表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/122

第31話 新機能その1

 ザコブとの決闘の後、スマホに数件通知が来ていた。

 『魔動人形による戦闘初勝利ボーナス』と『銀等級の魔動人形に初勝利ボーナス』、そして『ジャイアントキリングボーナス』の三つだ。


 そのボーナスを確認して得たのは、アイテムじゃなく、スマホの拡張機能だった。既にあるステータス確認機能とアイテムボックス機能に次ぐ新機能、『登録機能』『操縦補助』『アナライズ』の三つを新たに獲得した。


 手に入れたときに試してみたのだが、登録機能はとても便利だった。この機能は簡単に言うと、『魔動人形をスマホに登録できる』というものだ。

 本来ならば魔動人形の契約は一人一機までである。新しい魔動人形と契約するためには、古い方の契約を破棄する必要があるのだ。しかしこの登録機能を使えば、魔動人形をスマホにかざすだけで、契約したことになる。

 つまり、一人一機の制限をなくすことができるのだ。


 と言っても、木偶の坊の方は契約破棄してヴァイシルト家に返却したので、俺の所有しているのはシルバライザー一機なので、今のところ複数契約はできていないので、たいした恩恵はない。

 ……強いて言うならバングルがいらなくなったってことぐらいか。


 他の二つに関しては、どうやら魔動人形の搭乗時にしか使用できないみたいだった。部屋の中でいくらスマホを操作ても、うんともすんとも言わなかったのだ。

 まあ魔動人形で戦闘したことによって得た機能なので、それも当然と言えば当然か。


 魔動人形に乗り、早速スマホを操作するが、部屋でいじった時同様に、画面を開いても何も起こらなかった。


「あれ、おかしいな……? 俺の予想が外れてたのか?」


 予想外の出来事に首をひねっていると、スマホ画面にメッセージが表示された。


「なになに……『魔動人形との接続を開始しますか?』だって? 接続……? どういうことだ?」


 そのメッセージの意味はよくわからなかったけど、試してみないことには状況は変わらない。俺は少し迷ったあと、YESのボタンをタップする。

 すると、正面に台座が現れたのだ。今まではそんなもの存在しなかったので、急に現れたことに驚いてしまう。


「うおっ!? なんだこりゃ」


 よく見ると台座の中央は窪んでいて、ちょうど俺のスマホがジャストフィットしそうな大きさだった。

 ふぅむ、つまり……そういうことなのか?


「ええい、ままよ!」


 窪みにスマホをあてがうと、まるで専用に作られたかのように案の定ピッタリサイズだった。

 しばらく様子を見守っていると、画面には『登録済み魔動人形との接続完了』の文字が。やっぱりこれで正解のようだな。


 次の瞬間、新たなウィンドウが二つ現れた。どれどれ、さっそく見てみよう。


 このウィンドウは『操縦補助』かな。いくつか項目があって、それをオンオフできるような感じだ。


 試しにウィンドウを操作し、項目の中の一つ、『自動姿勢制御』をオンにしてみる。

 姿勢制御っていうぐらいだから、バランスを崩した時に効果がある感じだろうか。よし、とりあえず動き回ってみようか。


「うーん……よくわからんな」


 色々と動き回ってはみたものの、特に補助を受けたような感覚がない。腕組みしながら思考していると、『歩け』の命令を出したままであったことを忘れていた。

 足下には機体の脛ぐらいまでの突起があり、それに足を取られて転倒しそうになってしまう。


「うおっ! ヤバっ!?」


 倒れた時の衝撃に備えて身構えてしまったため、俺は意思伝達装置から手を離してしまっていた。

 しかし、機体は倒れることなく、各部の姿勢制御用のバーニアと背部のスラスターを駆使して、アクロバティックな動きをしつつ直立状態へと戻ったのだった。


「――――え?」


 宙返りに近いことをしたので若干目が回っているが、予想していた転倒による衝撃は一切感じなかった。そうか、これが操縦補助の効果……転倒を防ぎ、直立状態へと戻るように自動で操縦してくれるのか。


 しかし……便利だけど欠点もある。魔力残量が最大値から一割ほど減っていた。姿勢制御のためにスラスターを噴かしたことによって消費したのだろう。

 転倒によって発生する致命的な隙を消せるのはいいけど、自動で発動するぶん、魔力残量の調整が難しそうだ。魔力残量が無くなれば、攻撃はおろか防御にも支障が出る。

 とりあえずはオンにしておくけど、最終的には自分の判断で姿勢制御できるようになるのが一番だな。



 そんなこんなで、一通りの項目をオンにして試しながら、自分に必要な部分だけを採用するかたちに落ち着いた。


「……よし、次だ」


 俺はもう一つの新機能、『アナライズ』のウィンドウへと目を向けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ