表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大聖女エルサーシアの遺言~とんでもヒロインの異世界漫遊記  作者: おじむ
第一部第一章 聖女が世界にやって来た!
2/130

*第0話 終わり のち 始まり

ベージュ色のカーテンが夏の日差しを和らげて、

程よく室内を照明している。


ホテルの一室の様だが

介護ベッドを囲む医療器具や、

時折に来る看護師の足音が

病室ですよと告げる。


個室は広くても見舞い品の一つも無い。


昏睡状態に陥って三日目。

今日この時、

彼の人生は静かに閉じようとしていた。

挿絵(By みてみん)


***


(大した苦労も・・・

努力もしなかったな・・・

手ごたえも充実感も・・・

無いな・・・)


『そうですか?それは残念ですね』


(あぁごめんね・・・

君は少しも悪くないよ・・・

君がいてくれなかったら・・・

とっくに死んでいたよ・・・

君に頼り切った僕が・・・

ダメ人間だった・・・

それだけだよ・・・)


『それにしても早過ぎましたね』


(仕方ないさ・・・

脳腫瘍なら・・・

諦めもつくよ・・・

それに・・・

幸せだったよ・・・

とても・・・)


『手ごたえも充実感も無いのに?』


(うん・・・

自分では何も・・・

成し遂げたものは・・・

無いけどね・・・

楽しかったんだ・・・

君と一緒に居る事が・・・)


『まるで愛の告白のようですね』


(そうだよ・・・

告白だよ・・・

愛のね・・・)


『あの人と、どっちが上ですか?』


(ふふ・・・

比べる事は出来ないな・・・

どっちも愛してる・・・)


『二股ですか?』


(そうだね・・・)


『生命活動が低下してきました、数分後に停止すると思われます』


(あぁ・・・

死ぬのか・・・

もう痛みも感じない・・・

君がいてくれたのに・・・

こんな結果で・・・

ごめんね・・・)


『いえ大丈夫ですよ、転生先では充実した人生になる筈ですから』


(え・・・転生するの?)


『はい、そうですよ。

その為に私が居るのですから』


(そんな話・・・

初めて聞いた・・・

それならそうと・・・

早く言ってよ・・・)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ