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ゴーストテイマー  作者: 栗鮑菊
5/14

5話

矛盾とか考えてたら怖くて更新してなかったのですが…

ビビってても仕方がないのでとりあえず書いて行こう!

<昼>

よく寝た…我ながら寝すぎなんじゃないかとも思ったが赤ん坊なんだしいいよね?いいってことにしよう。


「まあ」ママンお腹空いたー

「あらあらルミナスよく寝てたわねえ」


外で布団を干していたようだ。俺はママンの背中でぐっすりだったらしい。

そういや普通に手で持ち上げたりして干しているが魔法は使わないのだろうか?

そう思ったところでふと昨晩と同じように魔力を集めてみようと試みる。

が、やっぱり何も起きない。

何かが集まっている気がするんだが、爺さんが言うには魔力には種類があるという。その種類を感じ取れない。

ゲーム等の感覚で言うなら属性なんだろうが…。


「はいゲップしましょうねー」

もう俺は食事として認識する事で恥じらいを捨て去る事にした。

考えるのをやめたとも言う。

ともあれ背中をトントンされながらママンの指輪を眺める。

浮遊魔法に使っていた物以外にも付けているみたいだ。


「けふっ。まーあー」この指輪は何?

「よく出来ました。なぁに?指輪が気になるの?」

「あい」コレが気になる

俺は全体的に青い指輪をつつく。

「これはねえ。お水を出せるのよー?」


ママンは手で銃の形を作って指の先から水鉄砲のように水を出してみせた。

「あー!」すげー!

「今日はこっちで遊んでみる?」

今日も魔法の練習という名の遊びが始まった。


相変わらずママンは詠唱なんてしないで出すし、俺も適当にお願いするだけで出せるようになってきた。

だが威力が全く出ない。ママンのようにピューッと出せずにチョロロロっと出るだけだ。

この辺に爺さんの言う余分な魔力ってのが邪魔しているんだろう。


「まーあ!」ママンやってやって!

指輪をママンに渡して手本をねだる。

ママンの集める魔力ってのを感じ取る事が出来たら威力が出せるかもしれない。

「いくわよー? はいっ」

ピューッと出す手をジーっと見て何か感じ取れないか集中する。

ぜんっぜんわからん………。


「そろそろ暗くなるわね。もうちょっとだけ遊んだら帰りましょうか。」

「あい」


結局チョロっとしか出せないまま家に帰った。



<夜>

「ただいまーっと。」

「まああああああ!!!!」ぎゃあああああ

「な!?なんだ!? エルダ!! ルミナス!!」


「あらあらあら。おかえりなさいディーン。 ルミナスが頭に積み木をぶつけちゃったみたい」

「いやいやそこは積み木に頭をじゃないのか?」

「まああ…」

赤ん坊だからなのかちょっとぶつけただけで凄く痛い。神経が過敏なのか?

くそっ結構持ち上げられるようになってきたから調子に乗った…。


「大丈夫かルミナス。パパに見せてみなさい。どこをぶつけたんだ?」

こっちのパパスはやたら優しい。いや前世の親父も優しかったけど。

でも一人娘だもんなぁ。俺も少し年の離れた妹が居たが無茶苦茶可愛がったもんだし似たような気持ちなんじゃないかな。

「あい」もう平気。ズキズキするけど我慢出来る。

俺がその一人娘だということから目を背けつつぶつけた箇所をなでつつ答えた。

「しかしどうやってこんな所をぶつけたんだ?」


どうって…こう?

さっきと同じように持ち上がれーと念じながら積み木を浮遊させる。

「おおお!? 見ろ!エルダ! ルミナスが魔法を!!」

「あははは。想像以上の驚き方ねディーン。ルミナスはもう水だって出せるわよ」

「なんだって!? 流石エルダの子だな…。」

「流石に私もこんな赤ん坊の時から魔法なんて使えなかったわよ?」

普通赤ん坊の時の記憶なんて無いんじゃないかな…あったら物心がつくなんて言葉生まれないだろうし。

ついでにイタズラで水も出しちゃおう。

「うお! こらルミナス! 魔法を無闇に使うんじゃない!」

「……え? ルミナス、指輪が無いのにお水出せるの?」

……ん???

そういや指輪はママンに返した状態だった。今手に持ってるのは浮遊用の指輪だけだ。


「なあエルダ。明日ルミナスを協会に連れて行かないか?」

「急にどうしたの?」

「シスターにルミナスの魔法を見てもらおうと思うんだ。あの人も指輪も杖も無く魔法が使えるし何か分かるかもしれない」

「分かったわ。シスターに何かお土産持っていきましょう。クッキーでいいかしら?」


ママンは楽しそうにクッキーを焼く準備を始めた。

パパスは用意されている晩ご飯を食べながら遊んでくれた。

お風呂も一緒に入った。改めて自分が女になっているという事を自覚させられてしまう。

話せるようになったら口調改めないとだめだろうな…。出来るだろうか。


「おやすみルミナス」

そういってパパスは子供部屋から出ていった。

考え事をしている間にすっかり寝る時間だったようだ。

とはいえ結構眠ったからまだ眠くないんだよな。

まあ適当に魔力を集める訓練したら眠くなるか。


『今日もやっとるようじゃの』

爺さんか。今日は婆さん居ないのかな?

『魔力を集める練習かの? 魔法を使う気配が無いが』

寝るために魔力消費してるだけだしな。

『ルミナスや。魔力を集める場所を変えられるかの?』

うん?場所?

『今このあたりに集めとる魔力をこっちに移動させられるかの?』

ハハハ。無茶を言う。そもそも魔力がそこに集まってる感覚も怪しいんだぞ。

なんとなーく集まってるなーってのは分かるが別にそこに集めてるわけでもないし感覚的にはぼんやりしすぎてる。

それを移動って言われてもな…。とりあえずやってみるか。

『惜しいの。それが自由に出来るようになってから魔法を教えてやろうかの』

そう言って爺さんが何故か嬉しそうに去っていった。なんだったんだ。


そのまま練習を続けているうちに寝てしまっていた。

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