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吾輩はロリである。(休止)  作者: 撓★シナ
第一章 「ロリコンの夏休み」
11/12

二日目(1) そなたこそ万夫不当のロリコンよ。

 タイトルに意味はねぇぇぇぇ!!

 あとニトクリスたんエロいお(´・∀・`)

 チュン チュン


 窓から差し込む日の光に刺激され、知らない小鳥達が複雑な音階で鳴く。


 これは……幻の朝チュン!?


 僕は布団を思いっきりめくりあげ―――――ることはできなかった。


 ん……? 手錠? あれ? 足にも……。


 ベッドに手錠を繋がれ大の字になっているのに対して、身動きをとろうと体を揺さぶる。


 「あれ? はだ……か?」


 正確には裸ではない、パンイチの状態。TKBに布団の生地がチクチクして痛いが、心地よさを感じる。快感ではない。


 俺っていつもは甚平を着て寝てるはずだよな……。ん? そういえば、なにか色々と記憶の欠落が……。


 風呂……裸……ロリ……うっ、頭が……!


 「あらぁ~なつのん~、お早い目覚めだわぁ~。昨夜はお楽しみだったみたいねぇ~」


 いつもより少し低い声。麻衣ねぇは手錠を片手、俺の勉強机に座っている。


 お楽……しみ?? ……はっ!! 俺はなんてことを! リアルな夢の中でのロリ学園! またとないチャンスを……なんで俺は手を……手を出さなかったんだ! っく! 失態だ。



 アレ……? 手を……出す? ………………あ。


 「思い出したみたいねぇ、びっくりしたわよぉ~、急にお風呂場で倒れてぇ……。無名ちゃんが心配してなつのんの頬を舐めてたわよぉ?」


 「んな!?」


 誠でごしゃるか!? 幼女が俺の頬を舐めたと? あぁ! 採取しなかさゃ! 唾液採取しなきゃ!! どっち舐めました!? 右頬(うほお)ですね!? うっほぉぉう!!


 「冗談よぉ」


 ……ワロエナイ。ってか


 「この手錠外してくれません? 手錠の内側にスポンジを挟んで手首足首が痛くならないようにしてくれてるのは嬉しいけどさぁ……」


 この配慮が俺の罪悪感を引き立たす。


 「……反省した?」


 口元に手錠を近づけて首をかしげる麻衣ねぇ。


 「……反省した」

 

 それを仏頂面に答える俺


 反省しました! 背徳感がパネェっす。 誰だよ背徳感は正義だとかほざいた奴。……悪くない。


 「本当に反省したのぉ?」


 威圧感が凄くて怖い。ガクブル、ガクブル。


 「ほ、本当に反省した!」


 反省した反省した反省した反省した半生下反省した反省し――


 「……分かったわぁ、外してあげるわぁ」


 よっしゃあ!! どうだぁ! これが純粋で混じり気の無い反省よ!! 願えば必ず道は開かれるのだ!


 「それと! ……無名ちゃんにちゃんと謝ってきなさいよぉ? 本来ならブタ箱行きなのよぉ?」


 ブタ箱……行き。その言葉に身が震え、アソコが豆粒位まで萎縮した。トラ……ウマ。


 その後は麻衣ねぇに手錠を外してもらって、いつもの私服に着替える。

 

 幼女になんて謝ろうか? ……僕はロリコンなのど襲いましたって言えば良い? いや、ロリという単語も知らないもんなぁ……? ……。土下座しとこ。 


 こうして俺は、夏休み二日目の朝を迎えた。



 

 「あ~……無名さんいますかぁ~?」


 リビングの扉を二回ノックしてからドアノブを回そうとする。


 ……ロリコンアンテナがビンビンしているのだが、どうしたのだろう……。


 そう考えてる内に勝手にドアノブが回って扉に隙間ができる。


 「なつぅ~のぉ~め~!!」


 撫で声が耳元で聞こえた。


 「んふんにぃるぁあ!」


 思わず変な声が出てしまった。


 ……。おいおいおいおい! 昨日の今日だぞ! ……手を出せるわけがない! 麻衣ねぇだっているんだぞ!!


 ……俺は今焦っている。目の前の幼女に急に抱きつかれたのだから。書制服で肩をはだけたように着ている。それだけでヤバイのにとろけ顔に汗だくだくで……エロい。


 ふわわわわ! 違うアンテナがビンビンになりそうだよぉぉぉお/// 心ビンッビンッビンッ! アソコビンッビンッビンッ! っとぉ! 俺の本性よ静まりたまえ……。


 「お、おい! 無名! どうした!!」


 「ふにゃぁあああ! 夏之目ぇ~体が熱いぞぉおお」


 もう貧血で死にそう、ってか死んでも良いかも。幼女の発情顔ごちそうさまでした。二本の尻尾が腕に絡み付いてくる。ウヘェ……。


 廊下に血溜まりができていく。


 俺はまだ死ねない! もっとロリと……もっと触れ合うために……!! 


 俺のロリコン魂に火がついた。俺はボソッと口に出して


 ――ロリコン……ザ…ワールド……。


 世界が……止まる。


 さて、推理しよう。なぜ、この幼女は顔を赤らめ、袴をはだけたように着ているのか……。


 まず最初の疑問! 幼女は何故こんなにも可愛いのか……だ! いや……今日の幼女は可愛いではなく、エロ……もとい、色っぽい。


 だが! その疑問はもう解決している! それは……! ロリだからさ! ……ナルホドでしょ? 補足もいれて俺がロリコンだから……。もうそれでいいでしょ。


 次は本題だ! なぜ幼女は発情しているのか。


 これは発情期って点も取れるけど……違う。……もう答えが出てる。幼女の左手には太くて大きな鰹節。そこからはアルコールのような匂い……。


 はい! マタタビですね! 犯人も分かってます。 麻衣ねぇですね? この! マリファナめ!! 良い仕事をしてくれた。誉めて使わすぞ。


 あれ? マタタビって麻薬のような中毒性ってないよね? ない……と思うけど……。まあいい、はい! しゅーりょー解決!


 世界が動き――


 「あらぁ~まだ酔ってたのねぇ~? それ試作なのよぉ~、飛びっきり、でかいでしょぉ~」


 俺の部屋の方からひょっこり顔を出した麻衣ねぇ……。また動き出す前に口を挟まれた。悔しいですッ!!


 うんまぁ……確かにデカイ。一瞬にして俺のアソコをもぎ取ったのかと思ったわぁ。黒くて大きな俺の鰹節を……。俺じゃなきゃ見逃しちゃうよ。


 「はぁ……麻衣ねぇやっぱりあんたかよ……。なんで無名を酔わせるようなことを……」

 

 頭おかしいんか? コイツ。俺がそれを言うのか……。自分でも困惑。


 「ほらぁ~無名ちゃんって一応猫じゃない~? マタタビとかって効くのかなぁ~なんて? 深い意味はないわよぉ~」


 頭を傾げても萌えないゾ! ってかホントかよ……信用できねぇー。


 「んで……何時元に戻るんだ? このままって訳じゃないよなぁ?」


 勿論このままでも俺は困らないけどね。でも輸血しなきゃいけない域まで達しそうなんだよ。さっきから無名ちゃんは足にまとわりつく感じで猫のようにゴロゴロしてるし……。さいっこうだね!!


 「勿論元には戻るわよぉ~? でもお昼まではそのままかもねぇ~、ちょっと強すぎちゃったわぁ」


 このオチャメサーン! 昼まであと四時間あるヨー。長いヨー。


 「そんなに待ってられないぞ! どうすんだよ……」


 色々な意味で待ってられるか! このデロンデロン幼女と一緒に四時間もだぜ!? 僕たち私たち卒業します!! そして入学、ブタ箱行き~、ブタ箱行き~


 「だから私がそれを抑える薬を作っておくわぁ~」


 どれだけ掛かるんだよ………絶対四時間以上掛かるだろ。それに


 「そんなただのマタタビの効果を打ち消す薬なんてあるのかよ……病気じゃないんだぞ?」


 それに麻衣ねぇにそんな薬を作れるのか? あれって資格がいるんじゃあ……。それとも地面に叩きつけると煙が出て匂いが消える……そんな消臭玉作っとくか!? さぁ素材玉と苦虫を用意しろ!!


 「大丈夫よぉ、色々混ぜておけば何か作れるかもしれないしねぇ?」


 あ、そういえばこの人……料理がからっきしダメだったわ……。ゲデモノが作り出されるか、それともダークマターが作られてしまう。我が止めぬして誰が止める!


 「あのさ……麻衣ね「善は急げよぉ~! 早速作ってくるわぁ~」


 「お、おい! ……。」


 行ってしまった。……。ここまでがテンプレってやつか。


 足元でゴロゴロしている幼女に目を向ける。さっきから長すぎる髪が当たって服の上からでもくすぐったいことが分かる。


 「んにゃあ……にゃあ、にゅあ…にぃやあ」


 ……とれあえず、完全な猫化した幼女とじゃれあう。それか今日、昼までの目標かな……。


 「んにゃあッ!」


 なんとなしにしゃがんで猫の性感体と呼ばれる耳を撫でた。ふわふわしてて気持ちよかった。知ってて撫でたのは出来心です、すみませんデシタ。



 

 夏休み開始から二日目の朝、麻衣ねぇが出ていってから二時間が経った。


 男はただソファーに座り、膝に顔を乗せた幼女の頭を撫でまわす。さながらペルシアンを撫でるサカキ様気分、


 「んにゅう……んにゃ……」


 喉をならし完全な猫と化した幼女は、最初の発情顔とは違って落ち着きのある顔を取り戻してきている。


 幸せ……それしか感じられない、俺はこの日ために生きてきたのかも知れん……。でもそんな時間もあと二時間の間で終わってしまう……。今の内に体感しておくのだ。


 別にこの幼女が元に戻って悔しくはならない。なぜなら元に戻った時のね……アレだよ、アレ。戻って欲しくないって言う奴は三流もしくは三下だよな。


 「……戻って欲しくないな~」


 ボソッと三下野郎が猫を撫でながら呟いた。


 ッエーイ☆


絶賛失踪中。また遅れますね(´・∀・`)

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