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銃弾入りのハンバーガー

作者: カナンモフ

今回は私が体験した出来事について語ろうと思う、バーガー屋での出来事だ。


 故郷に帰り恐怖体験をこの身に受けて10日後、犠牲者達との誓いを守り、日々誠実に生きて行き、いつものように昼食を取りに行った。 今日の昼飯は近頃話題のモ◯バーガーと決めていたので、早々と道を歩いて行く。


 入店した直後、違和感を感じた。 やかましいほどでかい星条旗、店内に鳴り響くアメリカ合衆国国歌、明らかに何かがおかしい。 ◯スバーガーはこんな偏った場所だったか?


 恐怖を感じながらもカウンターへと進んだ。

 

 「チーズバーガー2つとナゲット下さい。」


店員さんに話しかけると、返事が返って来た。


  「zdddddddddddddddddan!!」


なんてこった銃声だ、と私が硬直している間に、店員は銃のグリップのような頭をした怪人に変化していた。 何が起こっているかも理解出来ていなかったが、体が反射的に出口へと駆け出していた。


 もちろん出口は閉まっており、私はカウンターにて待ち構えるグリップ野郎と殴り合いを決意してアッパーカットを仕掛けた。 グリップ野郎はカウンターの間を利用しアッパーを避け、頭で頭突きを仕掛けて来た。 一発、脳が揺れた。 が、店の天井が低かったおかげか、耐えられる程度にはなっていた。 


 店内を見直すと、私の周りを軍人風の男達がとり囲んでいた。 何か言葉を発していたが、意味を理解することは不可能だった。 かなり不味い状況なことは理解出来たが。


 男達の体が変形していく、顔がゆっくりと歪んで銃身が見えてくる。 グリップ野郎も取り込まれ、男達が真の姿を現した。


 「でっけーAKじゃん!!!!!!!」


 私は対話を試みたが、AK達はそれを待たずに銃撃を開始した。 


 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!」


 持ち前の反射神経でカウンターへ潜り込み、第一射撃を避け、逃げる隙を伺う。 銃と拳では勝ち目がない、奴らがリロードしている間を狙い厨房へと入った。


 厨房内部は宇宙船のようになっていて、静かだった。 今がチャンスだろうと私は走り、動力源を探して回ることにした。 この宇宙船を奴らの棺桶にしてやるとも決めた。


 何度か銃撃を受けたが、動力源へとたどり着くことが出来た。 店員の無念、こんなしょうもない奴らに使われた◯スバーガーの無念を込め、思い切り拳を叩きつける、一回、二回、三回叩いたところで奴らが追いついて来た。 こうなれば仕上げは奴らに任せることにしよう、動力室の入り口から狙いを定める銃口を財布に都合良く入っていた◯バマの記念コインを投げて逸らし、奴らが動力源を撃っている間に私は部屋から飛び出した。 後ろから一人の首を絞め、動力源の爆発の盾とすることに成功した。


 盛大に火花を散らし爆発する宇宙船から脱出し、店内へと戻った。 揚げたてのポテトを取り出して一口食べ、その光景をTwitter へと上げた。





 今回は病院送りにならずに済んだので本当に良かった。 爆発した宇宙船は跡形も無くなっていて、◯スバーガーだけが残っている。 今も通常営業だそうだ。

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