと、まるでヨーロッパの大聖堂の中のような場所に出た。

しかし、前方には20〜30メートル位の十字架があるだけだった。


「加納太郎よ、片膝をついてそのままお待ちなさい」。


太郎の右側からの声に従って、片膝をついて待った。

すると一気に部屋の電気を消されるように、いきなり辺りが真っ暗になる。


少しすると、部屋の三ヶ所だけに光が当たる。

十字架と太郎ともう一ヶ所。

その一ヶ所には、今までなかった檻があり、その中には蹲った男性が一人いる。


太郎はまるで裁判所の証言席にいるような気持ちになった。


「これからいったい何が始まるんだ!」


そんな事が太郎の頭の中をよぎった。



その時、十字架から声が聞こえた。


「加納太郎。汝彼になりて世界を助けよ」。

「アドルフ・ヒトラー。汝この檻の中で加納を助けよ」。


太郎は仰天した!

檻の中の男がヒトラーで、自分が世界を助ける?

一体これはどういう事なのだ!

それもヒトラーの時代は、自分達の世界から80年以上前の世界だ。

その世界に行って世界を助けるのか?

完全に太郎は混乱した。


すると、右側から声をかけられる。


「混乱するのも仕方がない。加納太郎よ!

主は汝にヒトラーの時代へ行って、ヒトラーとなり、その世界を救う事で世界を救うのだ。

その為にヒトラーを汝につけられたのだ」。

ますます訳が分からない。


太郎は、右側からの声に質問した。

「なぜ、私がヒトラーと一緒になって、世界が救えるのでしょうか?」。と質問した。


すると右側からの声が答えた。

「我等、光と闇が永きに渡り戦っているのは知っているであろう」。

「はい。常識の範囲内であれば…」

「だが、其方らの常識を超えて、闇が過去から我等光を攻めて来た。

つまり、この男アドルフ・ヒトラーの時代からな!」

「それで闇の目的は何ですか?」

「多分、汝の時代に知られている以上の命を永久的に闇に捧げ、上位悪魔の封印を解くことが

目的だと思われる」。

「もし、ここで手を打たなければ?」

「汝の目の前で、汝の世界の終末を見ることになる」。


更に太郎は質問を続ける。


「では、何故この役目が私なのでしょうか?」

「それは、二人共中途半端なクリスチャンで、波長が合っているからだ」。


中途半端なクリスチャンと言われて、太郎は気がついた。

実は太郎の両親は、洗礼を受けたクリスチャンだった。

しかし、太郎はなぜか洗礼を受けずにいた。

親の形見の聖書も、今どこにあるのか分からない状態だ。


太郎は少し考えて答えた。

「分かりました。お引き受け致します」。

世界の事よりも、家族の幸せだ。

自分の目の前で、家族が苦しみ死ぬ様子など見たくない!

気がついたら、太郎はそう考えていた。


みなさんいかがお過ごしでしょうか?

作者のはっつあんです。

当事者達のご対面でした。

でも、チョビ髭のおっさんは一言も喋ってないですが…汗


またの機会をご贔屓に、それではみなさんさようなら!

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