番外編55:海水浴
いつも私の拙い妄想を読んで下さりありがとうございます。
時間……足りません。
ネタ……出てきません。
更新……だけはしたいです。
という私のわがままだけで作られた番外編です。
番外編で日曜日を迎えたら好き放題やらせていただいております。
この度毎日更新を止める事を決定し、大幅に物語の進行速度が落ちます。
その為、出番が遅れるヒト達を少しだけ登場させました。
出したからには全員が揃うまでは連載を続けたいとは思います。
彼らが全員出て来るまで読者様が残る事を信じて。
尚、いつものように読み終わった後は忘れて頂けると幸いです。
2018/12/09 何遊亭万年
この話は次元と時空を越えた話。
作品更新速度が遅くなるためちょっとだけ名前が付いた登場人物が早めに出て来る話。
この先も登場人物が増えると思うけど、これ以上は名を増やしたくない総出演の海水浴。
異原の城門を出て川を渡り、そのまま海岸へ向かい歩いて行くと陰気津の川までは長い砂浜が続く。
今日は斡旋屋を完全休業にして皆で海水浴へ来ていた。
今回の話は次元を超越している。
男も女も着ている水着は現代日本で手に入る水着だ。
『ユークリット』は比較的大きなピーチパラソルを建てた。
海に来ると何故か彼は荷物番になる。
彼は自慢の筋肉を披露したいが周りに拒否される事で心を折られ続けた結果だ。
パラソルの下、楽しそうに遊ぶ者達を膝を抱えて、体育座りで眺める存在となる。
彼は身長185センチの大男。
それだけでも十分目立つが、ヒトに特徴を聞けば、『坊主頭』か『筋肉』としか返ってこないほど『顔』については誰も語るヒトが居ない程、ヒトが良さそうな顔ではあるが普通だ。
異世界に来てからは尚更、顔の印象よりも『坊主頭』の方がヒトの記憶に残っている。
普段は『裸族』のくせに水着はハーフパンツとこれもまた普通だ。
ユークリットの隣に今日は『ネモ』も居た。
浜辺の彼は普段なら3歩歩けばパーティーメンバーが増える(女性限定)勢いでハーレムパーティーを築く。
だがこの浜にはネモの本性を知らない女性は一人も居ない。
わざわざ魔物が出る恐れがある浜に海水浴へと来る酔狂なヒトは普段は居ない。
ハーレムパーティーを築く事無く、珍しくユークリットと肩を並べて体育座りをしていた。
彼はどこからどうみても白人の一流外国人モデル。
完璧に整えられた少し長めの金髪、切れ長の瞳、筋の通った高い鼻、キリっとしまった唇、面長で小顔な事もあり、奴のスラリとしたスタイルを更に引き立てる。
ユークリットと同じ身長185センチながら股下の長さはネモが圧倒的に勝っている。
水着はブーメランパンツ。
だが何故かネクタイを首に巻いている。
ユークリットの隣、ネモと反対側に小柄な女性が同じく体育座りで座っている。
ユークリットが記憶の底に封印したい現代日本での同期がパーカーを着てたたずんでいた。
パーカーの下も水着ではない『ラッシュガード』だ。
目の保養にもならない……
眼鏡を通してじっとユークリットを見ている同期の幼馴染が「話し掛けてきて」「話をしようよ」と無言の圧力を掛けてきているが、ユークリットは無視してネモと談義をしていた。
異世界人3人でパラソルの下、皆の荷物番だ。
彼女の名前は『クロイツェル』。
本来はユークリットがゲームで使用する女性キャラクターの名前だった。
二人は生まれた病院から幼稚園、小中高大学、就職先まで全く一緒でどんな時代も常に隣に住んでいる幼馴染である。
出産予定日はクロイツェルの方が早かったが、ユークリットが早産になった為、彼が早く生まれる事になった。
幼い頃はどちらが『兄』か『姉』かで揉めた事も頻繁だった。
幼稚園時代ユークリットと『おままごとの中でフィアンセとなった』事はクロイツェルの中では未だに続いている既成事実である。
二人が覚えたばかりの平仮名でサインまでしてある現代日本の婚姻届けは何故か異世界にまでクロイツェルが持ち込んできている。
彼女の身長は自称150センチ。
明らかに足りない。
四捨五入すれば間違いなく140センチになるだろう。
現代日本での仇名は『眼鏡を掛けた貞子さん』。
ヒトの髪はどこまで伸びるのか?
そんな実験でも行っているのかと思える髪は見事なストレートのロングヘアで烏の濡れ羽色をしている。
その美しい髪を鬱陶しいまでに湛えた女性である。
「眼鏡を掛けていると分かるだけあいつの方がマシだろうが!!」
はユークリットが彼女を無意識に庇う時の言葉である。
だが鍵を何度変えてもユークリットの部屋へと侵入する特技は彼を震撼させ『彼女の存在を記憶の底に封じる程』トラウマを与えている。
「おい?となりの貞子さんが仲間になりたそうな瞳でお前の事をじっと見ているぞ?」
「何を言うんだネモ。あいつがこの世界に居る訳が無いだろう?」
「だがな……」
「目の錯覚だ。俺には何も見えん!」
「ならば反対側を見てみろ。海辺仕様の貞子さんがお前をじっと見ているぞ?」
「……」
「俺には見えん!それよりも今日の俺達には大事な議題があるだろう?」
「あぁ。そうだったな。その為の一時休戦だったな」
3人で波打ち際を見た。
そこには長年連れ添った夫婦と言った雰囲気を醸し出すカップルとその孫がいる。
そちらには角刈りで背中の筋肉が鬼の顔をしているほど発達した隻腕の男がいた。
190センチはある身長に褐色の肌の色が精悍さを増している。
彼の名は『ドカチーニ』。
水着はユークリットと同じハーフパンツ。
伸縮性が無ければ腿の筋肉で破れそうな所も同じだ。
「『厚』だな?」
「『厚』だ」
「…『厚』?…」
「お互いの意見の一致を見たようでなによりだ」
「あぁ。そのまま隣へ行こう」
隣の小柄な女性は『フィーナ』。
髪の毛に白髪が混じる以外はまだまだ若々しい女性である。
髪はいつも後頭部で綺麗に纏めている。
水着を着る事は無く、黒いドレスに白い日傘を差してドカチーニと海を眺めている。
彼女はあらゆる意味で『魔女』の仇名が相応しい。
自称150センチのクロイツェルよりは明らかに身長は高いが約150センチを越える事は無い身長。
その姿で半世紀を越えて過ごしてきた事に敬意を表する幼児体型の持ち主だ。
「『無』だな?」
「まて!安易に『無』を使うな!」
「何故だ?」
「『無』に当てはまると思われるヒトの数を考えろ!?」
「そうか。では暫定で『無』だ」
「それならばオレものろう。暫定『無』だ」
「…『無』?…」
二人の後ろに控える少女は『マリー』。
フィーナのメイド長であるが、本当の孫のように彼女に愛されている。
少しそばかすの残ったところが可愛らしさを強調する少女である。
髪型はボブ。
仕事の邪魔にならないようにと、メイド服へぎりぎり届かない長さを常にキープしている。
身長は150センチ強。
フィーナよりはわずかに身長が高い。
意外にも彼女の容姿は今回初めて文章化された。
水着はシンプルな黒のワンピース。
飾り気も何も無い。
飾りに普段から使う仕事用のエプロンをしている。
男なら正面から見た方が色々と妄想が膨らみそうな恰好をしている。
「実にエプロンが邪魔だな」
「あぁ。判定がしにくい」
「あれはあれで良いものだが今回だけは邪魔だ」
「…判定?…」
「今までの経験も含めて言おう。『尖』だ!」
「『尖』か……悪くは無いが、これも重複する可能性が否定出来ないな」
「その時はまた協議を重ねようではないか」
「よし。暫定だがオレも『尖』で良かろう」
「…『尖』?…」
次に目を移そう。
浜辺でサンドアートにもならない砂遊びをしている3人だ。
現在進行中の作品内では2人ほどベットの上の住人だが今日は元気に遊んでいる。
2人の子供が遊んでいるのを優しい眼差しで見守るのが『アルフィア』。
左腕と左脚を失い、右足をぐちゃぐちゃにされた中、右腕一本で何日も掛け満月の夜の異原から生還した勇者だ。
この話では再生治療が終わり元気に動き回っている。
ショートヘアーが良く似合う、ベット上で動けかった時でも元気一杯を体現していた女性。
身長は160センチ程、スレンダーな体の割には出るところはきっちり出ている。
「『椀』だな」
「オレにも異論は無い『椀』だ」
「…『椀』?…」
アルフィアと一緒に遊んでいる縮尺が明らかに人間族とはおかしい幼児。
『アル』と言う名の男の子と『フィア』と言う名の女の子。
ある事件が発端となりアルフィアが引き取る事になった銀色の月に属する魔族の子供だ。
どんな事件かは後に本編で語られる事になるだろう。
一年も経たないうちにここまで成長する銀色の月の魔族を恐れるべきかも知れない。
人間族で言ったら3歳児程度には成長している感じだ。
「判定対象外」
「ああ良いだろう」
「…判定?…」
次の女性は海を全力で1人泳いでいる女性。
名前を『ホルス』。
ユークリットが結果的に付けた事になった名前だ。
名前の他にも『ストロングフォーム』と『アスリートフォーム』と言う、彼女には名を知られてはいないが体型変化もユークリットは名付けている。
身長は180センチ弱くらいはある体の大きな女性だ。
時代劇の女剣士を想像させる精悍なヒトの顔。
額には髪の毛との生え際に2本の角が生えている。
髪型はポニーテールだが色は黒と白のツートンカラーで構成されている。
胸の入りきる水着が無かったのでクロイツェルと同じくラッシュガードを着ている。
体へフィットしたラッシュガードの為、彼女が動く度に筋肉が躍動して見える。
その上を行くのがラッシュガードでも隠しきれない二つの山。
「『爆』異論は認めん」
「ああオレも『爆』で良い。だが奴はオレを裏切った!」
「何を裏切ったか分からんが、ホルスたんは裏表が全く無いような性格の真っ直ぐな娘だぞ」
「だがオレを裏切った」
「そうか。深くは聞くまい。今日は戦争を避けよう。」
「…『爆』?…」
少し視線を浜の方に移すと寄せては返す波と追い掛けっこをしている二人の少女。
二人共実年齢は14歳だが、どう見ても10歳にしか見えない金髪少女達だ。
赤い瞳で膝まで真っ直ぐな金髪が伸びている少女が『ベス』。
身長は140センチ弱。
青い瞳で膝までゆるふわな金髪が伸びている少女が『アン』。
身長は140センチ強。
二人共まだまだ痩せ気味だが、最初の骸骨から比べれば、どこから見ても人間族だ。
お揃いのセパレート水着を瞳の色に合わせて着ている。
ひらひらを一杯付けた体の貧弱さをカバーするには最適な水着だ。
「判定対象外だ」
「ああっん??」
「判定対象外だ」
「オレは認めん。アンちゃんが『僅』だが、ベスが『無』だ。判定が重なる。」
「判定対象外とならぬのならば、せめて『無』を『夢』としてもらおうか」
「『夢』か。お前にしては素晴らしいアイデアだ。承認しよう。」
「…『僅』?…『夢』?…」
浜辺の外を1人警戒する女性へと目を向けよう。
自動機械人形が3体で護っているので大丈夫と言っても警戒を止めない笑顔魔人。
名前を『シーリン』。
常に笑顔を保つ素敵な女性だ。
※以下コピペ
明るい茶髪の髪型は頭の周りを三つ編みっぽいのが編み込んであります。
流行の髪型紹介で王女編みとテレビで紹介された覚えがあります。
うなじの送毛まで手入れをされていて、とてもセクシーです。
地肌は薄い小麦色と言った感じなので眉毛もまつ毛もあまり目立ちません。
それでもじっくり観察すれば眉毛が丁寧に手入れされていることと、まつ毛が豊かで長い事に気付くと思います。
瞳の色は茶色。大きさは普通より少し小さめですね。
鼻も口も小さめです。
基本常に笑顔ですが縁日のお面……は悪く言い過ぎですね。笑顔のポーカーフェイスです。
自分の身長が185センチあるので推定でシーリンさんの身長は170センチ位ですね。
女性にしては大柄です。八頭身でスレンダーなので遠目にはとても美しいです。
笑顔がとても魅力的ですが、警察で免許の写真を取ったら誰だか分からなくなるほど普通の人になりそうだと、最近思うようになりました。
どこから彼女の耳に入るか分からないので口が裂けても誰にも言えませんが……
と出会ったばかりのユークリットに容姿を評価されている。
周りを警戒している為に後ろ姿だが、引き締まったお尻がシーリン最大の魅力である為、何も問題は無い。
あまりジロジロ見ていると文字通り手裏剣で目を潰される事になりかねないが、今日は日曜番外編な上にフィーナが治してくれるから大丈夫だ。
「『盃』だな」
「うむ。良い表現だ。オレもその『盃』へと乗ろう」
「決まりだな?」
「決まりだ」
「…『盃』?…」
「なあユークリット。オレには一つどうしても赦せない事があるのだが?」
「なあネモ。俺にも絶対赦せない事があるからその話は次にしないか?」
「そうだな。今日は全ての不条理を飲み込むが説明はしてもらうぞ?」
「その位は応じよう」
「あのロボ子達はなんだ!?」
「赤いポニーテールが『シーラ』。試作1号機。追加装備であらゆる局面に対応出来る」
「ほう」
「黄色いツインテールが『ソファミ』。試作2号機。戦闘力と機動力の極限を試した機体だ」
「それで」
「青いストレートが『レード』。試作3号機。支援と索敵を特化した電子戦仕様の機体だ」
「他に言う事は無いのか?」
「装甲のキャストオフも出来るようだが俺にする気は無いぞ?」
「今回は戦争は無しだ。オレのブラックたんとホワイトたんもどうにかならないか?」
「それは俺にも分からん。ここは異世界だ。現代日本の常識は通用しない。いつかはどうにかなるかも知れないな」
「その言葉を今は信じよう」
「…『シーラ』…『ソファミ』…『レード』…壊す?…」
「おい。お前の隣から何やら物騒な声が聞こえたぞ?」
「いや。そんなモノは存在するはずが無いだろう。3人を破壊したらベルガーさんが泣く」
「そう言えばあのヒトは来ていないのか?」
誇り高き引き籠りの熊族『ベルガー』。
身長は2メートルを越える『港町の熊さん』の仇名がある優しき戦士だ。
彼を街で見かける事は幸運の訪れとも言われる程、斡旋屋から出る事は無い。
「あの方が留守番していてくれるから俺達はこうやって遠出が出来ると思おうでは無いか」
「そうだな。それでお前の判定は?」
「『死』だ!」
「『死』だと?」
「ああ。お前もあの胸に一度抱かれてみると良い。きっと『死』が見える」
「余程の事があったのだな……オレには興味の無い事だ。『死』で承認しよう」
「…『死』?急に分からなくなった…」
最後に空に目を移すと青い鎧を着た天使と絶世の美男子が凄まじい戦闘を繰り広げている。
まさに、天が轟き、大地が裂け、海が割れる、そんな戦いだ。
青い鎧を着た美少女天使を『ルナエル』。
絶世の美男子である魔人を『セーレ』。
ヒト族にとっては一生関わり合いになりたくない存在である。
「おお!あれがいつかオレが戦い勝利をもぎ取る存在か!?その時はお前も協力させてやる」
「あんな化け物相手にするか!俺は何があろうと全力で逃げる覚悟を決めている」
「ちっ。相変わらず、つまらない男だな」
「…二人共凄く綺麗なヒト達…」
その後ピーチパラソルの下に居たユークリットは空での出来事は見なかった事にした。
彼はいずれ訪れるであろう未来を全力で拒否する。
必ず『世界線を変えてみせる』と誓っている。
「…何となく分かった。それでわたしの評価は?…」
「「『憐』」」
二人の声が重なった。
「…そう…」
次の日から二人は暗がりを見る度に『霊』がいるような錯覚に悩まされる日々が続いた。
いつも私の拙い妄想を読んで下さりありがとうございます。
明日からは本編を再開させていただこうと思います。
毎日更新を続ける最後の本編です。
毎週連載は来春小正月を過ぎてからの始まりになると思います。
いつもと変わらぬ挨拶となりますが、
最新話まで読んだ後感想まで下さった読者様、
ブックマークをしてまでお読み下さる読者様、
毎日更新する度にアクセスして下さる読者様、
余暇が出来た時に一気読みして下さる読者様、
タイトルとあらすじに釣られて試し読みされる方、
全てのアクセスして下さる皆様に『やる気』燃料をいただいての毎日更新です。
皆様の日頃よりのアクセスを本当に感謝しております。
色々と足りない未熟者ですが、最後までお付き合いを頂ければ幸いです。
2018/12/09 何遊亭万年




