第三話
どうも、最近自分が人間じゃないって事に気付いた光です。
デュオスさんの研究日誌を読んで驚愕の事実に気付かされ、何かもう
色々ありすぎて頭が痛いです。もうどうにでも成れって感じです。
それにしても暇だマジでやることがない、
「何か暇がつぶせるような物でも置いてないかな~」
あの日誌によれば俺の体は睡眠も食事も必要ないらしい
そのせいかは分からないが、起きてからもう数時間(多分)経っている
筈なのに喉の渇きやお腹が空いた気は全くしない。これは喜ぶ事なんだろう
とりあえず餓死は免れたんだから、でも眠る事が出来ないから眠って時間を
潰そうと思っても出来ないんだろうなあ・・・時間だけあっても困るっての。
「あ、そういえば俺研究日誌の文字読めたじゃん」
そうだ、何故かは分からないが俺ここの文字読めたんだっけか
「え~っと研究日誌は・・・あったあった」
う~ん・・・何だろう文字自体は見たことないのに意味は頭の中に
浮かんでくるな・・・どういう仕組みなんだろうか?
試しに日本語を爪で書いてみると普通に書けるし読める。
逆に日誌の文字を書こうと思っても全く書けない、なのに何故
読めてしまうんだろうか?
「まあ全く何も分からない物はそういう物って覚えておけばいい
って先生も言ってたし、気にしたら負けかな?」
さて、文字の事は解決?したし読めるって事が分かったんだから
本でも読むとするか、幸いここには本がやたらと置いてあるし
時間もたくさんあるんだ。それにもしかしたらこの部屋の出方も
何かの本に載っているかも知れない。
そう思いながら本棚へと歩いていく
「さて、どんな本があるのかなあ、出来れば密室からの脱出方法
とかあれば良いんだけど・・・・お?これは・・」
猿でも出来る魔法の基本
・・・・・これはアレだよね?あの誰でも出来る○○
シリーズ的な物だよね?うん、この世界はまぁ魔法がある
らしいから不思議じゃないよね、うん不思議じゃない。
それにしても魔法かぁ、興味あるな・・・だって今まで魔法
なんて本や映画の中の存在だったんだ、それが自分が違う体に
なるなんて体験をして実際に存在するんだって事を実感したんだから
あるならば使ってみたい。
「よし!とりあえず最初に読むのはこれで、あわよくば魔法も使ってみよう」
さてと、何々・・・
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この本を読んでいるあなた!今から魔法を覚えようとして
いるんですね?大丈夫です、安心してください。この本に
書いてあるようにすれば「猿」でも出来ますから。なんて
言ったって猿ですよ猿大丈夫です猿以下の人間はいません
から、でももしこれ読んで出来なかったら猿以下ですね。
その時はご自分は魔法の才がなかったって事です。残念です!
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・・・・何というセール文句確かに、人間猿よりは出来るだ
ろう、って思っているかもしれないがここまで来ると
なんだか逆に出来なかった時に猿以下って事になるじゃん!
って思ってやめるんじゃないか?大丈夫かこの本・・・
少々この本に不安を覚えながらページを捲る。
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*魔法の基本その1*
魔力を感じよう
まあ日常生活の至る処で魔力は使われて要るので
自分の中の魔力も簡単に感じられるでしょう。
とりあえず感じられない人は瞑想でもしてみてください。
魔力の感じ方は人それぞれなので自力で頑張ってください。
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「ふむふむなるほど・・・とりあえず頑張れば良いのか、
っておい!無理だろ!この本ってそう言う基礎ができない
人のために詳しく説明してくれる本じゃないのかよ!!」
むむむ・・・本に当たってもしょうがないか、
それにしても魔力を感じるかあ元々日常で使っていれば
楽に感じられるって書いてあるけど俺なんか魔法を知ったのが
ついさっきって言う状態だぞ?出来るのか?それにここって
異世界だよな?別の世界から違う体に、しかもゴーレム何かに
なった俺に魔力何てあるのか?まぁやってみないと
分からないか。とりあえず瞑想って言ったら座禅だよな。
「座禅ってどうやるんだっけ?ええっと、適当でいいか、
う~んローブが邪魔だなぁ脱いじゃおっと」
よし、準備はできた・・・でもはたから見ると幼女が裸で
座禅っぽいものをやって目を瞑っているって状態何だろうな
・・・シュールだ。
「ええい!余計なことは考えないで魔力を感じるんだ魔力を」
・・・何だろう、ちょと自分に意識を向けただけなんだけど
違和感がある。これなのかな?魔力って、何ていうか
水がタンクの中に詰まっていてそれがそのまま体の中に
入っている感じ、もしこれが魔力だとしたらえらい簡単
だな。もしかして今まで全く感じられなかった物だから
簡単に気づけたって事なのかな、まぁいっか・・・
とりあえず魔力は感じられたって事で。
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魔力は感じられましたか?そしたらそのまま
それを全身からあふれさせるイメージで外に
出してください。純粋に魔力を外に出してし
まうと消えてしまいますが、体に魔力を感じ
させ魔力を扱うって事に慣れてください。
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「よし、次はこの魔力を外に出すんだな」
全身からあふれるイメージか、俺の場合このタンクに溜まって
いる魔力をそのままあふれさせれば良いかな?
「・・・・お、何か体からだんだん外に出て行っているような
おお、すごい何か良くわからんが魔力がでてるぞ!」
これは成功してるんだよな、外に出ていく魔力に
比例してタンクの中の魔力もドンドン減っているし。
「あれ?何か頭がボーっとしてきた、なんでだ?」
魔力が外に出てくとボーっとするのは仕様なのか?
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注意
ちなみに魔力って言うのは精神エネルギーなの
で空っぽになるとぶっ倒れます。最悪死にいた
る事もあるので注意してください。魔力の止め
方は気合ですので頑張って止めてくださいね?
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なん・・・だと?
え?何?つまりこのままだと最悪死ぬの?
「そういう事は先に言えぇぇぇぇぇぇ!!!」
あ、やばい・・・叫んだら一気に魔力が外に出ちゃった、
・・・もう・・いし・・きが・・・・・・
みなさんこんにちは、三話目にしてまだ主人公
以外誰も出せていないハスアです。でも次回
には出せる予定なので見捨てないでください!
あと今回は解説なしです。ですがもし
疑問に思ったことなどありましたら。
どんどん聞いてください。出来る限り
お答えするつもりです。(この話に限らず
全ての話で疑問に思ったことを言ってください)
ちなみにこの小説はなろうに登録していなくても
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もちろん普通の感想、ご意見もらえると嬉しいです!
モチベーションがあがります!
ではまた次回お会いしましょう。