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大聖女エルサーシアの遺言~とんでもヒロインの異世界漫遊記  作者: おじむ
第三章 思えば遠くへ来たもんだ
124/130

*第122話 恋する遺伝子

カイエント領となった旧ニャートン帝国の領域だが、

エルサーシア達は、名称の変更は最小限に留めた。

地元民に不必要な劣等感を持たせない為である。


従って変更されたのは、従来の地域名の先頭に、

“新しい”を意味する古代ダモン語の“ゴロ”を付けた、

“ゴロニャートン州”が追加されただけである。


旧ニャートン帝国帝都ノーベルンは、

ゴロニャートン州領都ノーベルンと成った。


***


失敗しましたわぁ~

此処に住むと判かっていたなら、

あんなに派手に壊したりしませんでしたのに。


報奨金も、賠償金の割り当ても、

元皇宮の修理費に、あっと言う間に消えて無くなりましたの。


それどころか持ち出しですわ!


都市や港湾の復興費も50年償還の債権を発行しましたの。

私の生きている間に返せるかしら?


確かに壊したのは私ですけれど、勝ちましたわよね?

それなのに何故に借金まみれですの?


体裁ていさいよく押し付けられましたわ!


はぁ~~~

利払いが辛いですわぁ~


「なんとか成りませんの?ルルナ。」

こう言う時はルルナに聞くのが一番ですわ!


「ゴリレオちゃんに丸投げすれば良いですよ。」

挿絵(By みてみん)


「ちゃん?」

「あぁ、サリー先輩がそう呼んで居るのですよ。」


なんでもゴリレオ陛下は四始祖の一人、

横井大志のクローン体だそうですの。

経年変異で多少は違う様ですけれど。


アイシュタ王太子も、ニルボア王子も、

陛下のクローン体だそうですわ。


それで伊予ちゃんの面影が残る私に執着心が有るから、

裏切らないだろうと言いますの。


「いくらクローンでも人格は別でしょう?」

本人ならいざ知らず、恋心まで受け継ぐかしら?


「経験記憶の一部は遺伝子に記録されますよ。」

あら!そうですの?


ルルナ曰く。

食べても良い物とそうで無い物とか、

天敵の匂いとかはその代表的なものだそうですわ。


それが有るから適応進化が出来るそうですの。

偶然だけでは都合が良過ぎますものね。


「“伊予ちゃん大好き遺伝子”が有りますの?」

「まぁ、そう言う事ですね。」


と言う事で呼び出したら飛んで来ましたわ!


「何んなと言っちゃてんない!

我んが一族ば、あんたんこつ好いとーと!」


それでは遠慮なく、丸投げでお願い致しますわ!



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