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雀荘に忘れ物をしたので、警察に自首した

 二十一年前だった。

女子高生達に、

「夏季合宿がしたい!」

と言われて、

アパートを借りる事にした。

その頃、

私は塾の経営者。


 そして、

その時まだ生きていた父に、

保証人になって貰うために、

七月の連休を利用して、

四時間くらいかけて実家に帰った。


 その次の日曜日、

四時間くらいかけて池袋へ行った。

痴漢プレイの店とファッション・マッサージの風俗店をハシゴして、

上野へ向かった。

稲荷町で、

ギャンブル仲間が風俗店を経営していたので、

そのマンションヘルスの近くの雀荘で、

徹マンをするために。


 月曜の朝五時に切り上げて、

風俗店経営者のアパートでくつろいでいると、

鞄を忘れた事に気付いた。

その中身は、

父が印鑑を押してくれた契約書。


 徒歩三分で雀荘へ戻ってみると、

月曜日は、

その雀荘の定休日だった。


 完全に詰んだ。


 その月曜日の午後三時には、

不動産屋と契約し、

アパートの鍵を受け取らないと、

午後六時に、

女子高生達が、

保護者を連れて泊まりに来てしまう。


 そこで思い出したのが、

ギャンブル仲間の風俗店経営者。

くつろいでいた部屋の主だ。

そいつは、

派遣型マッサージ店の営業申請をしたばかりだった。


 彼は、

「(雀荘の経営者が)可哀相過ぎる!」

と言って反対したけど、

結局、協力してくれた。


 私は、

彼に教わった番号に電話した。

所轄の警察の安全課に。

「○○という雀荘で、今日の【午前五時まで】徹マンしていたんですけど、

鞄を忘れちゃって」

「少々お待ち下さい」

ほんの数分で、

「○○の経営者が雀荘を開けてくれるそうなので、

鞄を受け取りに行って下さい」

私が礼の言葉を述べると、

「【朝五時まで】って言うのは・・・」

その一言で、

私は、

『その警察官が何を言いたいのか?』理解した。


 だって、

それを狙って、

意図的に【朝五時まで】と言ったのだから。


 その後、

警察官に教えて貰った番号に電話した。

雀荘○○の経営者に。

その哀れな雀荘のマスターも、

「【朝五時まで】は、ちょっと・・・」

と、

弱々しく言っていた。

彼は、

私がした事を理解しているから。


 もう御解りだと思うが、

私は、

何の関係も無い警察官を脅して、

雀荘を開けさせた。

しかも、

朝の六時くらいに。

100パーセント私が悪いのだが、

迷惑な話だったと思う。


 当時の風営法では、

風俗店は、

午前零時から日の出までは営業出来ないので、

「【朝五時まで】徹マンをした」

と自首されると、

賭博罪と風営法違反の両方の対象になってしまう。

そうなると、

雀荘○○にもトバッチリが。

私は、

雀荘業界と裏で繋がっている可能性の高い『風営法の担当者』を選んで、

電話した。

私に御指名された警察署の安全課の職員は、

『私の作戦』を一発で見抜いたので、

私に鞄を差し出し、

全てを無かった事にした。


 さて、

感想で御指摘頂いた

『黒○氏は賭博の常習犯なのでは?』

という話だが。


 実際の法廷では、

別に賭博で無くとも、

常習性が認められれば、罪が重くなる。

これは、

どうも、

司法取引の様に使われているらしい。

違法賭博店に警察がガサ入れした場合に、

客に犯罪を自白させるために。


 警察と裏で繋がっていない業者を、賭博の常習者にするために。

客は、何故か? 常習者では無いのだそうだ。


 でも、

中国人とかも、

この【日本の風習】を学習した様だ。


 警察の【利権】は、益々拡大して行く。


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