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やせていた元部下

作者: 夢前孝行

今年の二月栗田は元部下の河合と喫茶店で話をしていた。

栗田は定年退職して早十三年が経っていた。

その間体重も増えて六十七,八キロになっていた。

五キロから六キロ退職時より増えている。

この十三年間何度もダイエットに挑戦し退職時の体重六十二キロに落とそうとするがなかなか落ちない。

六十三キロくらいまでは落ちたときはあったが、落ちると安心して又リバウドが来て元の木阿弥である。

その間何度もズボンのサイズが合わなくなり体重が減ればウエストの短いズボンを買い、増えれば大きめのズボンを買っていた。


ところが元部下と会ってビックリした。

あんなに太っていた元部下がダイエットに成功しスリムになっているのだ。

何でそんなに痩せたんだ

と聴くと

彼曰く「夕食はご飯抜きでおかずだけ食べています」

なるほど。

そう言う訳か。

最近の会社の情報を教えて貰いながら栗田も夕飯は飯抜きにしようと決め込んだ。


ところがその半年後栗田はパソコンを三台持っていたので1台を彼にやることにした。

大阪からパソコンを取りに来た彼を見て栗田はビックリ仰天。

あのスマートになっていた元部下がぶくぶくに太っているのだ。

「どうしたんや」

「もう夕飯のご飯抜きを止めてしまいました。それにストレス太りです」

なんちゅうことや栗田はあれから夕飯抜きの生活をしていて六十三・五キロ位にまで体重を落としていた。

部下に見習って体重を落としてきたのに、先生である元部下は激太り。


それをみて栗田は思った。

元部下のようにならないためにも自分の体調管理を充分にしておこうと誓った。

それにしても激太りはアカンで!!!

元部下はおごってやったステーキとご飯をぺろりとたいらげて平気な顔をしていた。

そりゃ太るわ!!!

って思ったものだ。

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