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吾輩はロリである。(休止)  作者: 撓★シナ
第一章 「ロリコンの夏休み」
7/12

一日目(6) 少女(?)はロリに入りますん!!

 今回文章見辛いかも……?

 僭越ながら、俺こと夏之目の、家の構造を紹介するぜ!

 

 俺の家は一階建LDK(リビングとダイニングとキッチン)で、風呂場と寝室、あと元物置部屋しかなく、決して大きい家ではない。

 玄関から見て、廊下の左の方には大きなLDK、右手前には風呂場に続いてトイレ。そして右奥には、今はいない親達の寝室がある。

 そして真ん中には《元物置部屋》 幼少の頃から使わせて貰っている俺の部屋の部屋だ。

 

 俺は幼少の頃、部屋を持つことになった。最初は嬉しいと思ったが、不安のほうが大きかった。

 元物置部屋。一度入った記憶がある……だが詳しいことは覚えていない。覚えていることと言えば、薄暗く、物が多く。いかにも何かでそうな部屋だったこと。あと、何故か気絶したらしい。詳しいことは知らない。

 だが、俺は部屋を片付け、壁の張り替えをした。

 掃除してみると、部屋の雰囲気ががらっと変わった。和風な感じでとても素晴らしい。

 襖でできた扉と押し入れ。畳と障子窓。俺はこれで和に目覚めたのかもしれない……。

 そして今ではタンスや机にベッドがおいてある状態。そういえばあの時から、あの《書物》が置いてあったんだよなぁ……。最初入った時そんなのあった記憶はないのだが……。まぁいい……覚えてないことはしょうがない。

 

 

 そして今! 俺はキッチンで料理をしている。幼女となぁ! ラブラブだゼッ!

 

 まぁ、料理と言っても、蟹を茹でる! 中身を取り出す! 剥いていない蟹と粗雑に盛り付ける! といった豪快な料理。あと蟹味噌スープとご飯。


 身を箸で一生懸命取り出そうとする幼女可愛いでふ。でふでふ♪。……ハサミは使わなかった意味はわかるよな? 当たり前だよな? 

 てか身をとった理由は、無名が殻から身をすぐ取り出して食べられないからという、俺の配慮。


 「……っ! 取れないぞ夏之目! こんなにグリグリしてるのに、箸にちょっとしかつかん!」


 ぐぬぬ……っとした顔、これだよこれ! これが見たかった。もうサイコー、グリグリたまんねぇでふ。

  

「あらぁ、なつのん、この子だぁあれ?」


 そんな楽しい時間をまたもや奪う、そんな声近くから聞こえた。風呂場から聞こえた、見に行こう。


 「なんだよぉ……麻衣ね……ぇ……?」


 風呂場で膝と抱えて、お腹に手を当ててうずくまる銀髪で緑色が目に入った。小さな子供がそこにいた。……どゆことですか!?


 「え~っと、そちらさんは?」


 「さぁ……? なつのんもぉ……。知ないみたいねぇ……」


 知らない? じゃあなんで家に子供が? 


 そう思うのも時の間。子供、いや、少女が顔を上げる。


 物凄く無表情だ。無愛想とも言う。


 ……なんか分かった気がする。

 少女の肌は茶色い、褐色と言うヤツだ。あの棺……絶対この子のだろ……。


 一応俺は褐色ロリを、アレを使って紹介する。


 そういえば朝も使ったなぁ……。まだ一日もたってないのか……無名とは前から一緒にいた感じする。って恋愛でよく聞くアレかなぁ。


 まぁいい。


 ――ロリコン・ザ・ワールド!!


 世界の色が反転する。


 ……興奮したいところなのだが……なんか興覚めてしまう。なんだでだ? 少女はロリに入るのに……。


 まぁ、それは銀髪ロリの格好にも原因があるのだけど。


 そんなロリの髪はショートで、銀髪……白銀とも言える。そして髪の真ん中を編み込み右の耳へとかけている。そして頭の両サイドには、黄金の小さな作り物の羽根。


 綺麗で黒すぎない褐色肌。両腕と首には黄金のリングを着けており、これまた例の砂漠を思い出す。

 身長は131センチ位かなうずくまっているからようわからへん。


 ……そこまではいい。この後がヤヴァイ……。


 なんとこの少女……ジャージを着てらっしゃる。緑のジャージ。言いたくは無いが……ダサい、ダサいよ少女ちゃん……。


 ジャージっ子は嫌いじゃないよ? 別に。ただ黄金のリングと羽根、褐色の肌。


 ……それに加えての緑のジャージには似合わないよ……。この少女のファッションセンスを知りたい。俺もそこまでセンスが良い訳では無いのだけども……。知りたい。


 「ダッ………ッサい格好ねぇ~」

 

 うおい!! またも俺の脳内世界をぶち壊しやがって……てかいうなよ! そんなこと……。


 「夏之目……なんだこのダサいのは……」


 ひょこっと俺の背中から顔を出す幼女


 ほら! 小さい子が真似しちゃったじゃないかぁ!


 そんな、ダサいなんて言われても少女の顔は変わらない。凍りついた表情……凄く無愛想だなぁ、嫌いじゃ無いけどね!


 「……。」


 ……。なんか喋って欲しい。膝を抱えてこっちを見ないで欲しい。冷たい上目遣いに萌えてしまう……。


 「え~と……あの、何で家に……? それにあの棺はいった――

 

 ――グギゥゥ~


 くぎゅううう……じゃなくて、話をお腹の音に遮られてしまったよ。俺びっくり、大きなお腹の音にではない。

 この子ずーっと表情を変えていないのだ。恥じらすらも感じねぇ……でも手はお腹に当てて上目遣い。これは餌付けチャンス? かな?


 「……とりあえず、食べます? 蟹……」


 「……ん。」


 ……少女は静かに頷いた。

 

 上目遣いってより睨んでるって言う表現が近かったかもしれんなぁ……。





※※※※


 恥ずかしいです! 物凄く恥ずかしいです! 男の人にお腹の鳴った音を! でも蟹が食べられるし、バステト神様とお話が出来そうです。やりましたぁ!


 私は、脱衣場から出で、向かいの大きな部屋に向かい、ふかふかな絨毯の上に座っています。目の前には丸長のテーブ。すでに蟹がそのままの形で遅いてあります。赤色に光ってて美味しそう……。


 男とバステト神様達は二人ともキッチンで何か家業をしてます。あぁはやく挨拶して、一族の守護神として来て欲しいのに……。

 

 「でぇ? あなたはどうしてあんなところにいたのぉ?」


 「……。」


 ひっ! この人、なんか怖いよぉ。優しそうな顔なのに、なんか影があります! 目が特に怖いですぅぅ。


 「……やっぱり黙りなのねぇ……傷ついちゃうわぁ」


 「……。」


 別に話せない訳じゃないんですよ。喋ると疲れちゃうから……顔が筋肉痛になっちゃうから喋らないんです。バステト神様とお喋りするため黙ってるんです。

 《呪い》のこともありますし……。


 「ほぉーい、蟹飯だぞー」


 「吾輩も作ったんぞ!」


 男のがご飯とスープ。バステト神様が蟹の身の入ったお皿を持ってきてくれました。

 ……この男、嫌い。だってバステト神様にお皿を持たせて運ばせる身の程知らずだから。それに、男は怖い……近くで見るのも初めてだし……。


 「……お持ち致します。」


 「おっ……喋った!」


 立ち上がってバステト神様のお皿を持とうとする私。

 

 男がうるさい、邪魔です。

 

 「ん? なんだ! やめろ! これは吾輩が作ったのだ! 吾輩のだぞ!」


 「……すみません」

 

 やってしまいました。怒らせてしまいました。どうしよう、こういうときはどうしましょう!? まず座りましょうか……。


 「そう言えば君はなんて名前かな? 聞きたいことが色々あるんだが……」


 「……。」


 「……えっと。」


 無視される男。


 ……本当にうるさいヤツです。男の口という口がこの世から無くなってしまえばいいのに……。


 私の左前にバステト神様……それに続いて男が座り、右には女性。前には誰もいない。みんな蟹を頬張っている状態。

 バステト神様が持ってきた身は、本人ですら手をつけず、殻のついた腕……もとい棒という部位に口をつけチューチュー吸っている。


 「吾輩も気になるぞ! あの面白味のない金ピカな箱、アレはなんだのだ!?」チューチュー


 「あぁ~、廊下の縁に寄せてあったヤツよねぇ? 私にも教えてくださいなぁ~、でもその前に皆で自己紹介しましょ? 名前が分からなかったら不便でしょぉ?」ホジホジ

 

 喋りながらも蟹を離さない二人。


 バステト神様がそう言うなら、話すしかないですね! でもすみません……あの女性の方を優先させていただきます。女性の方の意見には同意だし、……それになんか怖いから……です。怖さには勝てません……です。


 「……私の、名前は……フィオラ……。ただのフィオラ……。」


 「……フィオラちゃんって言うのねぇ? 私は 大花 麻衣よぉ。なんて読んでも言いわよぉ」

 

 大麻はダメですかねぇ? いや、ダメでしょうねぇ、てか言えるわけないですよ。殺されると思います。


 「俺の名前は宗石 夏之っ「吾輩は無名である!!」

 

 バステト神様が男を遮りました。ナイスです。

 それよりバステト神様には名前があり、無名と言う名前があるのですね。無名様……良いですね。名付け親に会いたいです。

 

 「この名前は夏之目につけてもらった!」


 「……。」


 最悪です。この男を誉めてしまっていたことに屈辱を覚えました。会いたくなかったです。


 「……オッホン!……俺は夏之目って言います。……どうも」


 「……。」


 遮られて……ざまぁないですねぇ! それにあなたの名前なんて知りませんよぉ! ただの男で結構です!!


 「よし! 次はあの箱の話だ! なんなのだ? あれは!」


 よし! きた! 無名様のご質問。答えさせていただきます。


 「……あれは、挨拶のつもりで、あの棺の中に、入って、……それで「違うわ! なんであったかなんて聞いてる訳ではない! なんなのだ!? なんで、どういう仕組みで振動していたかだ!」


 無名様が叫んだ。怒った顔ではない。イキイキとした顔。左手には、取れた蟹の腕を握ってる。机に置いた蟹の身は減ってない。

 

 そっちですか!? てっきり、経緯を聞いているかと思いましたよ。ちゃんと話を理解していなかった、私の責任です。すみません。


 「……あれは、眠るのに、少し、揺れてないと、寝れなく――


 「うはぁ……」


 「あらぁ、可愛い一面ねぇ」

 

 笑わないでください。汚いです、男。キモいです、男。


 「なんだそんなことか……微妙な理由だな、だがもうひとつ! なぜ吾輩達の家にいた! なんの目的だ!」


 「吾輩達の家かぁ……」


 男がさっきから、ニヤニヤボソボソと、キモうるさいです。それより無名様のご自宅とはどう言うことなのかな?。

 ……まさかこの男が無名様を引き留めているのか! 邪魔な男です! しかし説得して引き戻すまでです。なんとしてでも!


 私は表情筋が弱く感情を表せないし、あまり喋れない。でも頑張って口を動かさなきゃ。


 一族の為にも、私は頑張らなきゃいけない……。


 銀髪の無表情な少女は、手に持っていた蟹を一口で食べ、一段落してから大きく深く息を吸った……。


 さぁ説得のお時間ですよ――

 次回は少し遅れそう……。書き留めしときまする。

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