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自己の強化と武器調達

今日はちょっと短めです。

「まずはレベル上げと武器調達の為に、このダンジョンに潜ろうと思う」

「ここは、一体?」

「人形系ダンジョンだ」

「人形系?なんだ人形が出てくるのか。なら楽勝ではないか」

「まぁ、出てくるのは人形だ」


 今俺達は迷宮都市の中でも一、二を争う程人が出入りしているダンジョンの前に立っている。


「だけどな、油断はするなよ?人形とはいえその材質はそれぞれ違う。例えば木製のマッドパペット。まぁこれなら君らみたいに、新人のE級でもなんとか倒すことはできる」


 木製だからな。特に関節部分を集中して攻撃すれば部位破壊もできるだろう。


「次に厄介になるのは6階層から現れるストーンゴーレムだ。これは動く石の塊と同じだな。ここから難易度は一気に上がる。石だからな。まず切るのは難しいが達人になると、まぁ簡単に切れる」

「アルベルトさんは切れるんですか?」

「当然切れるぞ」


 なんせBランクの魔法剣士(・・)だからね。それくらい切れないとお話にならんよ。


「続きは中で歩きながら話そう」


 そう言って俺達はダンジョンの中に入った。


 流石に出入りの多いダンジョンだけあって、モンスターとのエンカウント率がとても低い。おそらく今俺達がいる一階層にはモンスターの殆どが出入りしている者達に倒されているから、俺達との遭遇率が低いのだろう。


「次に厄介なのが11階層から出てくるサンドゴーレムだ。これがとにかく厄介でな。物理は殆どダメだ。砂だからな。攻略方法はサンドゴーレムの何処かにある『ゴーレムのコア』を破壊もしくは抜き取るしかないが、できれば壊さずに抜き取る方が良い。ゴーレムのコアは高く売れるからな」


 ゴーレムのコアは貴重だ。理由としてはまぁ攻略方法にもあったゴーレムのコアの破壊が一番ゴーレム倒す上で簡単だからだ。


「ただし、初心者はサンドゴーレムから直接ゴーレムのコアに触るなよ。サンドゴーレムの砂がコアに触ろうとしたものに絡みついて捻り潰そうとするからな」


 偶にあるのだ。サンドゴーレムのコアが剥き出しになったから抜き取ろうとしてサンドゴーレムの砂に手が絡まり捻り潰されると言う事故が。


「……絶対に触らない」


 自分の手を見てアンジェリカはそう言った。おそらく俺が注意してなかったら直接触って抜き取る気だったのだろう。


「まぁ、恐ろしく速い貫手をすれば砂に絡まる事はない。絡まる前に抜けば良いだけだからな」

「アルベルトさんはできるんですか」

「数回に一回は失敗する」


 あれは恐ろしく痛かった。腕をバラバラのミンチにされたんじゃないかと思えるくらいに。

 俺が上級の回復魔法が使えなかったら腕を即座に切り落としていただろう。


「まぁ、正確にコアの位置を把握してないと失敗して腕持ってかれるからきをつけろよ。……おっ、やっといた」


 モンスターが全くいなかったので最短ルートで6階層まで降りてきたら漸くストーンゴーレムを見つけた。


「まずはセシリアとアンジェリカの二人でアイツを倒してみてくれ。シャノンちゃんは後で弱らせたヤツを倒してもらうよ」

「わかりました」

「やっとか。やっと切りがいのありそうな奴が来たな」


 セシリアはギルマスから聞いた限りだとまるで聖女のような回復魔法を扱えると聞いた。なら回復に関しては心配はいらないだろう。


 あとはアンジェリカだが、彼女はレベルは低いだろうがステータスの数値は剣士寄りで強そうではある。あとはストーンゴーレムを切れるかが彼女の技量次第で、ストーンゴーレムを倒せるだろう。最悪剣を鈍器にしてストーンゴーレムを破壊すれば倒せるだろう。


「セシリア、援護をお願いします」

「お任せください」

「ふん!」


 アンジェリカは身体を強化すると凄まじい踏み込みでストーンゴーレムに近づき、


「ハァ!」


 あるで雪を切るかのようにストーンゴーレムに刃を通し、ストーンゴーレムは真っ二つになった。


「ふぅ、中々固かったが、切れないこともないな!」

「アンジェリカって、凄い奴だったんだな」

「アンジェは元々凄い人でしたよ。彼女が生まれ育った街ではその力で成人前は裏社会の頂点にいましたから」

「裏社会の頂点!?」


 アイツ、そんなになってたのか!?それも成人前でか。


 成人と成人前では、人はとても違う。成人になると人は神から特別な力をもらう。それは職業とスキルで、これらを授かるとその者は力を増す。


 だから既に成人を迎えた者達を差し置いて裏社会の頂点に成人前でなっていたと言う事は、現在成人を迎えた彼女の実力は神から職業とスキルを授かった事で更なる強化がされていると言うことになる。


「ちなみに彼女の職業は?」

「私も知らないです。アンジェ、成人を迎えた後にどんなのを授かったのか聞いても『剣士系』としか答えなかったから」


 アンジェリカのセシリアへの態度を見るに教えてそうなのだが、セシリアにすら教えていないとは。


 とても周りには言えないようなモノを授かったのだろうか?


「まぁ、良い。君達なら人形系ダンジョンの名物アイアンゴーレムも倒せるだろう」

「サンドゴーレムは?」

「アレは今の君達では相性が悪すぎる」



ーーーーー

アルベルト「職業もスキルも、授かるモノは千差万別で、世界に何人もいたり、世界で一人だけだったり、過去の偉人と同じだったりと色々だ。


例えるなら俺の職業は『魔法剣士』で世界でも数は少ないが何人かはいる職業で、魔法と剣術、両方ともを扱える才能を持った物にしか与えられない職業だ。ただし、才能や努力の仕方で器用貧乏になる職業なので、一部ではハズレ職業なんて呼ばれる事もある。


スキルは世界でも一人しか持っていないユニークスキルを二つ持っている。

両方とも魔法使いならとても欲しがるようなスキル卓越した操作で魔力を節約、回復量を上げる『超精密魔力操作』。全属性の魔力を集め、高め、回復量を上げる『魔力呼吸』。これら二つを持っている。」

ーーーーー



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