アメリカ西海岸上陸作戦
59
ハワイの日本司令部では山本連合艦隊司令長官と海軍、陸軍将校達が集まり作戦会議を開いていた。
そこには日本から戻った赤間裕太参謀も参加していた。
山本は
『現在、情報部によるとアメリカ軍は新鋭空母と戦艦を西海岸にて訓練中だそうだ。
さらに大西洋からも数隻、パナマ運河を越え集結している。
さらにドイツが我が国が提供した龍砲により息を吹き返しイギリスとロシアに攻撃を加え始めている。
これによりアメリカはヨーロッパ戦線の援助もしなくてはならないため、これ以上の西海岸への艦隊派遣は当面無いと思われる。
よって、我々は西海岸上陸作戦を早急に行う予定である。
各々何か意見はあるか?』
『はい、陸軍では現在ハワイに向け50万人の兵力をこのハワイに向かわせております。
もう間もなく到着致します。
しかし、輸送船の数が不足しているため輸送機によるピストン輸送をしている状況です。
さらに戦車300輌、重砲200門も到着するため上陸作戦には賛成であります。』
『海軍では第二龍砲艦隊が参戦可能になったためどんな艦隊が現れようとも粉砕してしまうでしょう。
さらに二式大艇50機も準備完了しております。』
『赤間参謀!龍砲の改造はどうなっとる?』
『はい!電波測距儀の改造は全艦完了致しております。
最近到着した龍砲401から405もすでに就航時に装備されているので作戦参加も可能です。』
『よろしい、では具体的な作戦会議に入ろう。』
司令部では3日間、会議が開かれそれから二週間後に作戦開始となった。
作戦名は【RS作戦】と名付けられた。
ロスアンゼルスとサンフランシスコの意である。
艦艇規模は
主力部隊
空母5隻
戦艦6隻
巡洋艦15隻
駆逐艦30隻
二式大艇50機
第一第二龍砲艦隊
空母 2隻 母龍、兄龍
駆逐艦12隻
陸軍上陸部隊
輸送艦120隻
補給艦 50隻
護衛艦隊 30隻
現状では世界最大規模の艦隊になった。
ここで二式大艇の諸元を説明しておこう。
正式名【二式大型飛行艇】
乗員:10名
全幅:38.0m
全長:28.1m
最大航続距離:約7,200Km
離水距離:295m
爆装 爆弾最大2t(60kg×16または250kg×8または800kg×2)
または航空魚雷×2
当時日本では珍しい4発機で、世界最大の飛行艇である。
航続距離が長く日本とハワイを無給油で飛行出来たのだ。
この二式大艇を含め大艦隊で、
西海岸上陸作戦に突入して行くのだ!




