1/2
ながれぼしをひろいました。
ながれぼし
空に流れてきれいな弧を描くほしのかけら
そんなものが今、わたしの手の中にある
図鑑で見るのは黒い石ころで
わたしの手にあるのは大きなこんぺいとう
淡く キラキラと星屑が中で光ってる
「…おいしそう」
そう、わたしは今お腹が空いている
1時間前からお腹がぐーぐー鳴っている
お腹だけ別の生き物かもしれない
さっきはどんぐりを食べようとして森のリスに止められた
毒入りなんだって
いいなぁ、私も毒入りとか分かればいいのに
そうしたら薬なんて作らなくても良さそう
熱だって1日2日寝ていれば元気になるし
怪我だって絆創膏貼ればいつの間にか治ってる
まじょさま なんて言われてるけれど
薬と少しの魔法しか使えないわたしは
どこにでもいる女の子と大して変わらない
人より少し歳をとるのがおそいだけ
そう、おそいだけ…
“ぐーきゅるる”
ほんと、この音はおかしいとおもう
目の前にあるのはでっかいこんぺいとう
今なら薬も全部揃ってる
それならやることは一つ
「食べたい」
おおきなこんぺいとう、、、某島づくりゲームの流れ星が一番イメージしやすいかと。