此処は何処だ。
第2話。
そうそう、今暮らしている所の説明がまだでしたね。じゃあさらっと説明します。
この世界には6つの大陸があって、今私が居るのは、6の女神の大陸と呼ばれている所。
他?さぁ…?今のところ他所に行く予定は全く無いんで、気にしてませんでしたね。必要があれば覚えます。
とりあえず、ここは6の女神様、つまり私がメーさんと呼んでいる存在が造り上げた大陸だという事と、ここに居れば安心・安全に暮らしていけるという事が解っています。
いいよね、安心・安全。女独り暮らしには欠かせないキーワードでしょう!比較的治安が良いと言われている日本国でも、時折信じられない程悲惨な事件が起こっていたのに。誰も知る人のいない異世界で、異国人の女1人。どれだけ用心しても足りない。
でも、此所なら大丈夫。なんたって 女神様直々に結界を張り巡らした森のど真ん中だもの。まあ森といっても直径20キロメートルの小さなものだけども。
有難や、女神様。おかげでのんびりまったりゆったり暮らせてます。
…え?衣食住はどうしてるのかって?
ご心配無用です、家というか、土地ごとこっちに来ましたから~。しかも電気・ガス・水道が使えるという……。テレビもパソコンも使えるんだけど。………。
服は新品同様な物と未使用品がタンスに詰まっているし、当分の間は大丈夫だろうと思う。体型が変わらなければ…。
食事は家のすぐ隣の畑に少量だが野菜が育っているし、庭には美味しい実がたわわに実ったみかんの木が。しかも収穫したら次の瞬間にまた育っているし。
…あれ?種まきとかそういう過程は?冷蔵庫の中身は使って一晩経つと元通り!調味料も以下同文!
ここまで至れり尽くせりされたファンタジーライフは無いだろうなぁ…。だいたい電気・ガス・水道が使える時点でファンタジーじゃないよね?
あっちで暮らしていた時より、こっちに来てからの方が良い暮らししてるな~。
有難や、女神様。
ホントに有り難う、メ―さん。
ところで、結界越えてお客様?が来たんですけど、どういう事かな?
有り難うございました。