2 準備
俺はワクワクしながら買うものを考えた。
(まず買うものは充電器か、ソーラーのやつがあるといいな。あとライトも明るいやつと小さいやつをいくつかと電池、カメラが買えるといいけど金足りるかな?)
とりあえず近くの電気店でケータイの充電器やライト、安売りしていたデジカメとメモリーカードなんかを買っておいた。
(服とかも買っとくか。文化レベルがどのくらいか分からないし、あまり着心地の悪い服は着たくないし。なんなら向こうで金に変えられるかも知れないしな。あぁ、それならガラスとかの小物も買っとくか。あるかもしれないけど、無かったらいい値段で売れるだろう。多分)
なんてことを考えながらついいつもの癖で少なくなっていたバイクのガソリンを入れていたら、ふと閃いた。
(ああ、もうこのバイクには乗らなくなるのか。…そうだっ!このバイクとか持っていけないかな?大きさは俺の体と近いぐらいだしイケるかも知れない!まぁダメでも近いものが出来るように構造は調べておくか。っと、それはおいといて次は服を買いに行くか。)
俺は次に何を買いに行こうかと考えながら急ぎ目にバイクを走らせた。
残り4時間10分
(さて、買い物は終わったし、大事なものから纏めていこう。荷物はキャリーケースとリュックサックの二つくらいが限界かな?あまり持っていこうとして大事な物がもっていけなかったら本末転倒だし。)
そんなことを考えながら家にあった旅行用のキャリーケースに荷物をつめていく。
(こっちには衣類を入れて、割れやすいものなんかもこっちに入れとくか。リュックサックにはある程度すぐに取り出して使う必要の有るものを入れておこう。後はパソコンか。)
俺は下の方に軽いもの、上の方に重いものを入れるという、荷物が軽くなるまとめ方を思い出しながらパソコンにどんな情報を入れようか考えていた。
(取り合えず、銃の構造とか火薬とかは鉄板だよなぁ、エンジンの構造とかも入れたいし、内政チート用の知識や農業チート用の知識なんかもいるか。)
取り合えず必要そうな知識を片っ端から入れていく。
(武術系も入れとくか。異世界ならひょっとするとか○はめ波なんかも打てるかもしれないし。くー、たのしみだなぁー。)
残り2時間6分
(取り合えず荷物も知識もこんなもんかな?手紙を書いた後にまた考えよう。)
俺は家族への手紙を書き始めたが、
(何て書こう?『異世界に行って来ます。心配しないでください。』?…事実だとしても恥ずかしいなコレ。まぁ事実だし仕方ないってことで、いいだろう!)
なんて、顔から火を出しながら手紙を書いていると、
(そうだ!紙や食料も買っておこう!向こうについてすぐ食料にありつけるとは限らんしな。)
等思いついてまた買い物へ出かける。もちろん帰りにはガソリンを満タンにするのも忘れずに。
残り1時間27分
その後も買い足しや調べものをし、一応の区切りが付いたのが残り5分ほど。
(これで大体の準備は整ったはず。後は質問を考えるだけか。何でもかんでも、は無理だろうからいくつかに絞って出来るだけ簡潔に、答えも分かりやすいものになるようにしないといけないな。)
質問や能力について考えているといきなり辺りが輝きだした。
(もう時間か。これでこの世界に別れを告げると思うとなんというか、悲しいとも寂しいともつかない気持ちになるが…異世界ではしっかり生を謳歌し後悔しない人生を送るとしよう!)
そして、俺はこの世界から姿を消した。
残り0時間0分
すぐに投稿するつもりだったのにここまで伸びてしまった!正月って恐ろしい…
一日一話作れる人って果たしてほんとに人間なんだろうか?