感覚は、あてにならない! 2章 登校です
またまた、こんにちは葉桜 KONです。小説書くのは楽しいですね。趣味程度に頑張ります。
電車の揺れというものは、意地が悪い。俺の肩と、莉乃の肩が…あぁ!当たってる…
これはまずい。心臓が破裂してしまう。
―—しかし考えてほしい、俺は偉いのだ。ちゃんと肩と肩が当たるように深く座ってあげている。俺の肩よ感謝したまえ。はははは!
『次は、虹風駅、虹風駅です。お出口は右側です。The next station is Nijkaze. The doors on the right side will open.』
中学校時代から聞いた、おなじみのアナウンス。昔は珍しく感じたから、聞いていたけど今ではもう俺の耳には届かない。てか、莉乃の声すら届きそうにない。もうね俺の心臓の音だけで、何にも聞こえてこないや。あぁ、みんな立ってる。俺も立って電車降りなきゃな。
「青山くん大丈夫、汗びっしょりだけど?そんなに電車の中熱かった?」
いや正直全然熱くはない。でも、これはそうだないわゆる羞恥心?かなんかかな…幼馴染とはいえ、俺の好きな子だそんなこと肩が当たっていたら、思春期真っ只中の男子にとってはみんなこうなってしまうこと間違いないだろう。うぅ汗が冷えて寒い~
「私服であのリュック、高専かぁいいねぇ頭よくってさ。私ゴリゴリの文系だから、絶対無理だわ」
高専か、俺も一時期受験しようか迷っていた、でも俺の学力と相談したうえで冷静な判断をくだしたまでだ。いやね、別にさ莉乃と同じ学校に生きたかったからとか、そんなことは別にないし、いや余裕で高専受かるような学力あったとかそんなことないしね。うんこれ以上は何も聞かないでくれ…
「桜綺麗だね、もうなんだか高校生だっていう実感全然ないわ」
そうだな、まだなんだろう中学校の気分のままだ。
「そうだね桜綺麗だね」
内心は、莉乃のほうがきれいでかわいいよ。と思いながら、危うく口から出そうだった。
何もない、ただのこの日常。楽しいな。
「危ない!!」
とっさに雄二から、声が掛かった。
―—ッ!!
頭に激痛が走った
その時脳内に、一気に風景が流れ入ってくる。
この風景は…今この場所?
莉乃が…死んだ? えっ?どういうことだ?いやだって、莉乃は今生きて…えっ?
俺はこのとっさの、光景に理解が追い付かない。
いや待て、冷静になれ。焦るな、これきっと科学的に言うなら、夢だ。でもこれは違う、俺は夢をコントロールできるし、夢を見るときにこんな激痛が頭には走らない。
―—ッ…帰ってきたか、現実世界に
世界がゆっくりだ、なぜだまるでゾーンに入っているかのような。でもこの光景見覚えがある。
これはっ…さっき見た光景だ…てことは、莉乃は死ぬということになる。
でも一体何なんださっきのは、時間にして代々0.01秒といったところか、莉乃は俺から30㎝先、手を伸ばせばつかめる、車は角度的に、俺からみて右側。莉乃のいる方に行く、だから俺がつかんで引き寄せれば、助かるという算段だ。でも、さっきのあの見えた景色を信用してもいいのか。間違っていたら、でも今は信じることしかできない。
「莉乃っ!!」
俺は莉乃の右腕を引っ張って俺のほうに、引き寄せる。
車は、俺の見た景色通り俺から右にずれていった。
「危ねぇとこだった…莉乃大丈夫か?」
もちろん心配する。でも様子が変だぞ、大丈夫か!?
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