序章。入学前日あのヤンキーと…
※こちらはあくまでも本編前のサブストーリーとして見ていただきたいです。
眠たい。
時計を見ると昼13時。また寝過ぎてしまった。明日は高校の入学式なのに。
と言っても僕にはどうでもよい。
友達も少ない作れない。昔から僕の事を守ってくれる幼馴染み。あとはインターネット上の友達だけだ。
「いつまで寝てんじゃ早く起きんかい!」
いつもの強気な母が部屋に入っていき薄暗い部屋の明かりを煌々と付けた
「まぶしいわっ!いきなり部屋の明かりを付けないでよ!てかおきてたし!?休みなんだからゆっくりさせてよ!」
「そうはいうけどねぇ蓮~…あんたも明日から高校生なんだから、それらしい生活しないとよ~…それにさっきからお昼出来たから呼んでるのに来ないから来ないから呼んでるんだからね~…」
ああ、頼むから現実を突きつけないでくれ
「ごめんだけど母さん。今おなかすいてないんだ…それにどうせ姉ちゃん二人とも下に居るでしょ」
「当たり前でしょ~?彩も由奈も下で蓮を待ってるわよ~?とりあえずお昼ご飯だから揚げ物セット用意したから早くおいで~」
にこにこしながら母さんはいうが…
「いや昼間から揚げ物セットとか厳しすぎでしょ!?胃がどうにかなっちゃうよ!?」
と言ったが既に母さんは何も言わず部屋から出て行った。
もうお昼ご飯の時間か。と思いながらも部屋の電気を消して下のリビングに向かう。外の明かりが非常に眩しい。
「蓮おはよ~!やっと起きたんだね~」
「蓮おはよう。くるまでご飯待ってたわよ~」
二人の姉がリビングの椅子に座り待っていた。一人は彩、二個上のお姉ちゃん。明日からこの姉ちゃんと一緒の学校に行くことなる…僕のことが大好きなブラコンだ。
もう一人は由奈、れっきとした大学生。見れば見るほど大人の余裕があるように見える
「おはよう…姉ちゃん…」
眠たい。そして眩しくて目をこすりながらリビングの椅子に座りながら
「明日から高校生ね。私も彩も同じ高校だから先生にはかわいがってもらえそうね。」
少し笑いながら由奈姉ちゃんはいった
「当たり前でしょ~!彩の自慢の弟だもん~!今日も蓮は可愛いね~!今日こそ一緒にお風呂に入る!?」
「…絶対やだ…それよりご飯冷めるし…」
「あらあら…懐かしいわね…昔は3人でお風呂に入ってて蓮はお漏らししちゃって彩も由奈も大慌てだったもんね~そんな子がもう高校生ね。大きくなったわね」
「母さんやめて…ご飯食べたら部屋戻る…いただきます」
そう言って僕は急いでご飯を食べる
「ねぇ蓮~そんなこと言わないでお出かけしようよ~何でも買ってあげるから~!」
「ただでさえ明日から外に出なきゃ行けないのに今日からなんて絶対嫌…ご馳走様。」
食器を片づけ部屋に戻りパソコンを付けてアニメを見始める。
大好きなアニメを見ながら(はぁ…明日からか…)と心の中で呟きアニメを見ながらネットサーフィンを始めた
…えっ…!?
思わず声が出てしまった。何故かというと自分の推しのキャラクターが限定であるゲームとコラボするらしい。しかも今日これから
まずい。このゲーム。前々から面白そうと思っていたが一ミリも手を付けてない。とりあえず始めるとするか…
~数時間後~
ありったけのガチャ石を集めいざコラボ開始の時間
「これくらいあれば…」
無我夢中で推しを当てようと必死だった、
だが現実は甘くなかった。コラボキャラが一人も当たらずに溜めた石も底をつき、すべてが無駄になった。チラチラと財布の中身を確認し。久しぶりに外出する事にした、外出すると言っても近くのコンビニだ。久しぶりの外。とても日差しが暑い。部屋という快適な空間を抜け出したのはほぼ一カ月間ぶり。明日からこの生活が始まるんだ…
歩いていると突然。バイクの凄まじい音と共に僕の横を猛スピードで去って行った。
正直ものすごく驚きまん丸とめがね越しにバイクを見てしまった。
そんなのはどうでもいい。僕には推しが待ってる。そう思いつつコンビニに着くと先ほどのバイクが止まっていた。
柄の悪そうなバイク。僕は巻き込まれないようにこっそりコンビニにはいっていった。
コンビニの課金カードを取りレジに向かおうとする途中曲がり角で一人のヤンキーにぶつかり転んでしまった。その時点で僕は終わったと一言呟き目をつむっていた
「大丈夫すか?怪我してないすか?」
え?という衝撃が走り目を開けるとヤンキーが手を差し伸べてくれていた。
夢でも見てるのか?それともなんだ?冷やかしなのか?恐る恐る差し伸べられている手を握るとすごい力で立ち上がらせてくれた。
「あ、ありがとうございます…」
と言うと僕はすぐに顔も見ずにレジに向かい買い物を済ませて走って家に帰っていった。何よりも怖さが勝ってしまっていて何も考えることが出来なかった。
お目当ての物が買えた、怖いこともあったがそれよりもテンションが上がっていた、課金のコードを打ち込みまず10連。
「あ。当たっちゃった」
思わず声が漏れてしまった。
「なんでこう課金したときはいっつもすぐにお目当てのキャラでちゃうんだよぉぉぉ!!」
「うるせぇぇ!!静かにせい!!」
「ゴフォォッ」
母さんだ。持ってたぬいぐるみを僕に投げてきたみたいだ
「ゲームをするなら静かにしなさい!」
と言うと部屋のドアを強く閉めていった。やらかしちゃったな~と思いながらもまだ一キャラ分しか引いてない、次に行こう
……またコラボキャラが出てきた。おかしい。そして悔しいと思いながらハンカチを噛みしめて残りを引き切る
コラボキャラはたくさん出てくれたうれしみと無課金で当てようとしても出なかった悔しさで複雑な気持ちになっていてベッドに横たわっていた。気がつくともう六時。はぁ。どうしよう……考えてるうちに眠くなって寝てしまった…
……女性の泣いてる声が聞こえる。
なんだここ…病院…?病院のベッドに横たわってるのは…僕!?!?姉ちゃんが泣いてる…え、もしかして僕死んじゃった!?!?嘘でしょ!?!?これってアニメでよく見る異世界転生出来ちゃう感じ!?ぼくのきもちはうっきうきになっている。
………あれ…?なんでこの部屋に…?
どうやら夢を見ていたようだ、泣いてる姉何故なのだろう
「蓮おぎだぁぁぁぁよがっだぁぁぁ」
僕の服で涙を拭く姉。状況が全く理解できてない僕。
「え?僕死んだんじゃ無かったの…?」
「何言ってんのバカァァァァ!」
ベシベシベシ!
姉に往復ビンタを食らった、ここで初めて夢だったときがつき僕は絶望した、僕はすぐ部屋の角に座り込む
「ご、ごめんね、、お姉ちゃんやり過ぎちゃったかな…」
「…違う…ほっといて…」
「でももう学校の時間よ…?今日入学式だから、下で待ってるね?」
絶望してても仕方ない、準備するか…
とはいえどもう準備も終わってる、眠くもない、朝ご飯を食べていくだけだ、
「おはよう。」
3人に挨拶をしてご飯を食べる。
「遂に今日から高校ね。友達出来たらお姉ちゃんに話してね。」
「出来るわけ無い。作る気も無い。」
由奈姉ちゃんはそういうが実際作れる気もしないし作る気にもならない、一人でいい、そう思いながら黙々とご飯を食べ準備を進める。
朝食も食べ準備が出来た、彩姉ちゃんは既に外で待っていた、
「蓮やっときた~!行くよ!」
嫌々彩姉ちゃんについていき学校へ着いた、入学式だが母は来れない。
「じゃあ!彩も色々あるから終わったら校門で待ってるね!」
入学式の日が遂に来てしまった。面倒くさい。やだやだ…
ほとんど見たことのない人達。早く帰りたい。ほんとに早く帰りたい。
…?あれ、あの金髪…どこかで見たような…
まぁそんなことはどうでも良い。
…長々と入学式の校長の話を聞かされる。意味あるのだろうか。
式も終わり。教室に移動して席を確認して後は帰るだけだ。あの金髪のヤンキーも同じクラス…やっかいごとに巻き込まれたくない。極力絡むのはやめよう。
やっと帰れる…が、姉を待たなくては行けない。さっさと下に降りなきゃ。
ドサッ…
前から来る人にぶつかられ僕は思わず尻餅をついてしまった。
「おい。いきなり俺にぶつかってくるとはいい度胸じゃねぇか。」
三人組に詰められてる。実はこの三人に先ほど移動中に見られてたみたいだ。おそらく僕をかもにするつもりでしかないみたい。あぁ、入学初日につんだか。
「てめぇら。しょうもねぇことしてんじゃねぇ!」
自分でも目をつむってた一瞬の隙なので何が起こったかわかってなかった。だが僕にぶつかってきた男が倒れてた。そして目の前にはあの金髪ヤンキー男が居る。
「ヒィ!門松さん大丈夫すか!いったん引くぞ!い、命拾いしたな陰キャ!覚えておけよ!」
どういう事だ…とにかく助かったみたいだ…
「おい。大丈夫か。」
金髪ヤンキーは僕に手を差し出す。
「あ、ありがとうございます。」
この時から僕の日常は変わっていった。
初めまして。AqAです。この度は青春オタク無双序章を読んでいただきありがとうございます。
また、前書きにも書かせていただいた通り。こちらは本編ではなく、あくまでも本編前のサブストーリー的な感じで書かせていただきました。
自分自身昔からこの手の小説を書きたく。この度書かせていただきました。
今後は本編、そして番外編などたくさん出してく予定でいます。
今後ともよろしくお願いします。