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第19話

<陸軍>

・池田公平陸軍大尉:新芙蓉部隊副隊長

・東海林陸軍中尉:通信電子隊隊長

・伏木陸軍少尉:技術士官、整備担当

<海軍>

・副島弘樹海軍大尉:新芙蓉部隊隊長

・佐藤海軍大尉:整備隊隊長

・高橋海軍少尉:技術士官、兵装担当

・宮藤特務少尉:技術士官、整備担当

<軍属>

・津田忠:日本無線社のレーダー技師

副島隊長が質問した。

「なるほど。では、移動基地はどうだ?」

それに対し、津田技師は、

「こちらは、ディーゼル機関車が曳く5両の有蓋貨車に装備してあります。編成は、前方から、電源車、二二号電探搭載車、二二号電探操作盤、無線車、ウルツブルク搭載車です。」

「ウルツブルクには、操作盤はないのか?それと、列車の位置は、どのように把握する?」

「はい。まずウルツブルクの操作盤は、空中線と一体化されているので、専用の車両を用意する必要はありません。列車の位置は、浜松駅からの距離を示すキロポストが100m毎に配置されていますから、これを利用します。」

「なるほど、いい方法だ。最後に基地の電探は?」

「はい。基地には、ウルツブルクの初号機と3号機、それと一三号電探を配置してあります。ウルツブルクは友軍機誘導用と敵機追跡用に、一三号は索適用に配備されています。他の電探が、全て機能失っても、基地の電探だけで作戦遂行を可能にしています。」

「なるほど。それで偽装は?」

「はい、ウルツブルクは、敵機追跡用が滑走路整地で出来た築山の上に据え付け、偽装網をかけています。築山の麓に設けた友軍機誘導用も同様です。一三号は、案山子みたいに服と帽子を着せています。同様のものが、周囲に沢山設けました。また偽の基地には、使用不能となった本物の二二号や一三号の空中線を置いておきました。」

それを聞いて、池田副隊長は、若干の不安を感じた。

「ウルツブルクの偽装が、全般に貧弱だな。物資不足だ、まあしかたあるまい。」

続いて、副島隊長が言葉を発した。

「航空機の方は、どうなっている?」


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