20110910:秋祭り
これまでの流れから、次は「新」とか「ニュー」と携帯ネタで押すのが筋なのですが(えっ?ネタが古い?)
しかし、今は実家なのです。
しかも、近所の神社の秋祭り中~
神楽ですよ、神楽!?(←無駄にテンションが高い)
(この辺は書き始めた当初。2度も消えたので今では無い)
「神楽」それは島根県の石見地方から伝わったとされる、神事でもある伝統芸能。
日本の神話や、平安中期の武将「源頼光」とその配下の四天王(渡辺綱・坂田金時・卜部季武・碓井貞光)の活躍を描いた物語等を、勇壮に舞い、演じる娯楽文化。
地元の神楽団では出雲神楽から派生した、「新舞い」と呼ばれるテンポの速いものを採用(?)しています。
えー、広島の県北では、地域ごとに神楽団があり、メジャーなものです。
小学校の学芸会では、5、6年生は必ずやってました。(今はどうなんでしょう?)
学区内に2つの神楽団があるので、それぞれの地域の神楽団から夜に指導を受けて練習しました。
取り扱われる題材は上記の通り武将の活躍…つまり土蜘蛛、悪狐、酒天童子等の鬼退治。
神話でも人気なのは八又大蛇に、日本武尊の熊襲征伐。
神降ろしや、天岩戸もありますが、それはまた別の種類って事で、勧善懲悪が中心です。
ちなみに「鬼」で現した部分が示す真実は、今は触れません。
(↑演目:戻り橋)
元々は、祭りの時しか神楽を舞う事は無かったのですが…奉納舞ってやつですね。
でも近頃は、郷土の文化からパフォーマンス性を高め、大会や競演、最後には各大会で優勝した神楽団でグランプリ大会までやってるようです。
祭りの祝儀だけでなく、賞金やギャラが入るようになり、財政的に潤ってるらしいです。
衣装や幕の新調とかが出来るようになり、小道具も充実してますね。
近所の幼馴染のお父さんが神楽団の方で、家に手作りの鬼の角とか転がってたのですが、今は練習場もきっちり出来ました。
でも、私としては、この地元神社での神楽が一番好きです。
何ていいますか…うん、距離が近いんです。
近過ぎて、内輪ネタのレベルなんですけどね。
近所のおじちゃんがやってる訳ですから、客席から飛ぶ野次も、その返しもきわめてフレンドリー。
世代交代や、神楽に惚れ込んだ地元以外の遠くの方が、新規に団員になられたりで、最近は誰か分からなかったりするのですが、やっぱり野次は知人・友人が飛ばします。
なので、去年ですがこんなのがありました。
「紅葉狩り」という演目の、鬼女(紅葉)役の方が「父母を早くに亡くし」的な台詞の途中、
「あんたの父は、あそこで酒飲んどっちゃったでー」(方言)
という野次に笑ってしまい、しばらく復帰を待ちました。
今年も、登場直後に足を滑らせてすっ転び、ちょっと待って台詞忘れた!?とか。
(↑丁度そのシーン)
えーと、ヒーロー役を「しん」と呼ぶのですが、字が分かりません。
「しん」でも「鬼」でもなく、三枚目の役どころ(写真の黄色い人)があるのですが、それにはフリートークの時間があります。そこで何を語って笑いを取るかも見せ所。
去年は下ネタ、今年は悲しいお父さんの心情でした。
後は、退治された鬼が幕の内に引っ込みかけると、「もう一回行って来ーい」的に放りだされ…再び楽の音。
相当な運動量でへろへろなのに、再戦を強いられるという仕打ちが何度もありましたね。
近年の恒例は、幕間のご祝儀のお礼報告。
いつも団員OBのおじちゃん…つーか、おじいちゃんになったのね…が、1杯引っ掛けてからされるので、徐々に酔いがまわっていく様が…
最後は出てきたけど結局引っ込み、幕の内から他の方が報告されました(^^;
えー、この祭りの間、うちの子供達はちょろちょろしておりました。
ここで出来た友達と、舞台の傍に張り付く長女。それに付いてく下2人。
幕の合間に、小道具の蜘蛛の糸の細い紙テープを、拾い集めてました。
…楽しそうでしたよ。
「あんたもやってたよ」と母に言われましたが…しっかり覚えてるから!
楽しいからあれ!!
9時くらいに始まって、深夜1時にお開きでした。
さぁ、また来年。




