プロローグ
僕は神宮寺春。貧乏人である。両親は既に死んでいる。僕の周りはいい人が多いのでいじめは受けない。(本当は裏で春のファンクラブがOHANASIしたためだ)
僕には4人の幼馴染みがいる。男1人に女3人である。4人にはよくお世話になっている。主に食料で………
今はもう高1、クラスメイトにもよくしてもらっている。
一応、バイトもしている。普通のものからヤバいものまで………… もちろん、内緒のバイトだ。
昨日は少しヤバめの仕事だったので、今日はきつい。今日は学校があるので、早く行かないと、
両親と一緒に住んでいた安いアパートから学校へはすぐだ。僕はあくびをしながら登校する。基本的に無気力な僕である。
僕は教室に入った。周りに挨拶し、僕も返す。ただ、今日はストレスがヤバい。これはビビっただけで死ぬ。
「春君、おはよう。今日はすごく具合悪そうだけど、大丈夫?」
この明るい感じの女の子は工藤由佳、少し小柄で髪の毛はショートヘア。僕に結構構ってくる。
「……大丈夫?」
この口数が少ない女の子は藤堂雪、表情があまり変わらないこちらも小柄でセミロングがボサボサ。意外とこちらも構ってくる。
「本当だな。また、無茶をしてるんじゃないだろうな?」
この凛とした女性は神無月結、運動も勉強もでき、スタイルもいい。髪はポニーテールだ。こちらもよく構ってくる。
「俺とけっこ……ぐはぁっ!」
この初っぱなから冗談を言ってくるのは相川悠、イケメンでこちらもスポーツ万能成績優秀な野郎だ。だが、意外にも彼はオタクだ。因みに、さっきの冗談に殴りかかったのは僕。
「いてて、だけど、本当に今日は調子悪そうだね」
「……うん、昨日はちょっときつめのバイトだったからね」
僕は悠を睨みながらそういった。きゃつはにこにこ笑っていたけど………ちっ
僕の容姿は中背中肉、童顔という所から女の子によく間違えられる。だが、平凡で貧乏な男子高校生だ。今はまだ一年、半年しか経っていない。
「またバイトか…」
「最近、多いね」
「うん、ちょっと無駄遣いしてね」
「ふーん、そうなんだ」
そんな会話をしていると急に異変が起きた。床が光りだし、戸惑いを表す前に、僕達は教室から消えていた。
「う……ん…………」
僕は目を覚ました。そこは黒一色だったがどこか神秘的に見えた。目の前にはどこか申し訳なさそうな顔をしている少女の姿があった。
「えっと、君は………」
「はいです。私は神です。名前はアルテミスと言います。では、本題に入りましょう」
「あ…はい」
「春さん、あなたはストレスから異世界召喚、つまり、転移に耐えられず、死亡しました」
「………え」
僕は驚き半分、納得半分で聞いていた。