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無題
湿った風が肌に触れる。
梅雨はとっくに終わったのに、ジメジメする。
周りは笑って会話する。それに気づかず。
太陽が嫌な位に眩しい。
あれ?嗚呼、そうか。
これは僕だけが感じるんだ。
僕だけが、この違和感に気づいているんだ。
底から出てくる、何かに━━。
笑って会話する。笑って会話する━━。
否、嗤って会話すると言うべきか。
人を下に見、嗤う。
嗤う、嗤う、嗤う━━。
人程、よく嗤う者はいないだろう。
明日もきっと、嗤う。
※Google+にて公開済の作品。