虫除け
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
裾の長い絹のスカート、淡色のブラウスを着て、女は玄関に立っていた。何時もは青白く、薄幸そうな顔をしているが、今は薄桃に頬を染め、柔和な顔している。それは何も化粧のお陰だけでは無いだろう。
「じゃあ、お出掛けしてくるね」
「あぁ」
対する俺は釣り上がる目付きを軽く解し、引き攣る頬を無理矢理回しながら小さく頷いた。別に、此奴が何処で誰と居ようが勝手だろうが。今日会う相手は男でもあるまいし。浮気とは到底言えない相手であるし。それでも……。
「君も来る?」
「いや……行かない。代わりに……」
今日は友達に会う。ずっと長い間連れ添って、苦楽を共にして来た子だ。だから私も少しばかり気合いを入れてお洒落をした。何時もは同棲中の野郎……いや、男に独占されて居るから、本当に久しぶり。
行き交う人々に目を向けながら、大理石の花壇に腰を掛けていると、お目当ての女が現れた。前回会った時よりも血が通っている。前はもっと……未亡人めいた、消えそうな色をしていたのに。悔しいかな、彼奴のお陰だろう。
女も私の姿を見て、足早に駆け寄って来た。前まで来ると、こてんと首を傾げた。首周りを覆って居た黒髪が揺れ、肌が顕になる。それを見て、私は思わず舌打ち一つ。
「それ、隠しときな」
同じ様に首を傾けると、晒された首筋に人差し指を押し付けた。初めて会った時から、いけ好かねぇと感じて居る。それは今でも現在更新中である。会わなくても好感度下げてくんな……。
対する女は何の事か分からないと言う様に、首を傾けたまま。まぁ、昔からそうだわな。その性格故、真実さえ見えなくさせてるもんな。
「帰ったら彼奴に伝えとけ。嫉妬と独占欲に塗れた男は嫌われるぞって」
「優しいよ」
「なら良いよ」
お世辞にも男を見る目が無いお前が、今幸せなら何でも良い。薄幸さが薄れるなら何でも。
お出掛けする前、彼は不服そうな顔で見送りをしてくれた。普段から人を睨む様な鋭い目付きをしているが、今は何時も以上に釣り上がっている。どうやらそれは本人も気が付いて居るようで、誤魔化す様に顔を弄っている。
嫌なら一緒に来るかと誘ったけれども、断られてしまった。うん。なら別に構わないでしょう。
「代わりに……」
彼はそう言うと、突然首周りに顔を埋めた。柔らかい感触の後に、強く吸い付かれる感触。皮膚を突き破るチクリとした痛みが体に走る。
昨夜、あれ程胸元に付けたのに、まだ足りないらしい。意外と情が強いのだ。
「んっ」
「悪いな。嫌なら厚塗りしてくれ」
少しばかりの嫉妬と罰の悪さ。冷静に見えて、中身は何時だって焔の様に猛り狂っている。
お友達
主人公ちゃんが付き合ってきた男性達が本当に録でもなかった為、現彼に初めて会った時もガン飛ばしてる。
(だって、久々に会う度に痣が増えてんだもん。どうせ今回も録でもない。牽制しよっ)
第一印象はお互いに最悪。バッチバチ。
害が無いと分かっても、仲が悪いのは同族嫌悪って奴。
目付き悪いし、感じ悪いし、最悪。とか思ってる。
あと単純に嫉妬。
連れ添って来た友達トンビされて御立腹。
まぁ、彼氏さんも彼氏さんで、自分が知らない過去一杯知ってるから、それに嫉妬してる。
聞いたらキレそう。その上で楽しい思い出沢山作りそう。
ちょっと口の悪い主張( 'ω') ご準備宜しくて?
塗り替えんだよ!! 何が名前を付けて保存じゃい!! 即刻上書き、上書き上等だぁ!! By作者。
(アイラビューなハンドサイン、あ、つまり親指、人差し指、小指を立て、目付き釣り上げて、がなり声で言ってます)
性格もお互い似た者同士。クールな振りして激情家。
だから似たようなタイプを好きになる。
喧嘩するほど仲が良いタイプ。