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20111213:酒

余所に上げたものの再編集です。

やっぱり掛け持ちは無理っぽい。

なので、「引き上げます!」ってことで、こっちに持ってきました。



先日、貰い物の貰い物の赤ワインを、旦那が必死になって開けました。

栓抜きをコルクに挿すのが、真ん中にならなかったみたいで、途中でコルクが崩壊。

色々駆使して取り出そうとしてましたが、結局ビンの中に落下となりました。

茶漉しとお茶のパックをフィルターにして、ゴミを取り除き、やっとグラスに注いで口したのですが…。

「渋い。」

と、お気に召さない様子。

「そっか、俺、だから白しか飲んでなかったっけ?」

あのー、いつも思うんですけど、そういうのは忘れないで下さいよ(汗)

ほらこんなんと渡されたグラスを、舐めるように口にしてみたんですけど…

渋いって言うか、衝撃的な味(笑) 何故か唇までピリピリします。

「そう?全然。」

って不思議がられました。

けど、私アルコール受け付けない体ですからねー。


…という事で、以下使い回しの考察文です。

あ、その苦労の赤ワインは、1リットルの元ポカリスエットのペットボトルに移されて、料理酒になる事が決定しました~。


 ◇


程良く飲めば心のお薬、古くから百薬の長として、またコミュニケーションアイテムとして嗜まれているお酒。

けれど、逃避に利用すればやがては心と体を蝕む悪魔の飲み物。

他にも、調味料、睡眠剤、消毒に、燃料と、様々な側面を持つ不思議な液体。


大人になれば法的には飲める…はずなのに、残念ながら私は体質的に飲めない。

両親ともほとんど飲めない。

そもそも弱いので滅多に飲まず、どのくらいなのかは判断がつかないが、量を飲めない、すぐに赤くなるのは事実。

でも、両方からその遺伝子を見事に受け継ぎ、合体させた私は更に完璧だ。


雰囲気的に「平然と飲みそう」と言われる事があります。

言われなくても、結構な確率でそう思われてる気がします。(←経験上)

…ですが、真逆ですからね!!


だからなのかは分からないけど、私には飲酒に対する憧れがある。

飲める人は格好良い。

ビジュアル的な面で、そういうイメージを持っている。

あるいはテレビや映画なんかの影響なのかもしれない。



高校の文化祭でやっていた、アルコールパッチテスト。

「あー弱いね。」

あっさりとそう診断を下され、やっぱりか…と、少しばかり落胆した。


それでも数年後、その事実を思い知らされた。

貰いものの350mlの缶ビールを好奇心で飲んでみて、激しく後悔した。

けたたましいほどの鼓動に、流れ出す嫌な汗。

そして、目を開けているのにブラックアウト。

さすがにこれには、思わず笑った。

こんなに飲めないのか私は!? ってさ。

もちろん胃の中身が空になるまで吐き出して…まだ缶の中には半分以上残っているのに、あの時は相当やばかった。

あれ、急性アルコール中毒って言うんでしょうね。


『遺伝』って『運命』って言葉に置き換えても間違いじゃありませんよね?

いわゆる『下戸遺伝子』の保持者?

アセトアルデヒド脱水素酵素がAA型ってタイプなんでしょうか?


下戸の祖は一人だと言われているようですが。

よくもまぁ絶えずに繁栄してきたものですよね…迷惑な(←!)

そういう変種の人の血筋ってのは、絶えたものだって当然あるはずなのに。

ちゃんと子孫を残して、しかもモンゴロイドにのみ5%存在するって、少なそうに見えて、実は結構いるでしょう?


たった一人の遺伝子異常をきたした人物の子孫だって言われたら、あがいたってどうにもならないじゃないですか。

私は運命論者じゃないけれど、逆らいようが無い。

『アセトアルデヒドを分解する能力がない』ってはっきり書かれると、希望なんか見えませんよ(^^;

(参考資料:Wikipedia)


でも実は味も嫌い。アルコールの苦みがまったく駄目で、完全に受け付けない。

日本酒もビールもワインもリキュールも、まったく同じ苦味を感じるのでアルコールの苦味と思っているのですが、確信は無いです。だから「お酒が美味しい!」という言葉が理解出来ません。

逆に、私の苦いという主張は、飲む人には分からないらしいです。


あ、今これを書いてて気付いたのですが、ひょっとしたらこれは、体が『毒』と認識して退ける一種の防衛反応なのかもしれませんね。

…日本酒の香りは好きなんだけどな。


本当は、別にもう飲めなくたって問題は無いし、素直に諦めればいいものなのですが、厄介な事に憧れっていうのはそう簡単には消えて無くなってはくれないんですよねー。

だから私の書く文章には、時々お酒を出したりします。

下戸の書く飲酒の場面は、観察と想像でしかありませんが、酒盛りの楽しそうな光景は、やっぱり羨ましいんですよ。


でもね、こんな私もほんのちょっとだけ口にする事はあるんですよ?

飲めればいいのにっ! って気分の時はどうせ飲めないので飲まないけど、悪戯心の延長的な気分の時、つまりちょっと楽しい気分の時や、手っ取り早く感度を上げたい時に少し飲んでみたりする。

50ccにも満たない、普段は料理酒としてパスタで活躍する安いワイン。そこに苦味を誤魔化す炭酸を混ぜ、くいっと喉に流し込む。

たったそれだけの量で、一瞬でほろ酔いになれる。まぁなんて省エネに優れた体でしょう!?


…って、そう思っておけば良いんですよね?

表現で誤魔化すしかないんですよ(^^;



そこそこ飲める体質の旦那(最近は弱くなったって言ってるけど)と、さっぱり飲めない体質の私。

うちの3人の子供達は、一体どっちに似たんだろう?


もし飲めなかったらゴメン。

ここ読む時が来るかどうか分からないけど、先に謝っておくから恨まないでね。

私が一番弱いって事は、たぶん間違いないから。


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