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 番外編51:シーリンさんのお仕置き(総集編)

 いつも私の拙い妄想しょうせつを読んで下さりありがとうございます。


 時間……足りません。

 ネタ……出てきません。

 更新……だけはしたいです。

 という私のわがままだけで作られた番外編です。


 番外編で日曜日を迎えたら好き放題やらせていただいております。


 ついに禁断の総集編に手を出してしまいました。

 この番外編51を更新予約しているのは23日金曜日。

 あと二日。

 番外編を作る事はしません。

 土日で本編を仕上げる排水の陣で行かせて頂きます。

                          2018/11/25 何遊亭万年

 他の作品にも「お仕置きヒロイン」は沢山いるかも知れないけれど。

 小説を読もう!で「お仕置きヒロイン」をキーワード検索すると表示はこの作品だけ。

 ユークリットが語るシーリンさんのお仕置き総集編。




 シーリンさん。

 俺も最初は笑顔の素敵な女性だと思っていたのだよな。

 警察で免許の写真を取ったら誰だか分からなくなるほど普通の人になりそうだけど。



 思えばシーリンさんから最初のお仕置きを受けたのは、聖水……ゴホンっ……ベスとアンの何年も洗っていなかった体の垢が大量に浮いた洗濯場の溜池を掃除した時だったな。



………………



 日が傾き始め、いつもなら荷揚げ屋の仕事が終わろうと言う時間に、シーリンさんがいつもの笑顔でやってきました。

「お疲れ様でした。もう十分ですよ。以前より綺麗になったくらいです。」

 シーリンさんが優しい言葉を掛けてくれます。


 涙が出そうです。


 完全に全裸フリーダムな俺の格好を見ても全く動揺が無いことも瞳から溢れそうな涙に拍車をかけます。

 嬉しさと虚しさのダブルパンチです。


 悔しいのでちょっとふざけてポージングを取ってみました。

 ボディービルダーがやるあのポーズです。

 うろ覚えのポーズをいくつか決めて正面を向いて両腕の力瘤を作った瞬間にシーリンさんからノーモーションのドロップキックをいただきました。


 シーリンさんの動きが速すぎて海に落ちてから何が起きたのかを理解しました。

 頑張って海に落ちるまでの刹那の時間を脳内で再生しましたが、俺の胸に瞬時で華麗なドロップキックを決めた後、バク宙で元の位置に着地を決めたシーリンさんしか思い出せません。



………………



 今から思えば、海に叩きこまれるなんて、シーリンさんのお仕置きの内に入らないよな。


 銀色の月満月の夜にいつもよりも短い貫頭衣の中を見ようとして、寒気のするような笑顔を向けられたりもしたけれど、直接攻撃を受ける事は無かったよな?


 シーリンさんのお仕置きがエスカレートしたのはいつの頃だったかな?


 異世界に来てから、1ヶ月が2ヶ月にも感じる、濃密な時間を過ごしている。

 記憶をたどると出てきたのは魔壁蝨まだにの事件だ。

 あの時は、ベスとアンの安否を心配して、俺は思わず部屋から駆け出したのだったな。



………………



 扉を壊す勢いで開けると食堂までの廊下を一気に駆け抜けた。

 今は昼飯時のようだ。

 食事中のヒトであふれて満員だ。


 ベスとアンを探して食堂を見渡す俺の下腹部へと強い衝撃がくる。

「それで汚いものを隠しなさい。」

 痛みでその場にうずくまる俺に、ホールの反対側にあるカウンターからシーリンさんの声が聞こえてくる。

 シーリンさんが命令口調なのは珍しい。

 顔を上げて確認出来ないがきっと笑顔のままだろう。

 さながら極上の笑顔で相手の存在事消し去る必殺技を繰り出し、敵をぶっ〇〇すアニメの魔女っ娘のごとく。

 直後に直径20センチほどの木製のお盆が俺の足元に転がった。


 うずくまる俺の所に戦闘モードのドカチーニさんがやってくる。

 ドカチーニさんはアイアンクローで俺の頭を掴むと引きずるように厨房を抜けて裏庭へと向かった。

 俺のブラブラ揺れる大事な部分が衆目にさらされる。

 『やめて!』

 『せめてシーリンさんの優しさ(お盆)で大事なところくらい隠させて!』

 『隠す毛すらないんだから!!』

 と声を上げようとしたが実際には痛みに堪える事に必死で声を上げる事は出来ず、引きずられながら、うめく事しか出来なかった。



………………



 この後、ドカチーニさんに魔壁蝨の怖さを教えられて、生きて行く上での忠告を受けたのだったな。

 あのお説教は本当に俺が異世界生活をする事に役立った。

 そこは感謝する。


 だがシーリンさんのお仕置きの続きは明らかにドカチーニさんのせいだ!

 あれは俺が悪いんじゃない。

 俺が反省して「わいせつ物を陳列しました」と言った言葉に、ドカチーニさんが「違う!そんなもん見せたって気にするやつはこの店には居ねえよ」と答えたのが悪かったのだ!



………………



 裸は誰も気にしないという事なので裸族魂全開のまま店に入りフィーナさんにお礼をしにいく。

 先日シーリンさんが俺の裸に動揺しなかった事にも納得した。

 この世界、パンツ1丁が貫頭衣1着に代わっただけのほとんど半裸族ばかりの世界。

 着ている物がさらに1枚脱げたぐらい平気な『全裸族にも優しい世界』だったのだ!


 ドカチーニさんが「フィーナはベスとアンと一緒の席にいるからすぐ分かる」と言ったので2人を探す事にする。

 厨房で食事を作っている今の俺と同じ全裸族のベルガーさんにも、お礼と謝罪を述べ、食堂への入り口から覗けば、いつもの席に座っている2人が見える。


 2人がこちらに気が付いて目と目が合う。

 だが2人はすぐに両手で目を覆い隠した。

 2人の席と机を挟んで対面に黒いドレスを着たとても品の良い初老の御婦人が座っていた。

 フィーナさんはあの人だと確信し一歩食堂に踏み出すと再び下腹部へと強い衝撃が走った。


「それで汚いものを隠しなさい。」

 痛みで再びうずくまる俺に、受付カウンターから命令口調でシーリンさんの声が聞こえてくる。

 先程より更に冷たく鋭利な声だ。

 今回はうずくまる前にシーリンさんの姿を確認出来た。

 予想通りの笑顔であった。

 そこに魔女っ娘の無邪気な可愛さは欠片も無かった。

 あれは笑顔のペルソナだ。

 そこに感情は無い。

 ただ笑顔を貼りつけた顔があるだけだ。

 倒れる俺の足元に再び直径20センチほどの木製のお盆が転がった。



………………



 この後、ドカチーニさんにも謝られたが、どうやらこの世界も『全裸族』にはそれほど甘い世界では無いようだと分かったな。


 次に思い出すのは、ドカチーニさんの依頼を受けて、裏庭で死にそうになった事だな。

 彼女の手加減は本当に達人クラスだよ。


 特に水責めは……


 あの時は金色の月が満月になって徹夜で帰ってきた後の事だったよな。

 せめて契約前に金色の月が満月になっていて欲しかったな。

 いや、先に契約したから左腕鎧をもらえたのか?

 とにかく徹夜明けでも容赦ないシーリンさんは流石だったよな。



………………



 うだるような暑さの中、1人で丁寧に一回一回動作を確認しながら槍を突く。

 徹夜明けという事もあって、思考にもやが掛かってきた。

 そんな中、ようやく自分がベスとアンに「ただいま」を言ってない事に気が付いた。


 2時間近くは頑張ったが、限界だ。


 左腕の鎧も目玉焼きが焼けるほど熱を持っている。

 水を掛けて鎧を冷やした後『5分休憩』と心の中で言い訳をして、左腕の鎧と貫頭衣を脱ぎ捨て洗濯場の溜池へと飛び込んだ。



 まさに水風呂。

 気持ち良さが爆発だ。

 仰向け状態で大の字。

 目を閉じて、少しの間水の中をたゆたう。



「ぐぼヴぁがくごばわ!」

 いつの間にか完全に寝ていた俺は水に沈んだ状態で目を覚ました。

 どうやらシーリンさんが槍の石突を使って、俺を溜池の底に沈めているようだ。

 石突は確実に喉の急所を突いている。


 穂先で無く石突なのがシーリンさんの優しさです……多分。


 水底で四肢はバタバタと動かせるが、石突で押さえられたところはピクリとも動かない。

 水底から見るシーリンさんはいつもの笑顔だ。

「人が洗濯に来てみれば、館長との契約を破って良い身分ですね?」

「ごヴぇんヴぁざい。」

 水の中で声にならない声をあげる。

 口だけでシーリンさんが許してくれるはずが無かった。



 最後の息を吐いて、四肢をバタバタさせる体内酸素も無くなり、水面が静かになった頃、ようやく許されて水面に顔を出せました。

 死んだ祖父じいちゃん達と祖母ばあちゃん達が手を振っていたのは幻覚ですよね?


 最近、シーリンさんの俺に対する扱いがひどくなっている気がします。


 鼻から水も飲んでしまい、とても痛いです。

 鼻の中を水で洗うヒトもいるそうですが私には信じられない行為ですね。

 洗濯場の水の中から何とか自力で這いずり出る事が出来ました。


 再び、裸一貫『隠すものは何もない』と言う気持ちを表した私流の最上級の土下座を今度はシーリンさんに披露します。


 シーリンさんはこちらを見向きもしません。

 自分の仕事を淡々とこなします。

 彼女が洗濯をしている間、土下座を続けました。



 土下座の姿勢のまま、頭を上から踏み抜かれて目を覚ました。

 またいつの間にか寝ていた。

 頭上から冷たい声が聞こえてくる。

「あなたの反省は確かに受け取りました。後で館長にも報告しておきます。」

 そう言い渡して、シーリンさんは朝食の食器洗いの仕事を始める。



………………



 この後、ネモを見つけて食堂へ報告しに行ったら、再びお盆攻撃を股間にもらったんだな。

 あれは「このお盆で大切な部分を隠しなさい」と言うシーリンさんの優しさだよな。

 うん。

 間違いない。


 あとは鼻から水を飲むのは痛い事は学生時代のプールで知っていたけど、海の水も痛いと知ったのは知りたくない事実だったよな。

 あれは俺のスケベ心が招いた事だとは思うけど。



………………



 朝一番の鳥の声が聞こえてくる。

 ひたすら眠い。

 もう歩いているのかいないのかすら良く分からなくなってきた。

 まだ薄暗い中、裏庭にヒト影が現れる。


 洗濯籠を持ったシーリンさんだ。

 『洗濯をする時は俺達と同じ普通の貫頭衣なんだ。髪型は王女編みのままだ』と感じる。

 頭がボーっとしている中、何周かしているうちに頭が急に覚醒する。

 『いつもと比べれば圧倒的にシーリンさんの腋や首筋が甘い!』


 少し歩く進路を変更して洗濯場の溜池に近づいたコースを取る。

 今までは溜池への転落を恐れて、少し離れた所を歩いていた。

 洗濯をするシーリンさんの貫頭衣の腋から、わずかな膨らみが見える。

 シーリンさんの小麦色の肌は、日に焼けたのではなくどうやら地肌の色なのは確認できた。



 だがその先!

 大事な先端までは見えていない!!

 漢おとこならば先端の色まで確認しなければなるまい!!!

 こんなチャンスは二度と無いと思えユークリット!



 次は少し角度を変えてもう一周だ!

 『敵に気付かれるなユークリット。敵は優秀な索敵要員。わずかな動きで作戦を看破されるぞ!』と自分に言い聞かせて、急激な動きや進路変更は取らないように気を付けた。


 次の周の洗濯場へのアプローチ。

 今までとは、わずかにルートを変えている。

 控えめなシーリンさんの膨らみならこのルートで絶対先端まで見えるはずだ。

 貫頭衣の腋の隙間をズームアップ!

 『見える!絶対見える!』と念じながら歩く。


 興奮と共に、わずかばかり俺の鼻息が荒くなったのかも知れない。

 突然目の前に現れたシーリンさんに、水を吸ったてぬぐいで顔と言うより目をはたかれた。

 俺は『は?』と考える時間すら与えてもらえなかった。


 「パシーン!!」と良い音が鳴り響く。


「目がぁぁぁ目がぁぁぁ!」

 どこかの大佐と同じセリフを吐いて俺はのたうち回った。

 濡れたてぬぐいは完全に鞭という名の武器だった。

 身に着けた槍やら左腕の鎧やら硬い装備が更に俺を苦しめる。



 地面をのたうち回る俺に、安楽椅子から降りたドカチーニさん。

 彼が優しい顔をして優しい声で俺に語りかける。

 彼の顔と声に俺は悪い予感しかしない。

「よし。とりあえず、食料と水を下して良いぞ。行軍は一時中断だ。」

 その言葉に逆らえずに、俺はベルトポーチと食料が入った布袋を地面へと置いた。


 ドカチーニさんの口角が人間と思えないほど上がる。

 白目と黒目の位置間違ってませんか?

 人間やめていませんか?

 鬼の顔になっていますよ?


「次は水泳の時間だ!泳げるようにならんと海に落ちた時に死ぬだけだぞ?」

 ドカチーニさんはそういうと俺を海へと投げ込んだ。

 その力、本当に人間やめてますよね?

 俺は空中に居る間になんとか返事を返した。

「イエス・サー!」



 裏庭の海は深い。

 なんせ小さいとはいえ帆船が寄港しているのだ。

 足など当然付かない。

 いつでも岸壁がんぺきに備え付けられた裏庭から海へと降りる階段から登れるように、その場所へと移動を開始する。


 金属製の左腕の鎧が重くて沈む。

 背中から空に突き出した槍が重い。

 服が体にへばりついて動きづらい。

 溺れないように必死になった。

 生きるために必死に考える。


 そうだ!槍を寝かせよう。


 少しは浮き替わりになるかも知れない。

 結果として多少はましになった。

 だが立ち泳ぎで上へ進む力を加えないと沈む。

 一番重い左腕を槍の上に置いて何とかしのぐ。


 必死に移動して俺は階段近くの岸壁まで戻った。

 ドカチーニさんが鬼の形相で俺の必死の立ち泳ぎを見下ろしている。

 シーリンさんが汚物を見る目で笑顔と言う恐ろしい顔で俺を見下ろしている。

 だが俺はここがチャンスとばかりに懲りずにシーリンさんの股の下へズームアップ!


 次の瞬間、物干し竿を器用に使う、シーリンさんに額を突かれて海の底へ沈められました。

 岸壁に近づき過ぎたのが失敗だったようです。

 どのように動いても物干し竿は私の額から離れません。

 私は頭を海面の上に出させてもらう事が出来ません。

 息継ぎをさせてもらえません。

 それどころか、半端に上を向いた鼻から海水が次々と入ってきます!



 お祖父じいちゃん達、お祖母ばあちゃん達、最近良く会うね?

 お互いで手を振りあいます。



 体を動かす酸素が無くなり、1日の塩分摂取量をはるかに越える海水を鼻から飲み、体が海に沈み始めると、海の上へ出ている階段の最下段へと2人に海から引き上げてもらえました。

 前回の洗濯場の溜池へ沈められた時と同じでシーリンさんは本当にギリギリを見極めて水へと俺を沈めます。

 蘇生の為のマウストゥマウスなどさせてくれそうにありません。

 鼻に入った水は真水も塩水も変わりなく痛い事を知りました。

 こんなに大量の海水を飲むのも初体験です……しかも鼻から……



………………



 この後、少しだけシーリンさんと近づいたと思う事もあったけな。

 あの夜に寝る前の一場面。

 今から思えば、あれはほとんど寝ていない俺の脳が見せた幻覚だったのかも知れないな。


 

………………



 シーリンさんが部屋の木戸を閉める時に確認した髪型は今夜も王女編みだった。

「髪の毛を下ろした姿が見たいです。」

 と寝ぼけた事を言った瞬間に俺の脳みそが恐怖で覚醒した。

 『やばい。本音が口から漏れ出た。』

 俺の脳内に警報が鳴り響く。


 そんな俺の脳内警報を打ち消すように、シーリンさんは少し悲し気な笑顔で答えてくれた。

「髪を下ろしたわたしを見て、それでもお嫁に貰ってくれるのならいつでも下ろしますよ?」

「私にはそこまでの覚悟は無いのでやめておきます!」

「そうですね。それが賢明だと思いますよ。おやすみなさい。」

「おやすみなさい。」

 シーリンさんが木戸を閉める。



 俺は『シーリン笑顔マイスター』を自称する男。

 彼女が何か深い悲しみを髪の毛と共に編み込んでいる事だけは分かった。

 それにしても、シーリンさんの髪を下ろした姿を見れるのは旦那様だけか……


 それはそれで二次元スキーとしてはキャラ設定的に萌えるモノがある。

 だがシーリンさんと結婚した後、俺が土下座で謝り続ける妄想しか思い浮かばない!

 しかも、彼女の両隣には、ベスとアンが腕を前に組んで一緒になって怒っているぞ?

 俺がひたすら3人に土下座し続ける妄想しか浮かばないのは結婚相手として大問題だよな?



………………



 この後だったよな。

 まさに天国から地獄だった。

 俺はシーリンさんもドカチーニさんと同じ鬼だと知ったんだ。


 この事は俺も思い出したくない。


 いくら総集編と言ってもほぼ丸々一話載せるのは流石に気が引けると画面の外でキーボードを打っている莫迦さくしゃも思っている。

 どうしても知りたいヒトだけ、『地獄の6日間・卒業試験』を読み直して欲しい。


 簡単に説明すると血反吐を吐くまで何度も何度も何度も腹を木刀で突かれただけの事だ。

 本当のシーリンさんの怖さは俺に血反吐を吐かせた後にあったのだ。

 ベスとアンにくしを買いに行けと言うシーリンさんはサド魔人だった。



………………



「ベスとアンに櫛くしの一本でも買ってあげて下さい。女の子が身だしなみを整えるものを一つも持っていないのは良くありませんよ。」

「今度買ってきます。」

「今度では駄目です。今すぐ買ってきて下さいね?」


 その笑顔は脅迫ですよね?

 可愛らしく指先で私のお腹を指していますが、そこは今日、木刀であなたに私が血反吐を吐くまで突かれ続けた場所ですよね?


 指先で『つんつん』しないで下さい。

 その行為は、私が妄想世界で想像した女の子とやりたい事ベスト10に入っています。

 他のヒトとなら萌え萌えするやりとりのはずが、あなたからは脅迫行為にしか感じません。

 あの時の痛みと恐怖がよみがえるでは無いですか。



………………



 この後、なんだかんだと言って、異世界初デートに行けたのだから良かったよな。

 俺が調子に乗り過ぎて余計な一言を言うまでは……



………………



「シーリンさんはいつも髪を編み込んでいますよね?」

「そうですね。本来の髪型が気になりますか?」

「気になりますが、今の髪型が似合っているので良いです。それよりも編み込みの下に鬼の角が無いかの方が気になりますね。」


 後から考えたら、シーリンさんの機嫌が良かったから油断していたんだと思う。

 まさに口が滑ったと言うべきか。

 自分の首がギシギシと鳴っているような固さで、横を歩くシーリンさんへと顔を向ける。


 駄目な笑顔だ。


 笑顔魔人様は笑顔自体は変わらないけどお怒りのようだ。

 俺の頭の中には『おしおきだべぇさぁ』とぎりぎりセーフを狙ったアニメファンには有名過ぎるセリフが、偉大なる男性声優の声でよみがえる。


 隣を歩いていたはずのシーリンさんが俺の目の前で瞬時に現れた。

 驚いて、俺の歩みが止まる。

「この銀色のかんざし、ユークリットさんにも似合いそうですよね?」

「そうですか?私は坊主ですし、かんざしを差すようなところは無いですよ?」

 俺は、顔には乾いた笑いを浮かべて、体中には冷や汗を浮かべて、シーリンさんに答える。

 シーリンさんは満開の笑顔でおっしゃった。


「大丈夫ですよ。左の耳の穴から右の耳の穴に通せば良いではないのですか?」


 自分の髪から、かんざしを抜き俺の左耳の穴にそっと添える。

 すっと俺の耳の穴にかんざしが入り、『チクリ』とかんざしが鼓膜に触った痛みを感じた瞬間、入ってきた時と同じように、すっと引き抜かれた。


「冗談です。」


 彼女は自分の編み込みにかんざしを戻しながら、笑顔で俺に言った。

 シーリンさん。

 やっぱりその笑顔超怖いです。



………………



 お仕置きも沢山してくるシーリンさんですが、ブーツを選ぶのを手伝ってくれたり、銭が足りない時には貸してくれると約束したりと優しい面も一杯あります。

 とても良いヒトなのは間違い無いので、これからはなるべくお仕置きを受けないよに気を付けて行動するようにしようと思う今日この頃です。

 お仕置きを思い出している内に心の中は敬語になり、暑さもどこかへと吹き飛びました。




 これからもよろしくお願いしますシーリンさん。

 違いますよ!

 お仕置きをしてくれって事じゃないですからね!

 私は『色々とお世話になります』と言いたいだけですから!!

 いつも私の拙い妄想しょうせつを読んで下さりありがとうございます。


 月曜日19:00に更新出来る事を私も切に願っています。

 どんな事があっても23:59までには更新して本編を再開する覚悟でおります。

 

 いつもと同じ挨拶にはなりますが、

 最新話まで読んだ後感想まで下さった読者様、

 ブックマークをしてまでお読み下さる読者様、

 毎日更新する度にアクセスして下さる読者様、

 余暇が出来た時に一気読みして下さる読者様、

 タイトルとあらすじに釣られて試し読みされる方、

 全てのアクセスして下さる皆様に『やる気』燃料をいただいての毎日更新です。

 皆様の日頃よりのアクセスを本当に感謝しております。


 

 色々と足りない未熟者ですが、今後も末永くお付き合いを頂ければ幸いです。

                           2018/11/25 何遊亭万年

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