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AOI 第102話

 のあちゃんも雑誌を買うことになって、浩次君とカウンターへ行くのを、みんなでついて行った。浩次君は、嬉しそうに漫画を両手で抱えていた。のあちゃんは、雑誌が大きすぎて持っているバックに入らなくて、少し落ち込んでいて、隣の翔太君が代わりに持ってくれる事になった。翔太君、やさしいと心の中で思った。自分も彼氏ができたら、

 (持つよ)

 とか、言ってもらえるのかな。想像したら、顔が熱くなって、すぐ下を向いてしまった。恥ずかしい。それから、みんなで、お店を一軒一軒、丁寧にまわった。3階に楽器屋さんと楽器を習えるところが併設してあって、みんなで入る事になった。男の子達のお話を聞いていたら、

朔太郎君葵君とでボーカルとギターを浩次君がドラムスで翔太君がベースをしているみたい。私の中学校では、バンドをしている人がいるとは聞いた事がないかな。ギターを持っている兄姉がいるとかは聞いた事があるけれど。楽器屋さんには、子供用お試しのドラムが置いてあって、浩次浩次と浩次君を他の男の子達が呼んで、浩次君は、盗難防止の紐のついたスティクを、

 「何これ小さ〜い。」

 と、言って握って、ドラムをたたき始めた。私は、楽器は小学校の鼓笛と中学校での笛しか触った事がないので、たぶん何かの曲をたたいているであろう、浩次君を尊敬した。のあちゃんが、

 「これ、〇〇だね。」

 と、私に曲名を話してきたけれど、私は、

 「ふーん。」

 と、(へーそういうグループがあるのか)という感じで返した。私は聞いた事がないグループだったから。家に帰ったら、聞いてみようと、メモメモ。浩次君が、

 「はい、終わり。」

 と、椅子から立った。それを見て朔太郎君葵君翔太君が笑った。のあちゃんも笑っていた。私は笑えなくて、ただ、ドラムをたたける浩次君すごい、と思って、たたいていた子供用のドラムをボーっと見ていた。のあちゃんが、私を呼ぶので、はっとして、笑っている男の子達の後を追った。ギターのところにきて、何か話していた。見てもチンプンカンプン。どれも同じに見えた。ただ、吊り下がっているギターは色とりどりで光っていて綺麗だった。私の手に届くところにギターがあって、[ご自由にお試しください]と書いてあったので、右手で持ち上げて見たら、以外と手に力が入った。ずっとは無理な重さだった。これをみんな肩から下げて弾いているの?と、驚いた。TVで見ていると、踊っている人もいたから、すごいわ。

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