表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/55

第13話

<陸軍>

・池田公平陸軍大尉:新芙蓉部隊副隊長

・伏木陸軍少尉:技術士官、整備担当。

<海軍>

・副島弘樹海軍大尉:新芙蓉部隊隊長

・佐藤海軍大尉:整備隊隊長

・高橋海軍少尉:技術士官、兵装担当。

・宮藤特務少尉:たたき上げの年配技術士官。整備担当。高橋少尉とペアで仕事することが多い。

<軍属>

・おやじ:東海精機重工業 専務。根っからの技術屋。

ここは、飛行場に平行して作られた射場。機銃と照準器の調整を行う場所だ。その射座に、架台に乗せられた3門の機銃が、500m先の鋼板的を睨んで置かれていた。おやじが、架台の調整をしている。高橋海軍少尉は、機銃の横に立っていた。

 時間は、14時半。搭乗員は、高橋海軍少尉の正面にきれいに並んでいる。そして列の端には、佐藤整備隊長や伏木陸軍少尉も居る。

「高橋少尉、準備完了です。」

軍属扱いとなったおやじが報告した。

「ありがとう。」

高橋海軍少尉は、おやじの方を向いて返事をし、再び正面を向いてから話し始めた。

「我々の基地にある飛燕の20mm機関砲は、ドイツ製のマウザー砲か、ホ5である。しかし、弾薬がない!そこで、弾薬が安定的に供給できる海軍の九九式二号20mm機銃を搭載することとした。」

 搭乗員の中から、ざわめきが出た。主に陸軍搭乗員だったが、海軍搭乗員からも少し出ていた。

「ざわめく理由は、分かる。海軍の20mmの弾道が、ションベン弾と聞いているからだろう。しかし、我々が使う20mm機銃が違うことを、実地で示そう。まず、この3発の機銃弾を見てくれ!」

 高橋海軍少尉が一番長い弾薬、おやじは二番目と三番目に長い弾薬を持った。

「この中で、マウザー砲の弾薬は、どれか?」

「高橋少尉が持っているものであります!」

 正面に居た陸軍の搭乗員が、答えた。

「ハズレ!マウザー砲の弾は、一番短い弾薬である!2番目に長いのがホ5、そして一番長い弾が九九式二号機銃だ!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ