それぞれの選挙戦 ヒムラーズリポート③
日本の普通のリーマン、加納太郎。
今回のリポートは不倶戴天の敵のリポート
一体、その内容は?
どうする?どうなる?
加納太郎!
はたまた、ここはベルリンのまた別の広場である。
広場の中では、ドイツ共産党大統領候補エルンスト・テールマンが共産党員や労働組合関係者が集まる中で、演説を行なっている。
かたや、広場の外では突撃隊と赤色戦線戦士同盟が睨み合いを続けている。
そんな中での選挙活動を共産党は行なっていた。
それでも、テールマンは「ヒンデンブルグ大統領が当選すれば、左翼政党中心のヴァイマール連合政権によってかろうじて短期間運営されるだろうが、ヴァイマール連合の失政によって近いうちに必ず、ヒンデンブルグ大統領はナチスの力が必要なるだろう。
だから、ヒンデンブルグ大統領への投票はヒトラーに投票している事と同じである。
ヒトラーが当選すれば、必ず「ナチス一党独裁」となり、ナチスの言う「ベルサイユ体制の破壊」によって、必ず戦争が起こるだろう。
聡明なドイツ国民、そしてベルリン市民よ!
ドイツの破滅を救うためには、共産主義が絶対に必要なのだ。
どうか、私を信用して投票して欲しい!」
この言葉が会場に広がると同時に、悲鳴や怒号が響いて来る。
広場の外で、突撃隊が赤色戦線戦士同盟とぶつかったのだ。
最終的には、死人が出る事もありえるが、それは共産党のせいにすれば良いと思われる。
皆さん、おはこんばんちわ!
今回はナチスの不倶戴天の敵、共産党エルンスト・テールマンでした。
しかし、最終学歴が中学中退のヒトラーよりも下の小学卒で、一国の第3党の党首と言うのは、いくら教育システムが違うと言ってもスゴいですね!
(まあ、中学中退のヒトラーも充分スゴいですけど…)
またの機会をご贔屓にそれでは皆さんさようなら。