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ながれぼしを食べてみたいです。


ながれぼしを食べたい


とはいえ、どうやって食べればいいのかわからない



「くまさん、星屑の食べ方を知っていますか?」



私の家を守ってくれる白いくまの形をした精霊さん


親代わりでもあり、私の大切なともだち


「おや、ネモはかわいいね、いいよ。教えてあげる。」



かわいい かわいい、


くまさんの口癖のようなものではあるけど


ちょっぴり恥ずかしい



森のみんなは「とくべつな存在」って言ってた


とくべつ……ふふ、私だけのことば



「うん、ありがとうくまさん」


「…ネモ、そろそろくまさんはやめないか?」


「?」


「くまさん、も良いけれどやっぱり名前が良いな」


「…みぃしゃ?」


「うん、ミーシャだよ」



くまさんは精霊だから名前を持ってるけれど


それは人型の時の名前で


人になるとミーシャはカッコよすぎるから


わたしが恥ずかしくて呼べない


顔がさくらんぼになってしてしまいそうだから



「…ーモ、ネモ」


「うん?」


「ぼーっとしてるのも良いけれど星屑食べるんじゃないの?」


「そうでした!」






それから森の中から家に戻って


手を洗ってエプロンを着てキッチンに立った



「最初に星屑を茹でよう」



??茹でる??



「あはは、茹でると言っても一瞬だよ。

すぐに氷水にさらすからね。」


「苦味が少しあるからね、苦いのは好きじゃないでしょ?」


「うみゅ」


「それが終わったら星屑ジャムのりんごパイを作ろう」


そうしてまた私の頭をゆっくりなでる、ミーシャ


ミーシャの作るりんごパイは幸せの味がするから だいすき



「えへへ」


「? どうかした?」



「んーん、だいじょうぶ。早く作ろ」



あかいろの星屑を布で包んで木の棒で砕いたものを


専用のお鍋にお砂糖とレモン


いっしょに入れてコトコト煮詰める


アクが出たらスプーンですくって


焦げないようにまたコトコト


大きなあわぶくが小さくなったら


瓶に入れて氷の箱にしまっていく



「ネモ」


「ほいほい」


「味見だよ」


ミーシャは味見じゃないくらいの量を


スプーンいっぱいにとってくれた


「おいしい!(◍´ ᗜ `◍)」


「ん、よかった」


そう言ってまたミーシャはキッチンに戻って行く




…やっぱりひとりじゃないのはいいな


1人でつくる食べものは焦げたりしておいしくないけど


ミーシャと作るものは幸せがたくさんつまってる


ひとりぼっちより、ごはんは誰かと食べたいな




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