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学生からの脱出

朝6時に起きて、食事をし、少し勉強した後に時間割を合わせて学校へ向かい駅まで走る。学校では友達と遊び、眠い授業では居眠りをし、昼食前にはお腹を空かせてラノベを読んで暇をつぶす。家はマンションの6階で、学校からは30分ほどだ。今日は体育があったから結構疲れて帰ってきた。後は夕食を食べて風呂に入って今日は寝よう。




ブーーー、ブーーー、ブーーー………


(耳に障る音が聞こえるな)


悲鳴が聞こえ、あたりを見回すと自分がたっている場所が学校だと気づく。


(何だ?)


自分は校門の前に立っているのだが、それから少し奥の学校の玄関から何かから逃げるように走る人々が見える。


「おい!何があったんだ?」


「変なロボットが追いかけてくるんだよ!早く逃げろ!」


校門まで逃げてきた同級生に聞くと、ロボットに追いかけられているらしい。


(逃げなければ!)


ただ逃げなければならないという考えだけが頭を満たし、

走り続けていると学校の敷地から出て来たところでロボットは追いかけて来なくなった。


(助かった)


ガタッ!




この音はお母さんが寝室のドアを開ける音だ。これを聞くと数秒後に布団を奪われ、強制的に起こされる。…朝が来たのだ。ということは今のはやはり夢だったのか。それにしてもどうしていつも夢の中ではこれが夢だと気づけないのだろう。気づけないせいで朝一番から無駄に体力を使った気分だ。


「はよご飯食べや。まだ食べ始めてないのあんただけやで」


「今食うよ」


食べて勉強した後、学校の準備をする。


「遅刻したあかんで」


「ん」


玄関を開け、エレベーターに乗り、一階のボタンを押す。扉が閉まり、エレベーターが一定速度で降下する。その間は、目を閉じて深呼吸をしながら今日のことを考えるのが最近の日課だ。


(一階だな、よし!今日も元気に頑張ろう)


突然、エレベーターに1度だけ衝撃が走ったかと思うと、窓から見える一階の景色が何故か上に進む。


「え」


何が起こったのか理解出来なかった。一階までしかないはずのエレベーターが、地面を掘り進んでいるとでもいうのか。


「おかしいおかしい!なんなんだよ!?」


慌ててエレベーターの連絡用のボタンを押すが反応はなく、それが心の動揺に不安を注ぎ込む。


(使ったことないからやり方を間違えたんだな!そうに違いない!)


そう考え、エレベーターの壁に貼っている連絡のとりかたをみて何度も同じことを繰り返すが、反応はない。


(まだ動き続けるのか!どうなっているんだ!とまってくれ!)


刹那。脳を鋭いが痛みではない何かが通りぬけ、思考が著しく低下するのが感じられる。


(考えられない…考えなければならないのに…かんがえられない…)


(くらい…いろがあるのか…いろってなんだ…いろなんてどうでもいいのか…どうでもよくないのかな…)


(もういいや…なんでもいいや…ねむたいからねよう)




光がさす。


(光!あれ?思考がはっきりしているな。そういえば何も考えられなくなったあとどうなったんだ?)


あたりを見回すと白く広い部屋にいるようだった。


(俺は死んだのか?)


思考が低下すると同時に消えた恐怖心を冷静に思い出しそう考えたが、答えはこの白い部屋のどこにもありそうにない。


(だいたいここはどこなんだ?早くここから出たい)


しばらく歩いてみると、テーブルがあり、その上にマカロンが置いてあった。


(何故にマカロン?)


疑問は尽きないが、マカロンを見ると無性に食べたくなり…


(まあ普通に美味しいよな。マカロンとかあんまり食べたことなかったけどこんな味なのか)


…食べていた。


(よく考えたらこんなところに置いてあるもの食べるなんて物凄くやばい気がしてきたけど、食べることしかすることないし仕方が無いよね!)


食べたあともすることがないので走り回り、やはり白い床に寝転んだり声を出したりして遊んでいた。しかし、10分もするとこのままでは元のエレベーターに戻れないのではないか、戻ってもどのくらいの時間が経ったのかわからないなどといろんな考えが頭をよぎる。


(あ、これが夢か じゃあ大丈夫だな)


明晰夢などみたこともないのでどんなものかは知らないがこんな感じなのだろう。


(自分の夢なら魔法とか使えるんじゃ)


そう思って空を飛ぼうと跳ねると、そのまま空中に浮いていた。


(おおおおっっ!)


とても感動していた。魔法を使えるというこの清々しい気分が感動を作っているのだと理解した。

空中に浮いたまま掌から炎を出したり目から大量に水を出して漫画でよくでてくる涙!といって遊んだり、魔法で色々な遊びをしてかなりの時間が経った頃…


(なかなか醒めないな、夢。現実が心配だから早くここから出たい)


そう思った途端、部屋は白い輝きを増した。


(閃光手榴弾)


これがこの部屋での最後の考えだった。



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