番外編29:美少女コンテスト(前編)
いつも私の拙い妄想を読んで下さりありがとうございます。
今回の予告なしの更新時間の変更をお許し下さい。
時間……足りません。
ネタ……出てきません。
更新……だけはしたいです。
という私のわがままだけで作られた番外編です。
全く本編には関わりありません。
好き勝手するのは日曜の番外編と言った事を破ります。
更新する為の時間を稼ぐために作られた作品です。
前後編合わせて一応1万文字は越えますが(文字数詐欺あり)……
今回の前後編を読んだ後、読者様が減らない事だけを祈って。
前後編を読み終わった後は忘れて頂けると幸いです。
2018/11/03 何遊亭万年
今回の話は本編と全く関係のない話。。
絶対本編と関わらない次元と時空を超えた話。
同じ世界でありながら、同じ世界では無い話。
ユークリットが斡旋屋の食堂で右目に全く意味の無い眼帯を付けて突然語りだした。
「私の記憶が正しければ……『好き勝手番外編をやらせて頂きます』と銘打った読み終わった後は忘れて欲しい番外編……それは日曜のみの筈です。ですが今回は美少女コンテストと銘打って『最初から前後編に分けても問題ない文字数になる』と見切り発車した作者。果たして、どのような結末を迎えるのか?次元と時空を超えて送ります、今回の企画。司会は私、主役のユークリットが前回の『庶民食勝負』から引き続き担当させて頂きます。」
観客席には湾岸施設の荷揚げ屋や銭湯2階の常連爺さん達を中心に30人が入っている。
「主役らしい活躍をしてから言え!」
「荷揚げで最初は『無双』した後、筋肉姉御が来てからは、おれ達と運ぶ数がかわらんぞ!」
「ぷっ『荷揚げ屋無双』だってよ?」
「七十話を越えて主役が『単独討伐が二』『討伐支援が一』は、ある意味記録的快挙だな!」
「私の『無双』が始まるのはこれからですから!きっと出来るはずですから!」
「お前の『無双』が始まるまで作者のネタと読者様が残っていると良いな!?」
「私は、ゆっ夢の中でなら『魔神』だって倒しましたから……」
「よっ!流石は目指せ『俺夢想』!!」
既に酒がたっぷり胃の中に入り、頭にまで回った観客の笑いはいよいよ止まらない。
ユークリットは泣いた。
観客には平静を装い、隠した片目で泣いた。
眼帯をして『見えぬ片目に出る涙』が止まらない。
彼は、男3人、旅姿で逃げるように旅に出てしまいたいだろうが、旅連れの2人は居ない。
ネタも古すぎて、読者様は誰もついて来れないだろう。
「この際、私が主役かどうかは置いておきましょう。そんな些末な事は今回関係ありません!気を取り直して美少女コンテストの開幕です!!」
「おーい。主役(笑)さんよー。『こんてすと』って何だ?」
「コンテストとは神の言葉を翻訳した言葉で『優劣を競う』事をいいます。」
「誰が一番の美少女かを決めるんだな?」
「その通りです。」
観客席から「おおーー」と感嘆の声が聞こえてくる。
一体、彼らは何をする為に集まったのか?
ただ酒が飲める。
それが主な目当てだ。
「皆様、左手にある廊下をご覧ください。美少女達の入場です。尚、自分では動けない美少女も存在する為、次元と時空を超えて今回は車椅子が用意されています。読者様に置かれましては、今回の美少女コンテストは読み終わった後、忘れてもらえれば幸いです。まず車椅子に座って登場しますは、一番登録の美少女『本当は私が主役よ』赤い瞳のベス!車椅子を押します二番登録の美少女『勝手に友達が姿絵を送って登録したのです』青い瞳のアン!」
「私は自分が主役だなんて思っていません!!」
ベスが顔を真っ赤にしてユークリットへと反論する。
アンもコクコク首を縦に振って彼へ抗議している。
二人の可愛い仕草は無視されて、各食卓で乾杯の音頭が続いている。
二人共、骸骨とは言えなくなったが、見た目は痩せっぽっちの十歳だ。
どうやら健全な大人が集まったようで、二人はまだ美『少女』に達していないようだ。
「続きまして、三番登録の美少女『港湾施設のメイド看護師』マリー!」
『きっ!』っとユークリットを睨み、同じく顔を真っ赤にさせて入場するマリー。
彼女の登場と共に、観客席の筋肉達が盛り上がる。
主に番外編でしか出番が無いマリーと本編でも散々登場するベスとアン。
どちらがメインヒロインか分からない観客席の盛り上がり方だ。
本当に主人公もメインヒロインも報われない作品だ。
「ようやく盛り上がって来ました。続いての登場は銭湯2階にある遊び場で絶大なる人気を誇る四番登録の『ぽっちゃり系』美少女、茶汲み娘さんです!」
馴染み客の爺さん達に軽く手を振って食堂へ入って来る茶汲み娘。
その仕草だけで『和み』を場へと振り撒く。
茶汲み娘の登場と共に爺さん達が盛り上がる。
これだけ番外編で出演しておきながら未だに名前すらもらえない大部屋俳優の人気者だ。
「ますます盛り上がって参りました。最後に登場いたしますは、私も17歳とは思っても居なかった、五番登録『港湾施設の荷揚げ屋紅一点』ホルスたん!」
「なんであたいだけ「たん」を付けるんだよ!?他はみんな呼び捨てだろ?」
「私の独断で『ホルスたん』の方が可愛いから付けましたが何か?」
プルンプルンと超弩級双丘とツインテール(1本は本物の尻尾)を揺らしてホルスが登場。
双丘へと目が奪われているユークリットへ赤い瞳と青い瞳が冷たい視線で見つめている。
今夜『双子の魔王』が彼の部屋へと降臨する事は既定路線へと乗ったようだ。
「この作品に登場します、主な十代の美少女達が出揃いました。さて作品一番の美少女。その栄冠に輝くのは果たして誰になるのでしょうか?」
ユークリットが話を進める中、廊下の暗がりでアルフィアさんを乗せた車椅子を押すシーリンさんが笑顔で彼を手招きをしている。
「観客の皆様、少々お待ちください。スタッフからの呼び出しです。観客の皆様にも、最後にお気に入りの美少女へと清き1票を投じて頂きます。私の居ない間に誰へ自分の1票を投じるかを検討して頂けると幸いです。」
そう言い残して、ユークリットは廊下の暗がりに消えた。
空き部屋を使った、美少女控室へとシーリンと2人で入ったようだ。
しばらくして、2人が出てくる。
その間も美少女コンテストはほとんどそっちのけで観客席の宴会は続いていた。
シーリンに代わって、茶汲み娘が酒を食卓へと配っていた。
シーリンとユークリットの空白の時間が気になりますね?
控室に隠して設置した盗聴……ゴホンッ……録音機で音声だけでも再生してみましょう。
………………
「ユークリット正座。なぜ鍵言葉にすらなっている、わたしが美少女こんてすとに出場しないのでしょうか?」
「シーリンさんは27さ……ぐぼっ……正座させたのは腹を蹴りやすいようにですか?」
「今日はあなたも司会をする身。目立つところに痣は付けたく無いでしょう?」
「体の一ヶ所にだって付けたく無いですが……」
「もう一度聞きましょう。なぜわたしが出場しないのでしょうか?」
「十代をはるかに越えて……ぐぼぅっ……もシーリンさんは若々しいですね!」
「知っていますか?遥か昔、星を救う為に宇宙を旅した船は、下に付いている大事な部分が何度壊されようと、もげようと、次回には復活したそうですよ?」
「笑顔で次元を飛び越えないで下さい!最近の船は破壊されないし、もげません!!」
「ではどちらが正しいか。あなたの下に付いている大事な部分で試してみませんか?」
「お願いします。何でも聞きますので勘弁して下さい。」
「最近『顎クイ』は二次元で定番のようですが、私は『顎クイ』を足の指でやるヒトを見るのは初めてですよ。まさか、それを自分がやられるとは……」
「土下座でわたしの視線から逃げようとするあなたが悪いのですよ?目と目を合わせて、もう一度聞きましょう。なぜわたしが出場しないのですか?」
「そうですよね!美少女の定義が間違っていたのですよ!『美少女とは未婚の女性』と言う事にしましょう。これならオーバーエイジ枠での出場も可能です!」
「『おーばーえいじ』と言う言葉に悪意を感じますね?意味を聞いても良いですか?」
「私の国に伝わる言葉で『おー婆』さんになっても『永』遠に『児』童のように可愛らしいと言う意味です!」
「上手くこじつけた感じですね。それでは結論を聞きましょうか?次は無いですよ??」
「是非、美少女コンテストへ参加して下さい!」
「最初からそう言えば良いのですよ?さて皆様を待たせて居ます。行きましょうか?」
………………
「しばらく司会の私が居なかった間に観客の皆様の盛り上がりも佳境に入って参りました。」
各食卓から聞こえる乾杯の声はどんどん間隔を狭めている。
「ここで車椅子に乗って六番登録のアルフィアさんと、それを押して七番登録のシーリンさんの入場です。協議の結果。美少女とは未婚の女性であると定義がなされました。お二人にも盛大な拍手を!!」
笑顔のアルフィアとシーリンの登場に「待ってました!」との声が観客席からも上がる。
どうやら2人の参加は興行的に成功らしい。
「さて、それでは審査方法と審査員の紹介に移らせて……」
「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ユークリットの言葉とネモの言葉が重なる。
廊下の暗がりから、ネモが右腕に『ブラック』左腕に『ホワイト』を抱えて登場した。
「ユークリットさんよぉ。大事なヒロイン達を忘れていないかい?」
「いや。全く忘れていないぞ?」
「ブラックたんとホワイトたんを忘れて美少女コンテストとはどういう事だ?」
ネモがユークリットの額に自分の額をこすりつけながら更に言葉を続ける。
「お前はこの世にブラックたんとホワイトたんより美少女が居ると思っているのか?」
「今回の美少女の定義は『未婚の女性』だ。その定義に反しないなら出場を認めよう。」
ネモがユークリットから離れて『 orz 』ポーズで悔しがった。
「残念ながら、俺の嫁達だ!場を騒がせて済まなかった!」
「分かれば良いんだ。お前には嫁達が出ない分、審査員としての役目を果たしてもらうぞ!」
「ああ。任せておいてくれ!俺の美少女感知能力は半端ないからな!!」
「……但し2次元に限る……」
ユークリットは誰にも聞こえない声でネモに足りない言葉を継ぎ足した。
「さて7人の美少女が揃い………」
「あらあら。ちょっと待ってね?」
「フィーナさん。未婚の女性ですよ?現在独身でも参加資格無いですよ?」
「大丈夫よ。時空を超えても良いのでしょう?はい。十四歳のあたしです。番外編10:フィーナの昔話で出てきたでしょう?この話だけ、番外編で一文字引っ込んでないのよ?本編と準ずる扱いでもおかしく無いわ。」
背が低くて可愛らしい正統派美少女がそこに居る。
だがいくら何でも次元も時空を超えすぎだ。
「ああ。ドカチーニさんが迷宮から、必要な食糧や水を取ってきてくれて、フィーナさんが出した不必要なものを始末してくれた、ドカチーニさんには隠すものは何も無いほど何から何までお世話になった時代のフィーナさんですね?」
背が低くて可愛らしい正統派美少女が真っ赤になって恥ずかしがっている。
これはこれで可愛いが……
正統派美少女の隣に魔女が出現した。
魔女がユークリットの眼帯をじっと見つめながら語りかける。
「ユークリット。右目はどうしたの?怪我でもしたの?少し取り出して様子を見ましょうね?十四歳のフィーナも寝床に彼を固定するのを手伝って。彼、多分大暴れするから。」
「いえ。これは演出で。フィーナさん。私は怪我なんてしてませんからね?」
「あらあら。そうなの?自分でも気が付かない怪我は一番危ないのよ?取り出して、しっかりと裏側まで確認しないとね?ドカチーニ。ユークリットの後始末は頼むわね?」
「おいおい。どっちの後始末だ?司会なら後始末するが、死体は後始末しないからな?」
フィーナは、にっこり微笑むだけでドカチーニに明確な答えは返さなかった。
コンテストの間、ユークリットの生存は診療所から聞こえる叫び声で確認される事となる。
今回は私の下らない妄想を最後まで読んで下さりありがとうございます。
今回、次回と下らない話で時間を稼げたお陰で、一日分の更新余裕が出来ました。
再び19:00毎日更新へと戻らせて頂きます。
短い期間に何度も更新時間を変える事をお許し下さい。
次に本編制作が間に合わない時には前日から番外編を作り始める事にして、19:00更新を続けていきたいと思います。
この度は更新時間の変更でお騒がせしました。
いつもと同じ挨拶にはなりますが、
ブックマークをしてまでお読み下さる読者様、
毎日更新する度にアクセスして下さる読者様、
余暇が出来た時に一気読みして下さる読者様、
タイトルとあらすじに釣られて試し読みされる方、
全てのアクセスして下さる皆様に『やる気』燃料をいただいての毎日更新です。
皆様の日頃よりのアクセスを本当に感謝しております。
色々と足りない未熟者ですが、今後も末永くお付き合いを頂ければ幸いです。
2018/11/03 何遊亭万年




