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たまずさ  作者: 歩野
40/41

40  かさぶたを剥がした痛み

 二〇〇六年二月十六日


 志保は帰ってこなかったので、後輩に小説を郵送させました。

 最近は小説を書いているってメールしたけど、それは志保との小説ではありません。

 あの話は詳細に書くべき箇所が沢山あるのだけれど、書けません。

 一通り書き終えた頃にはまぶたが痙攣しはじめる始末で、泣き伏しの日々でした。

 かさぶたを剥がした痛みに酒と煙草の量が増え、精神的にかなり参ってしまったので放り投げました。

 それでもつい最近まで、たっぷり一月以上、毎日泣き沈んでいました。

 思い出が美しすぎるから志保とはもう会わなくていい、と思ってはいるのだけどね。

 お互いの気持ちが頂点に達した所で終わらせたので、あれ以上良くなるはずもないし、僕も志保も歳をとっていく一方だし。

 それでもどこかで、もう一度会えないかな、と渇望しているのも確かです。

 男って馬鹿だよなあ、と自分でも思うのだけどね。

 長々と僕の初恋話に付き合ってくれてありがとう。美穂さんは好きな人と結ばれるよう頑張って頂戴。

 ではでは。


 追伸

 後生大事にしていたドナルドダックのぬいぐるみは、どこに引っ越してもずっとメインルームに飾っていたけど、結婚後の二回目の引越し時に処分しました。なので志保との思い出をしめすものはもう何も残っていません。




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