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5.命名



翌朝、


6時にスマホのアラームが鳴ると、クリオネも一緒に起きだした。



そして俺から離れようとしない。



「まいったな。。」



昨日俺が出かけた事がかなり堪えたらしい。



それでもポカリをバケツに入れると、勢いよく飛び込んで飲みだした。


朝から何とも癒される光景だ。



俺は会社近くで朝マックするのが日課なのだが、


バケツから定期的に顔をだし、俺の監視を怠らないこいつ(クリオネ)を見ているとどうにも家を出づらい。



「そうは言っても仕事だからな。」



俺は菓子パンを半分クリオネにやりながら軽く朝飯を済ませると


スーツを着て出社の準備を始めた。



クリオネもバケツから飛び出して、俺の周りをうろうろし始めた。



『にーーーーー?にーーーーーー!!!』



おそらくどこにも行くなと訴えている。



俺だってつらい。




だが会社には行かなくてはなるまい。




「よし!今日はお前の名前を考えてくるからなーーーー!」




クリオネを持ち上げ、ぐるんぐるんと回してやる。





昨夜のは『恐怖の地獄車』という、特に子供には拷問並の罰である。



今のは良い子に限りやって貰える『スーパーたかいたかい』である。




似ている様で全く意味の異なる技なのだ。




『にーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪』




昨日の悲鳴とうってかわって狂喜乱舞といったところである。




目が回ってぐったりしたところをタオルでふんわりとくるんでやる。




そして、バケツにポカリを足して俺は家を出た。




実は名前はすでに頭に浮かんでいる。




『 ニート君 』 だ。

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