表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/55

第28話

<陸軍>

・池田公平陸軍大尉:戦闘九一一飛行隊副隊長

・佐久間陸軍中尉:飛燕第一中隊 中隊長

<海軍>

・副島弘樹海軍大尉:戦闘九一一飛行隊隊長

・浅田海軍中尉:彗星第一中隊 中隊長

<学徒動員>

・島崎夏美:彗星隊の迎撃管制を担当

・山野いづみ:飛燕隊の迎撃管制を担当

・石岡智子:敵機の位置の連絡担当

・碇奈津子:見方機及び敵機の飛行経路計算を担当


<アメリカ海軍>

・ロバート・スピネッカー大尉:SB2Cヘルダイバー急降下爆撃機隊 隊長

・ミズン・ウォーターマン:SBD-5ドーントレス急降下爆撃機 隊長

・スタン・ヨルゲンセン中尉:TBM-3アベンジャー雷撃機 隊長

・ボブ・ストライカー大尉:F6Fヘルキャット艦上戦闘機 隊長

<第一彗星中隊 浅田隊長>

薄い雲の中におぼろげに見える敵機。スパンスケール越しに見た敵機の大きさからもうすぐ射点に着く事は明らかだ。無線のスイッチを入れ列機に指示を出す。

「二八号爆弾、安全子解除。発射10秒前・・・5,4,3,2,1,撃てっ!」

10発の二八号爆弾(空対空ロケット弾)を搭載した12機の彗星から、次々とロケット弾が発射された。実際には、7発不発射だったが、不発射率10%未満であるのは、許容範囲か。そして、目標に達する手前で2・3発早発(予定より早く爆発すること)が発生したが、気にしなかった。

「全機、発射機を投棄の上、退避のこと。」

二八号爆弾の発射機は、空中で投棄が可能であり、身軽になった愛機のスロットルをいっぱいに開け、その時、東海地方上空のどの軍用機よりも速い速度で、対地高度50mの超低空を疾走した。


<ドーントレス急降下爆撃隊隊長 ミズン中尉>

ドーントレス急降下爆撃隊は、爆撃隊の右翼を編隊飛行していた。

「3時方向にFLAK!(高射砲)、しかし遠いです。」

ミズン中尉は、後部射手のホイットニー曹長の報告を受け、まだこの辺にもFLAKがあるなら報告をしないと考え、ニーボードに付けてあるメモ用紙に記録をとり始めた。

「日本陸軍浜松飛行場東方に、FLAKの拠点が・・・・・」

メモをしている最中、彼の機体は、真っ白い閃光に包まれ、続いて搭載していた1000ポンド(約450kg)爆弾が誘爆した。ミズン中尉も彼のメモも、空母に着くことはなかった。


<ヘルダイバー急降下爆撃隊隊長 ロバート大尉>

「ジャップのFLAK攻撃が始まった!かなり激しいぞ!これ以上の前進は危険だ。全機投弾の後、帰投せよ!」

爆撃隊の周囲で砲弾(実際は、彗星隊が発射した空対空ロケット弾)が多数爆発する中、ヘルダイバー部隊、ドーントレス部隊、アベンジャー部隊が、赤土と森しかない地域に40トン近い爆弾をばら撒きながら、一目散に南下を始めた。

しかし、空対空ロケット弾の爆発や、運悪く僚機の落とした爆弾に触れ爆発した機体、空中衝突した機体等が多数発生し、16機(出撃時の約1/3)が浜松の荒れ地上空で消えた。

(後日軍法会議で、敵機から身を守るため、必要以上に接近した密集編隊が空中衝突の原因とされた)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ