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プロローグ

王立魔法学園を次席で卒業し同級生の仲間とパーティを結成。その後も優秀な成績を残し続けてきたが達成感や満足感を得ることができなかった。


自分は何のために生まれてきたのだろうか

自分の本当にしたいことは何なのだろうか


どれだけ自己分析を繰り返しても出ない答えに朧げな不安を感じていた日々。


そんな日々を過ごしいた俺が得た一つの無垢な願いが王国に破滅をもたらす。










「次の依頼はゴブリン討伐だっけ」

ついさっき店員が持ったきた麦酒を飲みながら、正面に座ったいるリーダーに問いかける。


現在俺は冒険者ギルドに隣接する酒場で同級生兼、パーティの仲間と仕事の打ち合わせをしながら酒を飲んでいる。

別に上手い酒や飯が出るわけでもないが、職場に近いということもありこの酒場を俺たちの溜まり場にしている。

俺の確認を込めた問いかけに正面に座っている緋色の髪をした男がさわやかな笑顔で答える

「そうだよ。簡単な依頼のはずなんだけどね。なぜか何組かのパーティが失踪をしちゃって、僕たちに依頼が回ってきちゃった」


こいつはアルフォース アルベルト 貴族の息子でありながら三男ということもあり、継承権がないため学園を卒業後、俺たちと冒険者のパーティを組んでいる。継承権がないとはいえ腐っても貴族。同じように食事をしているだけでもどこか気品が漂う姿は育ちの違いを再確認させられる。その上学園での成績は俺を抜く首席でさらに女にモテるイケメンで頭もいい。リーダーというめんどくさい仕事も嫌な顔一つせず受けてくれる性格の良さもあり完璧超人だと思っている。


「ゴブリンの討伐程度に何組ものパーティが派遣されて失敗するとは世も末だな。」


左前に座っている銀髪眼鏡の男が答える。こいつはレイズ フリードマン 聖職者の家で生まれ育ったくせに妙に現実的なところがある合理主義者の毒舌家だ。

涼しげな目元と特有の銀髪の長髪がどこか幻想的な雰囲気を醸し出しているところもあり、こいつも学園時代女にモテていた。聖職者の息子ということもあってか礼儀正しく振舞うことができ、妙に外面だけはいいところが少し気に入らないが成績は俺に次ぐ3席。頼りになる仲間である。


「なんそれ。まじうける。」


何が面白いのかわからないが左隣に座っている大男が高笑いをし始める。こいつはマルク ロード。

2m近い身長と100kgを超える体重。見た目通りの我がパーティの重戦士だ。普段は寡黙で聞き上手のいい奴なのだが酒が入ると笑い上戸になり高笑いをし始める。笑うだけならいいのだが、たまに笑いすぎてゲロを吐く。その体格に見合った大食いが災いをして山盛りに嘔吐物を積み上げてくる。ちなみに顔はジャガイモだ。しかし、股の間には凶悪なサツマイモをぶら下げている。

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