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異界戦国ダンクルス  作者: 蒼了一
弾九郎転生編
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第1話 無名のサムライ

 来栖弾九郎忠景くるすだんくろうただかげは世に知られることなく生涯を終えた。

 あらゆる史料を探しても、その名を見つけることは不可能に近い。

 現存する史書の中で弾九郎に関する記述があるのは、柳生新陰流やぎゅうしんかげりゅうの開祖・柳生宗厳(やぎゅうむねよし)の五男で徳川家の兵法指南を務めた、柳生宗矩(やぎゅうむねのり)が晩年に記した、「窪陰草(くぼかげそう)」だけである。


 來栖彈九郎忠景永祿四年生於常陸國來栖村傳聞曰塚原卜傳之庶子也

 元龜二年師且養親上泉武藏守寄之於柳生石舟齋

 後養於柳生莊至天正四年忽然失蹤其後行蹤不明

 慶長九年聞卒於近江國高野村因染天花而終

 石舟齋聞彈九郎之訃廢食終日憂戚悽愴追悼不已


 来栖弾九郎忠景くるすだんくろうただかげ永禄(えいろく)四年(一五六一年)に常陸国来栖村ひたちのくにくるすむら(茨城県笠間市)で生まれた。伝えられるところによると塚原卜伝(つかはらぼくでん)の庶子(婚外子)であるという。

 元亀(げんき)二年(一五七一年)、師であり養父でもあった上泉武蔵守かみいずみむさしのかみ上泉信綱(かみいずみのぶつな))によって柳生石舟斎やぎゅうせきしゅうさい柳生宗厳(やぎゅうむねよし))に託された。

 その後、柳生庄(やぎゅうのしょう)で養育されたが、天正(てんしょう)四年(一五七六年)に突然姿を消し、それ以降の行方はわからなくなった。

 慶長(けいちょう)九年(一六〇四年)、近江国高野村おうみのくにたかのむら(滋賀県東近江市)で天然痘により亡くなったと伝わっている。

 石舟斎(せきしゅうさい)弾九郎(だんくろう)の訃報を聞くと、その日は食事を取ることもできず、深い悲しみに沈み、悼む気持ちが止むことはなかった。

このページを開いてくださり、ありがとうございます。

初めまして、蒼了一(そうりょういち)です。


時代劇みたいな書き出しですけど、本作のコンセプトは「異世界×戦国×巨大ロボ」。

無双のサムライが異世界で巨大ロボを駆り、大暴れする英雄譚です。


戦記や巨大ロボ、バトルアクションがお好きな方だったら、きっとお楽しみいただけます。


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まるで実在したかのような史料風の導入が、異世界×戦国×SFという大胆な設定への説得力を生み出しており、物語の重厚な世界観が期待できます。文体にも風格があり、正統派の歴史ものと感じさせつつも、これが巨大…
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