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高所恐怖症なのに竜騎士になりました  作者: 矢島 零士
第二章:軍学校編
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親ばか

 実技試験は楽勝で、僕とジャンヌは特待生に選ばれた。


 軍学校の寮は、学校の敷地内にある。


 僕の感覚では男子寮と女子寮が分かれているのが当然なのだが、なぜか男子寮と女子寮の区別はなく、僕とジャンヌは同室になっている。

 僕の使用人として、アスカには一室が与えられている。ジャンヌの使用人ジェシカにも一室が割り当てられている。


 三つの部屋に四人で、この部屋割りは納得できない。


 僕が一部屋、ジャンヌが一部屋、アスカとジェシカで一部屋。これなら理解できる。


「この部屋割り、おかしくないか?」


「私たち、夫婦になるんだから問題ないでしょ。私と同室なら寮内で浮気できないだろうし。父を説得して、学校に圧力をかけてもらって、こうなったの」


 パフューム公爵、親ばかにもほどがある。

 一面識もない僕のことを信用していいのか?



 ひとっ走り、自宅に戻って、父に寮の部屋割りのことを告げる。


「よくやった」


「え?」


「父さんは賛成だ」


 僕の父も親ばかだった。



 ちょっと調べてみたところ、女子と同室の男子は僕だけだった。

 僕が「ハーレム野郎」と言われるのは時間の問題だろう。


 開き直って、より多くの女性と親睦を深めるのもよいかもしれない。

 でも、ジャンヌは嫉妬深そうだ。


 人付き合いは面倒くさい。頭をかかえたくなる。

 毎日、自宅から走って通学しようかな。

2019年2月9日、寮に男子寮と女子寮の区別がない旨の記述を追加しました。

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