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高所恐怖症なのに竜騎士になりました  作者: 矢島 零士
第二章:軍学校編
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ジャンヌの視点から

 今日も放課後はアレク達と一緒に付け耳の仕事をした。

 先週と今週は目が回るほど忙しくて、心も体もくたくた。


 ジェシカがため息をつくと、アレクがジェシカの肩をマッサージし始めた。

 アレクはマッサージが上手だ。私もしてもらおう。


 アスカと私にもマッサージしてくれた後、アレクは黙って何か考えている様子で、ときどき、いたずらっぽい笑顔になる。

 アレクの笑い顔は、可愛くて可愛くて抱きしめたくなる。


「やっぱ、ハーレムかな」


 突然、アレクがつぶやいた。


 恋人の私の目の前で、いったい、何を言い出すのだろう。


 当然、私は怒る。

 すると、アレクは土下座して謝ってきた。


「ハーレムなんて駄目だからね。私以外は、ジェシカとアスカまで。他の女の人に手をだしたら許さないわよ」


 私は許すつもりで、アレクにハーレムのことを諦めるよう、念押しした。


 ところが、アレクは抵抗した。

 信じられないようなくだらない理由を言い出す。私が信じると本気で思っているのかしら。お馬鹿さん。


「仕方ないわね」


 私は許してしまった。惚れた弱みかしら。

 アレクは優しい。けれど、自分勝手だ。こんな人を好きになってしまうなんて、アレクと知り合う前の私では考えられない。


 私はアレクを抱きしめた。

 ハーレムでもなんでも作ればいい。でも、私があなたの一番なの。誰にも負けないわ。

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