第二龍砲艦隊
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日本の瀬戸内海
また新たな艦隊が戦線に登場した。
第二龍砲艦隊である。
艦艇は第一と同じく
母龍型空母 兄龍 1隻
駆逐艦6隻
龍砲8隻
龍砲改4隻
第一と違うところが艦載機である。
零戦の後継機として紫電改が搭載された。
紫電改はスピードも速く防御力もアップされF6Fに充分対抗出来る能力を持っていた。
艦隊司令官は鈴木 守少将が率いる事になった。
龍砲の艦艇番号も改められた。
第一龍砲艦隊所属
龍砲101から108
龍砲改1001から1004
第二龍砲艦隊所属
龍砲201から208
龍砲改2001から2004
さらに現在
龍砲301から305の5隻が東南アジア方面。龍砲401から405の5隻がハワイ方面に送られ単独で行動予定である。
陸軍からも龍砲の供用を求められているが海軍側はまだ検討中の段階で、返答を濁している状態なのだ。
これには海軍側の思惑があり、現政府の考え方がまだ拡大路線に対し海軍側では和平派が多いため政府内の海軍の発言権を強くしていく計画なのだ。
だから今陸軍が龍砲を持つとドイツのように勢いを増してしまう可能性があり、全体的に和平論も縮小してしまう事になりかねないのだ。
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そして現在、新型龍砲の開発も進めていた。
ドイツに龍砲を提供した際にV1と呼ばれる新兵器の技術も交換にしたため、開発陣はそれを使えないかと赤間大佐にもアイデアをもらい研究していた。
V1とは現在の巡航ミサイルの原型のようなものである。
ただしエンジンはロケットでは無くパルスジェットを搭載しジャイロスコープにより方向操作、先端に付けたプロペラの回転数により距離を決定する。ある回転数に達するとエンジンが止まり急降下すると言う単純な設計であった。
赤間大佐はこれを武器の発展形としてでは無く龍砲の性能向上に使えないかと思案したのだ。
その考えによりさらなる新型龍砲が完成するのだがそれは後にしよう。