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ゴーストテイマー  作者: 栗鮑菊
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1話

 俺の名は望月 光輝。

 その辺にいる普通の高校生。

 だったはずなんだが、運の悪いことに通学中に電車が脱線。そのまま意識不明、そして所謂植物人間状態になってしまったらしい。

 らしいって言い方をしてるのも自分で確認したわけじゃないからで。なぜ分かったかというと。


 「と、いうわけで君は今病院で意識不明のままってわけです。理解出来ました?」

 などと目の前にいる無駄に美人で巨乳な人がそう教えてくれたからだ。

 「だから人じゃなくて神様だって言ってるじゃないですか!!」

 人の心の中を勝手に覗かないで欲しい。

 「そう言われても光輝君は声出せないですからね。私が心の声を拾わないと会話出来ませんよ。」

 声を出せないってそんな馬鹿な…。

 だが試しに声を出そうとしても一向に出る気配はない。というかそもそも体の感覚が無いことに気付いた。

 「さっきも言いましたけど今のあなたは魂だけの存在です。体が無いので声も出せないんですよ。」

 うーむ…となるのどうやって思考してるというんだ。脳が無いじゃないか。

 「難しい事は省きますけど思考等は寝たきり状態の体が請け負っていると考えてくれれば大体合ってます。」

 なるほど?つまりあれか。これは夢か。

 「すごい思考放棄感しますけど…まあいいです。そういう事にしましょう。で、話を進めますが、あなたにはお願いがあってまいりました。」

 お願い? 自称とはいえ神様が? 自分で解決出来ないの? 自称神様が?

 「自称ってなんですか! 神とはいえ出来ない事はあるんですよ!」

 例えば?

 「例えばと言われると少し困るのですが…要は世界に干渉するのに制限があるのです。こうやって光輝君と話せているのも制限に引っかからない範囲だから出来ている事なんですよ。言い方は悪くなりますが光輝君が植物人間になって都合が良かったわけです。」

 ……まさか意図的に事故を起こしたわけじゃ

 「断じて違います!!!!!」

 そ、そうか悪かった。怒鳴らなくていいじゃないか。

 「事故を起こすのも制限に引っかかりますし不可能ですよ…ひどい…ぐすっ」

 神様が泣き真似とか胡散臭いんだけど…

 「折角干渉出来るので思考を人間レベルにしているだけです! 見た目も変えているんですよ?」

 あぁそう…もっと賢い感じで頼む。

 「光輝君に合わせたらこうなったんですけどね…おかしいな。見た目も好みになっているはずなのにそっけないし…」

 ……

 「って話が進まない!!! とにかくお願いがあります! 地球とは別の世界に飛んで欲しいのです!」

 おー…俺もついにラノベの読みすぎで頭がおかしくなったらしいな。

 「普通『なんで俺がそんな事しなきゃいけないんだよ!!』とか言うもんですよ。」

 夢としか思えないからな。それに夢じゃなかったならどのみち俺は植物人間状態なんだろ? だったら別に困らんだろ。

 「そういうものですか、でも私としてはありがたいです。本人の承諾は必須ですからね。」

 それも制限とやらか。

 「そういう事です。 では向こうの世界『カルト』へ飛ばしますよ? 何か言い残したことはありますか?」

 何その処刑される罪人へ聞くみたいな言い方……色々あるから待ってくれ

 「なんですか?そろそろ尺がきついんですが。」

 は?尺ってなんだよ! とにかく聞きたいことは3つ!

 1,具体的にやって欲しいことを聞いてない。

 2,植物人間状態のまま飛ばされても困る。

 3,そのまま飛ばされたとしてこっちの俺はどうなる。

 「1,飛べばわかります。 2,転生なので新しい人生になります。 3,植物人間状態のままです。 はい尺切れ!! いってらっしゃ~い!」

 ちょ! おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?!?

見切り発車ですがいい感じに着地出来たらいいかなって思ってます

がんばります

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