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楠葵先輩は頼られたい  作者: 黒姫 百合


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高校生で運転できるって格好良いですね

 五月になり、ゴールデンウィーク真っただ中。


 朝七時。


 今日は葵たちと遊びに行く日だ。


「……ッ」


 セットしていたアラームが鳴り、眠たいまなこをこすりながら優はなんとか起き上がる。


 カーテンを開け、朝日を浴び洗面所で顔を洗う。

 昨日、葵たちとお出かけするのが楽しみすぎて布団に入ってもなかなか眠れなかったせいでいつもより眠い。


「うぅ……全然眠れなかった」


 顔を洗ったおかげで少しだけスッキリする。


 その後、朝ご飯を食べて服を着替える。


 白のTシャツに黒の透けているカーディガンを羽織り、下は黒のプリーツスカートと黒のソックスを履く。


 靴は動きやすいように青のスニーカーである。


 外に出るとちょうど実乃里と出くわす。


「おはよう中村さん」

「おはよう倉木さん」

「中村さんってスカート履くんだ。なんか新鮮。学校ではパンツ姿しか見たことなかったから」

「そういう倉木さんだって」

「確かに」


 実乃里は優のスカート姿を見て驚いていた。

 学校では男の娘は下はパンツなので、スカート姿が珍しいと思われても不思議ではない。


 一方の実乃里は袖がもっこりしていて肩が出ているオフショルダーパススリーブを来ており下は白のフレアスカートと黒のニーハイソックスを履いている。


 靴はピンクのヒールでいつもより身長が高く感じる。

 いつもパンツ姿しか見たことがない人がスカート姿を見ると、なんだか新鮮である。


「おはよう二人とも~」


 二人で寮の駐車場に向かうと葵たちはもう着いていたらしく、二人の姿を見て手を振っている。


「おはようございます楠先輩、西条先輩」

「おはようございます楠先輩、瞳ちゃん」

「おはよう」


 優と実乃里はそれぞれ先輩にあいさつをし、瞳は低血圧なのかテンションが低かった。


「二人ともとても可愛いわね。特に中村さんのスカート姿は初めて見たからなんだか新鮮だわ」

「それ倉木さんにも言われました」

「やっぱりいつもと見慣れていない恰好だと新鮮味を感じるわね」

「楠先輩のワンピース姿も可愛いですね」

「えへへ、ありがとう」


 実乃里同様、葵も優のスカート姿を見て新鮮味を感じウンウンと頷いている。

 当たり前だが葵も瞳も私服である。

 葵は白の爽やかワンピースコーデで、黒のハイソックスを履いている。

 靴の白のスニーカーである。


 一方瞳は白のブラウスに黒のジャケットを羽織、下は黒のスキニーパンツを履いている。

 靴は黒のスニーカーである。

 優にワンピースを褒められた葵は満更でもない表情を浮かべている。


「今日も実乃里は可愛いな」

「えへへ、瞳ちゃんも似合ってるよ」

「ありがと」


 朝からカップルの瞳と実乃里は惚気ている。

 本当に仲の良いカップルである。


「それじゃー遊園地に向かうからみんな車に乗って」

「車って、楠先輩運転できるんですか」

「運転できるわよ。私、十八歳だから。でも初心者マークは付いてるけど」


 てっきり電車やバスで向かうと思っていた優は移動手段が車だったことと葵が運転できることに驚く。


 葵は十八歳でもう成人している。

 車の免許を持っていてもおかしくはない。

 葵は自信満々に運転免許書を優に見せつける。


「凄いです。高校生で運転できるって格好良いですね」

「そうでしょ」


 優に褒められた葵はさらに鼻息を荒くして誇らしげな表情を浮かべる。


「葵、駄弁ってないで車に乗れ。車に乗ってからでも話すことはできるだろ」

「中村さんも乗って乗って。早く行こうよ」


 瞳と実乃里に急かされ優たちも車に乗り込む。


「中村さんは助手席ね」

「えっ、私ですか。西条先輩じゃなくて」

「そうよ。瞳は実乃里ちゃんと後ろの席に乗る予定だから。瞳は私よりも実乃里ちゃんと一緒の方が良いんだって。だから中村さんは私の隣に座ってね。それに私は中村さんが隣でとても嬉しいわ」

「……わ、私も楠先輩の隣で嬉しいです」

「それは良かったわ。もし嫌だって言われたら凄く落ち込んだわ」


 てっきり助手席は瞳だと思っていた優は予想外なことに驚く。


 でもこれは願ったり叶ったりだ。


 こんなにも可愛くて美人な先輩の隣に座ることができたら誰だって嬉しいだろう。


 それは葵も同じようで優の隣に座れて嬉しいらしい。


 そう言われて嫌な気分にはならなかった。


 その後、車に乗り込んだ優たちは早速遊園地へ向かった。


 ちなみに葵の車は水色の軽自動車でオートマだった。


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